時期遅れの残暑見舞い代わり
お寿司にワサビをつけるかと聞かれれば，ほとんどの人がつけると言うに決まっている。つけないと答えるのは，子供と猫くらいなものだ。子供たちの中で，ワサビが嫌いの子がいるのは，きっとその辛みが苦手なのだろう。ただ，寿司屋で使っているワサビを食べれば，ワサビ嫌いな子も，考えが変わるかもしれないね。
寿司屋で出されるワサビは，ねっとりしていてさほど辛くはない。最初に下に乗った時は，甘いとさえ感じるほどだ。そしてジワジワと軽やかな辛みが立ち上がり，芳醇な香りがネタを包み込んで寿司という作品をつくりあげる。
気仙沼あさひ鮨の特上鮨
このお店のアナゴは旨い。いつもアワビは外してもらい，タコとアナゴ
に替えてもらっている。この店は，タコなどの炊き方が，上手なのだ。
よく行ったのは，気仙沼のあさひ鮨だ。この家は，仙台駅にもお店を出している。このお店のカウンターに座り，仙台の夜景を楽しみ，寿司を食べるのは，私の楽しみの一つだ。いつも頼むのは特上鮨である。これにお刺身を一皿取り，お酒二本を頼んでも5000円もあれば済む。
この家は，鮨の握り塩梅が素晴らしい。ここの鮨をひっくり返して裏側を見ると誰でも納得すると思う。白い米が，真ん中を中心にハの字に整列しているから驚くことになるだろう。毎度，毎度こんなことをしているから，小野寺さんは「またですか。」と言って，照れくさそうに笑う。そういえば。親方の村上さんは元気にしているのだろうか。少し遅くなったが，残暑見舞い代わりに書いてみた。