東大入試 自己採点と感想 | 東大国語で高得点を目指すブログ

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東大現代文の過去問20年分の私の解答をこのブログに保存していく予定。
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すっかり遅くなってしまいました。
自己採点はこんな感じになりました。


《自己採点》
英語:69点(11-12-22-19-5)
数学:20点(10-0-6-4)
国語:60点(23-12-19-6)
日本史:15点(3-3-6-3)
地理:10点(2-2-6)
合計:174/440



英語と国語が思ったよりも伸びず、さらに数学も普段の模試より不出来だったため、合計点は低くなりました。
これで、良くも悪くも合否の心配はしなくて良さそうです。(100%不合格だからですね。)


それぞれの科目について簡単に振り返ってみます。



《英語》
1A:5/8 (標準)
1B:6/12 (標準)
2A:6/12 (標準)
2B:6/10 (標準)
3A:10/10 (標準)
3B:8/10 (標準)
3C:4/10 (やや難)
4A:10/10 (標準)
4B:9/15 (標準)
5:5/23 (標準)←主観的にはやや難ぐらいだったが客観的には標準レベル。

全体的には大問1〜4まででコツコツ貯めた貯金を大問5の物語文でゴッソリ持っていかれた感じです。
記号は43/60取れてましたが、記述は大問5でかなり落としてしまったのであまり点数は伸びなさそうです。

大問1は両方とも簡単な文章ではありましたが、Aの要約は80字に収まりきらず、仕方ないから「全世代のデータを集める」というポイントを抜かして書きました。
1Bは例年のようなセンターレベルの問題ではなく、いつもより全体像を意識して解かないといけなかった。並び替えは最後の1分で考えたものの思いつかず時間切れ。

大問2の英作文の答案は↓こんな感じになりました。

A
〈お題:私達は言葉を操ってるのか。それとも、言葉に操られているのか。
 I think we are affected by our language. It is true that we think we use language, but if we live in the same country, our ways of thinking also tend to become the same. For example, Japanese think that rainbows have seven colors. However, it is Japanese language and culture that makes us understand that rainbows have seven colors. By using our language, we are affected by Japanese way of thinking.

東大の自由英作文は80wordsしかないので、その中で「主張→理由→具体例→再主張」を盛り込むのは字数的にしんどかったです。
文法ミスがないかどうかは試験中に何度も確認したから多分大丈夫だと思うけど、
まず言葉を「操る」っていう英訳がmanipulateで良いのか自信が無かったため無理やりパラフレーズしてしまった点と、あとは論理の飛躍で少し減点されるかもしれません。厳しめに採点しました。

B
 However, if you rely much on confidence, you will do harm to other people someday. It is not until we realize that our belief is always not certain to some extent that we can improve our generous attitudes.

上の赤字で書いた箇所が減点されそうなポイントです。
beliefは一応可算でも不可算でもOKみたいだけど、予備校の解答ではbeliefsと複数形になってたから-2。
あとはimprove our generous attitudesは文法的には問題ないけど、improveとgenerousの組み合わせがあまりよろしくないようで、その点も念のため-2。

大問3のリスニングのAとBは議論の「対比」がとにかく重要なので、下読みではその点に気をつけました。
おかげでAとBの出来は良かったものの、Cの(18)と(19)のnot mentioned問題がかなりの難問だったこともあり失点。
リスニングで22点なのは今回に関してはあまり稼げなかったなという印象。(個人的には英検1級より少し難しかったです。)

大問4のAとBは全体的に典型的な問題が多くしっかり文法の理屈を踏まえて解けたので、手堅く点数を稼げたかなという感じです。(4Bの2問目のthat same poolの問題だけは難しかったけど。)

大問5は最初のA〜Cがどれも難問だと思いました。この3問だけでおそらくこの大問の半分以上の配点(多分23点中13点ぐらい?)を占めてるのはキツい。
ただ、簡単な記号問題でも割と落としてしまいました。



《数学》
・大問1(微分・高次方程式):やや易
この大問は「どうぞ20点取ってください」と言わんばかりの易しい問題でしたが、
本来なら除外点として(1,1)を考察すべきところを何を勘違いしたのか(1,0)を必死に考察してしまいました。
その影響で全体の論述の方向性もズレて本来なら必要のない場合分けをしてしまい、しかも(0,2)の点を考察し忘れてしまったこともあって最終的な答えも片方ズレてしまいました。
答えで-5、全体の途中経過で-5といったところだと思います。


・大問2(場合の数):やや難
3つに場合分けしたのはよいとして、立式が全然違うのでおそらく部分点は入ってないです。
頼みの綱だった全事象も、計算ミス。

・大問3(図形と式・三角関数):標準
(1)は通過領域の逆像法の解き方でやりましたが、一応念のため接線の方程式を使った微分の解き方も答案に書いたので、仮にどちらかの論述に穴があってももう片方の論述でカバーできてると思います。
ただし、そのままy≧2xの領域を塗り潰せば良かったものの、何を勘違いしたのか「線分OP」だと思って放物線より右側を答えの領域に含めなかったので、その部分が-2ぐらい減点されると思います。
(2)のtanの加法定理はぜひ思いつきたかったです。2004年に正三角形を用いた類題があったからその経験を活かすべきだった。


大問4(数列):
(1)の等比数列の和の公式を計算するところまでは合ってたけど、最後の答えをまとめるところで足し算か引き算を間違えたのか少し答えが違ってました。
まあ部分点は4点ぐらいでしょう。




《国語》
大問1の評論は厳しめに採点して20〜25点ぐらいです。良くも悪くも模試通りの点数です。
(1)がかなり気をつけなきゃいけないポイントが2つあったのでそこで時間を取られてしまいました。
(1)はかなり恐ろしい問題だと思いました。一歩書き方を間違えばすぐ0点になってしまうような問題です。(←詳しいことは後日ブログで書きます。)
(1)ですごく時間を取られたせいで大問1だけで65分もかかってしまい、最後の120字問題で満足のいく答案を書けなかったのは残念です。しかし、どの小問も押さえるべきポイントは押さえて相応の部分点は確保できたと思います。

大問2の古文は途中まで話を誤読してしまって、再度読み直して読み間違いに気づきました。
そのおかげで命拾いした問題もありましたが、古文だけで30分もかけてしまいました。

大問3の漢文も「孝婦」の再婚がどうとかいう問題が少し難問で、それに時間を取られた結果30分も時間をかけてしまっています。
また最後の問題で「弔い」という漢字が書けず、かといって「とむらい」と平仮名で書いてしまうと誤読される恐れがあるので、仕方なく「償い」と書きました。が、ニュアンスが変わってくるのでおそらく2点ぐらい減点されると思います。

大問4の随筆は、大問1〜3でそれぞれ5分ずつオーバーした影響で25分で解かざるを得ず、最低限の部分点だけ確保したような答案を書いてきました。
本来なら随筆は40分かけて全体の対比に基づいた完成度の高い答案を書くのが私の信念だったのに、その信念が貫き通せなかったことが何よりも(不合格になることよりも)残念です。本当にクソみたいな答案を書いてしまった。


難易度的には大問1(評論)が標準、大問2(古文)がやや易、大問3(漢文)がやや易、大問4(随筆)が標準、だと思います。
大問1の評論は、実はところどころ曲者な問題があって見た目ほど簡単では無かったなと思い直しました。

とはいえ、古文と漢文が両方とも簡単だったのは間違いないので、国語全体の平均点は少し上がり、80点以上の高得点層もだいぶ増えると思います。
(このブログでは一応国語90点という無謀な目標を立ててましたが、もしかして私は千載一遇の機会を逃してしまった…!?)

大問1の評論と大問4の随筆に関しては、3月10日までに改めて自分で「模範解答(仮)」を作ってみて、このブログにも後日載せたいと思います。
その「模範解答(仮)」というか「模範解答(笑)」を基にして、再度もっと厳密に自己採点してみるつもりです。

なお、一応自己採点は予備校の模試に倣って、評論40古文30漢文30随筆20でやってみましたが、
個人的には評論48古文27漢文21随筆24ぐらいな気がしてならない。


《日本史・地理》
日本史については前の記事で答案をアップしましたが、まあ10点台でしょう。地理も同様。
もし開示得点で日本史と地理が大幅に点数が上がるようなら、多分それは得点調整の影響だと思います。
日本史も今年の大問3のAみたいに明らかに日本史の平均点を上げようという意図で出したんだろうなという問題はありましたが、それでも世界史と比べれば日本史と地理の平均点は低いと思います。
まあ、、この点は楽しみに?待ちたいと思います。