2011年梅ジャム | 生活学舎桃土

生活学舎桃土

高知県土佐山の小さなパン工房。
自家栽培の野菜や山の様子をお伝えします。


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今年も嫁石の森和夫さんから、100kg近い梅の実・白加賀を頂きました。梅の花が咲く、2月の梅祭りも寒さが厳しく二週間ほど遅れました。昨年の夏場から秋にかけては異常な暑さが続き、土佐山でも温暖化が迫ってきているのを日々感じましたが、全てが暑くなるわけではなく、冬から春にかけては例年になく寒さが続いていました。

暑さと寒さがスパイラルして、やはり、だんだん暑くなってきていると思います。

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残念なことがありました。この梅祭りの会場には、中心に大岩があります。その大岩の近くに生えていた樹齢100年を越す梅の太い古木が2本、5月の台風の風で折られてしまいました。すでにこの時の風が強かったことは、先のブログで私どものハウスの屋根が破られたこと、生活学舎桃土の近くで桜の木が折られたことを伝えていました。森さんの梅園でも被害がありました。前日の雨で梅の葉が濡れて重くなり、さらに吹き戻しの風が強く、100年間生きてきた梅の木も耐えられなかったようです。

梅の実はへたをとり、水から沸騰するまで湯がいた後、冷水でさらします。そして種を除いてボールの中で潰します。ふたたび大鍋で砂糖を加え、灰汁をこまめに取りながら煮詰めます。浮かんでくる灰汁も少なくなった時、柚子酢を加え、よくかき混ぜながら、塩をいれて、艶が出てきたらできあがりです。いままでのステンレスの大鍋に加えて、50リットルのステンレスの鍋を購入しました。このことで作業の効率が向上しました。
 

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できあがった梅ジャムは、合併によってなくなった村の名を残し、土佐山村梅ジャムとしました。勿論、増粘材や香料、着色料、保存料などの添加物は使っていません。甘酸っぱく、味わい深く、懐かしく、村人は[初恋の味がする]と言い伝えています。