生活学舎桃土(土佐山学舎・「5年間のウズラの飼育と観察記録から発見したこと」・その1・19030 | 生活学舎桃土

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高知県土佐山の小さなパン工房。
自家栽培の野菜や山の様子をお伝えします。

 

 

 

生活学舎桃土(土佐山学舎・「5年間のウズラの飼育と観察記録から発見したこと」・その1・190308)

 

 2019年3月08(金)、晴、オーテピア・高知みらい科学館(高知市追手筋2丁目、オーテピア5階)で「第71回 高知市小・中学生科学展覧会」行われていました。

 

 今年は、小中学生合わせて、1143点の応募があったそうです。土佐山学舎では、特賞が1名、優秀賞が、航吾君を含めて、5名。佳作が、6名いました。

ちなみに高知市全体では、特賞は23点、優秀賞は70点、佳作は107点が選ばれていました。

 

 

 

 「航吾君の5年間のウズラの飼育と観察記録から発見したこと」は、

「5年間という長期間、ウズラに愛情をもって飼育・観察を続けていることがすばらしいです。疑問を解決していく努力が良くできています。」との評価を受けていました。

 

 

 

 

 

 60ページを超える観察記録には、読みやすいように、段落・表題ごとに、付箋も付けていました。

 

 「2015年12月21日に、ウズラの卵を孵卵器にいれました。」

 ところから、夏休みは、もちろん、冬休みも、ウズラの小屋づくり、毎日の餌やりと2019年の冬休みまでも、飼育と観察記録は続けていました。

 

 航吾君としては、「5年間という長期間、ウズラに愛情をもって飼育・観察を続けていることがすばらしいです。疑問を解決していく努力が良くできています。」との評価を受けていましたのに、「特賞」でなく「優秀賞」であったことに、正直なところがっかりしていました。

 

 「動物Ⅱ(小学校4年から中学校3年)」の部門でしたが、審査員にアピールするようなスマートな研究ではなく、ただひたすらに飼育と観察をこっこっと続けていた。というような泥臭い研究は、「すばらしいです。」という言葉では、評価できないものです。

 

 審査員の主観と熱心な学校との天秤にかけられたものではと、余計にがっかりしていました。

 

 陸上の記録会なら、1秒でも早い人が優勝するのですが、科学展は、そのようなものではないのです。

 

 

 

 賞状と副賞を土佐山学舎でも、再度表彰式があってもらってきました。

 

 自由研究という名のもとに、ウズラの飼育と観察を続けてきたものが、どのようなものであったかを今後、何回かに分けて、紹介していきます。

 

 

                     

                     ウズラの飼育と観察記録

 

1、動機、

 

 僕は7年前に高知市土佐山の祖父母と一緒に暮らすようになりました。その時から犬か猫を飼ってみたいと思っていました。祖父母は土佐山の市営住宅で暮らしていましたので、規則で、ペットを飼うことはできませんでした。

 

 近所で飼われている犬や友達の家で飼っている猫は、可愛がることはできました。

 

 小学3年生になった時に、祖父が鳥なら飼うことができる。と教えてくれました。

 

 鳥なら飼える。そして、産まれたヒナをに留まらせて飼うことができるということで、ウズラを飼ってみようと思いました。

 

2、ウズラの卵を孵化、

 祖父に頼んで、埼玉県所沢市のうずら屋さんから、ウズラの有精卵を10個取り寄せてもらいました。そして、孵卵器も買いました。

 

 2015年12月21日に、ウズラの卵を孵卵器にいれました。

 

 2016年1月6日(水)、17日目になって、雛が3羽孵化しました。

 

 2016年1月10日(日)、3羽が孵化してから、4日たちましたが、残りの6個は孵化しませんでした。

 

 枕元に置いている孵卵器から夜中に雛の鳴き声がしました。

 

 新しい雛が孵化したのかと朝になって見てみましたが、卵のままでした。そんな夢を見ました。      

 

 毎朝、孵卵器をのぞいてみては、がつかりしていました。

そこで、7個の卵を孵卵器からだして、割ってみました。

 

 

 

 

 2016年1月10日(日)、3羽が孵化してから、4日たちましたが、残りの6個は孵化しませんでした。

 

 枕元に置いている孵卵器から夜中に雛の鳴き声がしました。新しい雛が孵化したのかと朝になって見てみましたが、卵のままでした。そんな夢を見ました。      

 

 毎朝、孵卵器をのぞいてみては、がつかりしていました。

 

 そこで、7個の卵を孵卵器からだして、割ってみました。

 

 

 

 結果は、2個は、羽も生えてもう少しで孵化する所で、死んでいました。

 

 あとの5個の卵は、孵化することもなく、腐っていました。

 

 育て方が悪かったのです。そのために、3羽しか、孵化しなかったのでしょう。

 

 5個の卵の孵化が進まずに、腐っているのは、有精卵ではなかったのかも知れません。

 

 

 庭の枇杷の木の根元にお墓を作って埋葬しました。

 

 

 3、ウズラの飼育と観察記録、

 

 2016年1月12日(火)、

 無事に孵化した3羽は、元気に餌を食べて、飛び跳ねています。

 

 まだ、雄雌の区別はつきません。1羽は少し大きく、1羽は少し小さいです。もう1羽は、その中間です。体格にも差がでてきました。

 

 一番大きいのが、雄で、一番小さいのが、雌としたら、中間は、雄か雌、区別がつきません。

 

 

 

 

 1月13日(水)、

 

 

 

 ウズラの体長が小さいので、紙箱のフタを餌箱にしています。3羽のⅠ羽が餌箱に来ると、すぐに集まってきてきそって餌をコツイテ食べます。

 

 餌箱を市販のものに変えました。

 

 水の容器は、缶のフタで毎日取り換えています。

 

 練り餌も喜んで食べています。

 

 僕が、厚揚げも入れてみると熱心に食べていました。

 

 手造りの保温機を点けていても、巣箱の温度は、昼間は25℃ほどに上がりますが、夜は20℃に下がります。夜は保温機によりそって寝ています。

 

 1月14日(木)、

新しいウズラの有精卵を7個、購入して今日から温め始めました。

 

 

 2016年1月16日(土)、晴、

 

 朝、ウズラの育雛箱の温度は、20℃まで下がつています。外気温は、0℃から-2℃になっていました。

 

 昼間に外から日がさしてくるとようやく、25℃まで上がります。外気温は、13℃位でした。

 

 来週から高知市内の最低気温が、-2℃の予報が出ていました。僕の住んでいる所では、-5℃になったりします。

 

 そこで、育雛箱の保温を高めるために、アルミのカバーを衣装ケースに張りつけました。

 

 

 

 光取りの窓と観察用の窓は開けています。夜間にはここにもフタをします。

 

 

 2016年1月24日(土)、曇り一時雪、

 

 朝、室外の気温は、-2℃、育雛箱の中の温度は、27℃でした。

 

 

 

 餌箱や水飲み場の下にも籾殻を敷いていましたので、ウズラ達が足で籾殻を蹴飛ばして、水の中や餌箱に籾を入れてしまいます。

 

 そこで、もみ殻を新しいものに取り換えることを行ないました。

 

 孵化より2週間が過ぎ、羽も羽毛から骨のあるものが生えてきています。その場飛びで、30センチは跳びあがれます。

 

 育雛箱の中を食堂とリビング兼寝室に板で仕切り取り付け籾殻を入り難くしました。

 

 食堂には、餌箱と水飲み場と練り餌をおきました。リビング兼寝室には、今までどうりで、手造りの温熱機を置いています。

 

 

  2016年1月28日(木)、曇り後雨、

 

 1月30日(土)に孵化予定のウズラの卵があります。新しい雛の誕生に備えて、育雛箱を新しく造りました。

 

 

 

 孵化後3週間になった3羽のウズラが暮らしている育雛箱は、練り餌の箱も今までより大きくしました。

 

 練り餌には、パン粉やオカラを混ぜておくと喜んで何時も食べきっています。

 

 また、菜の花や白菜を置いても、3羽が好んで食べています。

 そのスペースの為にも食堂を広くしました。

 

 3羽のウズラは、その場でも30センチ以上その場飛びができます。

 

 育雛箱の次に、ウズラが飛び跳ねて暮らせるウズラの小屋が必要になってきました。