こんにちは、naoです。



今回は、タクシー運転手の給料に関するお話をしたいと思います。


まず、前提としてですが、本文の中でもお話ししますが、会社によって給料形態は違いますので、ざっくりした話として聞いてください。



会社の面接(説明会)の時に給料(時給)の話って、し辛くは有りませんか?


わたしが過去に正社員として入った2つの会社(コンピュータとバス)の時も、求人で書かれた数字は把握しているので、給料のことに関しては、全く触れませんでした。


しかし、わたしの在籍するタクシー会社の場合、まずはどれだけ稼げるか、稼げる根拠は何かを、じっくりと説明してくれました。

多分、多くのタクシー会社も同じように、稼ぎに関する話がメインだと思います。



なぜ、お金に関する話が中心かと言うと、タクシー運転手になる人には、お金を必要とする理由がある人が多いからです。


わたし自身は、老後の生活を安定させるためが主目的ですが、会社経営等の失敗で借金を抱えてる人や、ギャンブルなどをやりたいが為に、お金を稼ぎたいような方も多くいます。


それを見込んで求人をかけるので、業界の求人広告には、高収入を謳っていることが多いです。


また、これも業界特有なのでしょうが、「入社祝金」として、数十万円(会社により変動あり)を支給する会社が多いんです。


以前は入社後すぐに、祝金をくれていたようなのですが、貰ったら持ち逃げするように辞めていく人もいたらしく、多くは3ヶ月くらいの在籍後に貰えるようです。



タクシー会社の多くは、歩合制で給料を支払います。

(完全固定給が有るそうですが、ごく一部なので割愛します)



歩合給にする理由を説明します。


バスを例にすると、運賃による売上は路線や時間帯により変わる(田舎のバスと都会のバス、朝夕と日中など)ので、売上を給料に反映したら、お客様が乗らない路線の仕事はしたくはないですよね。

そう言う意味で、歩合制には向いていません。


しかし、タクシーは運転手自身が経験や体力などを使い、お客様を見つけ出してお乗せするので、人により売上が大きく異なります。


この差が激しいので、歩合に向いている働き方となります。


では、歩合給はどんな感じで、支給されていくかを説明します。


まず、売上から消費税を引きます。

税抜後の売上に、会社で決められた数字をかけたものが運転手の手取りとなります。


例を挙げます。


本日の売上が55,000円だったとします。

消費税の10%を引くと、50,000円になります。

それに会社の歩合50%をかけると、本日分として貰えるのは25,000円になります。


この歩合の率が会社によってまちまちで、50%〜60%の間が多いかと思います。


前記の例だと50%で25,000円の手取りが、60%だと30,000円になり、5,000円の開きになります。

勤務が月に13回だったとしたら、65,000円も違いが出ます。


会社により、月の歩合は50%だけど、10%を積み立てておき、それを賞与として支給する会社もあります。


歩合も働けば働くほど、増えていく勤務形態もあります。


月の総売上が、50万円未満だと50%だけど、50万円以上60万円未満なら55%、それ以上なら60%と言う感じです。

この勤務形態だと、月にどれくらい売上たかで給料が大きく変わってくるので、月末になると痺れてきそうですね。



では、個々の売上は、どのようなものが有るのかを説明します。


【流し運転】

タクシーは街中で手を挙げれば、停まってくれます。

運転手側からすると、こう言うお客様を見つける方法を「流し運転」と言います。

略して「流し」が一般的な言い方です。


わたし自身の話をすると、流しはタクシーの基本なので、新人の今はこの方法で売上を獲得しております。


【付け待ち】

駅、病院、公共施設などには、タクシー乗り場が有ると思いますが、乗り場に付けての営業方法を「付け待ち」と言います。


多くの人が乗る場所だと、お客様が並んでいてくれるので、確実にお客様を乗せることが出来ます。


逆にタクシーは数台並んでいるが、お客様はポツポツと現れる程度の乗り場もあるので、長くそこで待つことも有ります。


流しに比べると、安定収入を望む人(年金受給の方など)が付け待ちをする傾向に有ります。


郊外(田舎)の駅などでおじいちゃん運転手が、立ち話をしているのを見かけるのは、こう言う事情が有ります。



【無線配車】

ここ最近は少なくなりましたが、タクシーに乗ると、タクシー会社からの配車依頼が無線で来ていたのを耳にしませんでしたか?


今はコンピュータ化も進み、無線とは言ってますが、スマホを介して配車の依頼が来ます。


また、お客様がアプリを使ってタクシーを呼ぶことも出来るようになり、こちらの配車依頼も無線配車に含めます。


わたしの会社でも無線配車を出来るのですが、新人のうちは、バタバタする事もあり、無線配車は受けることは出来ません。


先輩たちの話を聞くと、今は無線配車の割合が増えてきたので、売上全体の3割くらいを無線が占めるようになったそうです。



最後に、具体的な数字を見た方がわかりやすいと思うので、わたしのここ数日の手取り額を公開します


31 26,000

2 20,000

5 20,000

7 37,000


数字は、税抜後の売上に会社の歩合を単純にかけたものになります。


新人としての普通の稼ぎくらいだそうです。

これが、ベテランになると、平均で50,000円以上になるそうです。