二ホンオオカミを思う。
狩るものも,狩られるものも,タフである。
ブロ友のオーロラさんは,アラスカでプロフェッショナルのチャプレンになるために、大学へ行きなおしながら,アラスカの生活を満喫しているようだ。
ユーコンクエスト国際犬ぞり大会で,そりを引く青い目のハスキー犬
そのオーロラさんから,アラスカ大学の生物学授業で学んだアラスカオオカミの生態について,コメントをいただくことがあった。コメントによれば,アラスカのオオカミで五体満足の個体はいないのだそうだ。下の写真のように、エサとなるカリブー(野生のトナカイ)
やヘラジカは巨大なので、反撃を受けるとオオカミも致命傷を受けるという。肋骨が折れているのは普通で、頭蓋骨にヒビが入っているのも珍しく無いそうだ。
写真引用 Wikipedia 「オオカミ」より
狩るも狩られるもタフである。野生の世界は厳しい。これを聞いて,オオカミばかりでなく,狩猟漁労に生きた縄文人も傷だらけになって命をつないできたのだろうと思った。そして,いかに今の我々が恵まれているのかも悟った次第だ。
ニホンオオカミが食物生態系の頂点にあったのは間違いないが,ニホンオオカミが群れで狩りをしたといっても,こんなスリムで小さい体格では,イノシシや雄鹿との格闘戦は不利だったはずだ。
ニホンオオカミ 剥製
写真引用 環境省生物多様性センター
アラスカオオカミ
写真引用 Wikipedia 「オオカミ」より
きっと,ニホンオオカミは雄鹿や成獣のイノシシには手を出さず,まずは幼生や病気や傷ついた個体を主に狙ったのだと思う。また日本人は肉食をタブー視していた地域がほとんどで,死んだ馬の捨て場が各村にあったから,それも助けになったことであろう。江戸時代まで,ニホンオオカミは,日本全国で,幸せに暮らしていたはずだ。
きっと,ニホンオオカミは雄鹿や成獣のイノシシには手を出さず,まずは幼生や病気や傷ついた個体を主に狙ったのだと思う。また日本人は肉食をタブー視していた地域がほとんどで,死んだ馬の捨て場が各村にあったから,それも助けになったことであろう。江戸時代まで,ニホンオオカミは,日本全国で,幸せに暮らしていたはずだ。