こんにちは、naoです。
今回は具体的な塾選定の過程について書いてみます。
息子は高1の秋頃、塾に行きたいと言ったものの、塾を選ぶ段階になって二の足を踏んでいました。
それは、夏に無料体験授業で数カ所の塾の雰囲気を掴んだものの、まだピンと来ていないからとの事でした。
勉強自体は今までも独学で進めていたので、急ぐ必要もないので、冬休みや春休みにも無料体験授業を受けてみて、2年生になった時点で具体的な塾選定をする事に決めました。
夏季講習は友達に誘われて、なんとなく申し込んだのですが、冬、春の体験授業に申し込む塾は、 どのような塾がいいのかを、事前に2人で話し合いました。
その話し合いの中で、前回の記事で書いた塾に対する4つの求める事以外に、もう一つ要望を追加してきました。
それは、
「部活はやってないので、時間は自由になるが、時間を束縛されたく無い。」
という事でした。
そうなると、講師に習う従来の方式の塾(河合塾、駿台、代ゼミ等)は対象外となります。
個別塾か映像授業の塾のどちらかにしよう考えました。
個別塾は講師の質に左右されるから、有る意味賭けになるし、わたしの住む地域でいい評判を聞く塾が無かったので、映像授業の塾に絞る事になりました。
映像授業の塾が近隣には東進予備校と、河合塾マナビスの2校有ったので、冬休みを東進予備校、春休みを河合塾マナビスにする事にしました。
2つの塾の体験授業が終わり、息子に2つの塾の感想を聞きました。
どちらの塾も映像授業の内容には甲乙つけがたいものがあるが、1つだけ気になる点があるとの事でした。
それは東進予備校の学生の先生の質が低すぎて、自分の聞きたい事に的確に答えてくれないのだそうです。(息子の感想です)
マナビスはその点では問題がありませんでした。
少しでも不安要素があるなら、やめたほうがいいと言う事になり、マナビスを1番の候補にする事にしました。
春休みが終わり、マナビスから親同伴の塾の説明をしたいとの申し出があり、息子が興味を持っていることもあり、お話を聞きに伺いました。
塾長が直々に面接をしてくれたのですが、こちらの4つの要望に対して、真剣に答えていただけました。
4つの要望に対する塾の回答と息子がそれに対し大学受験をした結果的がどうだったかを、詳しく説明します。
① 得意教科を超得意教科にするための補強
河合塾マナビスは、マナビス独自の講師ではなく、河合塾の講師が映像授業をしています。
息子が要望していた、難関大学レベルの英文法の授業ですが、「英文法・語法(レベル5)」という講座を受講する事により、叶えられました。
これは、市販の参考書でも取り扱わないレベルまで網羅しているとの事でした。
息子が、センター試験はもちろん、東大の二次試験でも文法には絶対の自信を持って臨めたのは、この講座を受けたからと申していました。
② 苦手教科の成績アップ
息子は現代文(特に、小説や随筆)を苦手としていました。
その事をお話しして、苦手科目の克服に対して伺ったところ、
「マナビスでは映像授業を見終わった後、その授業に対するチェックテストを行い、アドバイザー(社員や大学生の先生)によるアドバイスタイムを実施します。
そのテストで満点を取れなかったら、次の授業には進めない仕組みになってます。
他のマナビスでは満点で無くても、次に進める校舎も有りますが、我が校は基準を厳しくしております。
(マナビスは直営校舎とフランチャイズ校舎が有るので、校舎により多少の仕組みの違いが有ります。)
授業でわからなかったところや、チェックテストで出来なかったところは、アドバイザーにその場で確認していただき、授業が終わった後に、復習をしていただく形になります。
映像授業と言うと、インプットのみのイメージが有りますが、知識のインプットとアウトプットをする事により、理解を深める仕組みになっております。」
との事でした。
受験サプリ(今はスタディサプリ)と違い、受講料は高いですが、このような事までやってくれるのだから、とても期待ができる方式だなと思いました。
しかし、結果としてマナビスの講座での現代文の成績アップは出来ませんでした。
良いことばかり書くのも情報としては欠けるので、息子が成績をアップ出来なかった原因をお伝えします。
まず、講師との相性が合わなかった事だと思います。
現代文の場合、講師独自の文章に対するアプローチ方法があり、息子がその方法に不信感を持ってしまったからです。
これはどの教科でもある事ですが、現代文は特にこの傾向が強いように思われます。
もう一つは、前述のアドバイスタイムが有効に使われなかった点にあります。
息子校のアドバイザーは、国立大学(医学部医学科も含む)、難関私立大学の方がいて、教えられる能力は十分に有るのは、体験授業で確認しました。
しかし、アドバイザーが理系ばかりに偏っていたのです。
息子の当時の話だと、(息子と現代文読解能力が同レベル以下だったと思われる)アドバイザーが、「なんとなくお茶を濁す感じでアドバイスをしていた」との事でした。
つまり、教える能力に欠けていたということです。
更に付け加えます。
①の英文法ですが、息子の校舎で過去にその講座を取ったことがなく、アドバイザー自身もそのレベルに達した事が無かったため、同様にアドバイスを受けることが出来ませんでした。
英語に関しては息子自身で理解できたので、これについては、特に問題は有りませんでした。
このような事も有りますので、難関大学を受験される方は、アドバイザーの確認をしていただき、校舎の選定をしていただきたいと思います。
③ 自習室として使用
息子校の自習室は登校してから、時間とブースを予約する仕組みになっています。
飲食、歓談は一切禁止で、どちらも必要な場合はフロアーが違う別室(多少うるさいが自習も可能)でする事が出来ました。
息子に関しては、自習室の使用には問題がなかったのですが、一部の生徒には困ったことが有りました。
息子は学校が終わり、16時頃にマナビスに行き、、20時頃に帰ります。
最初の2時間は映像授業を受講し、18時頃から自習室を使います。
18時頃は部活を終えた生徒が、続々と登塾してきます。
まず受講をするので、息子が使用する時間帯は自習室は空いている状態です。
しかし、20時を過ぎた頃には受講を終えた生徒が集中するので、自習室が使えない場合が有ります。
教室を見学しに行った時間帯は空いていたけど、混雑して自習室を使えない時間帯が有るかもしれませんので、事前にしっかりと確認した方がいいと思います。
尚、息子が高3になるのと同時に、自習室が1フロア追加になり、この混雑は緩和されたとの事です。
④ 大学受験の情報収集
息子が一橋大学を目指している事を塾長に伝えたところ、ある資料を見せてくださいました。
それは、一橋大学を受験し合格した生徒さんの、入塾時からセンター試験までの、成績の推移表でした。
さらに、その生徒が受講した講座名もわかるデータでした。
更に、一橋大学が残念だった生徒の、同じデータも見せてくれました。(全て匿名です)
わたしの事前の想像では、せいぜいどこの学校の生徒がどこの大学に行ったという実績を教えてくれる程度だと思っていたのですが、ここまで詳細に見せてくれるのには驚きとともに嬉しい事でした。
入塾し、志望大学を東大に変更したときも、東大合否の生徒の成績を見させて頂きました。
息子が受けた模試も合否データの両方を見る事により、息子の足りないところを知る事が出来ました。
また、模試の成績表の視点の置き所も教えていただきました。
わたしのブログで息子の成績を全てアップしている理由は、この役立った事をブログを見にきてくださった方にも享受して頂きたいからなのです。
以上4点について回答をいただき、納得できたので、マナビスに入塾する事にしました。
ただ、事前にわかっていた事なのですが、こちらの校舎に対し一つ大きな難点があったので、決める前にする事が有りました。
それは、校舎と帰路の駅が少し離れていて、家に帰るまで遠回りになる事です。
こことは違うマナビスが通学途上に有り、家からも30分程近いため、休日には移動時間を往復で1時間も節約できます。
前述の校舎と同じクオリティなら、通学途上のマナビスでもいいかなと思ったのです。
塾長にその旨を伝えて、通学途上のマナビスにわたしも同伴で入塾の説明を聞きに行きました。
しかし、こちらの塾長の話のクオリティが低く、ここでは息子の第一志望合格は確信できなかったので、多少不便でも当初のマナビスにする事にしました。
他の塾はもちろん、同じ系列の塾でも、クオリティに差があるので、このブログをお読みの皆様も、是非とも体験授業や親子での面談をしてしっかりと吟味してくださいね。