ベランダから見える大きな木、
毎年冬がくると、赤い実をたわわに実らせます。
赤い実をもとめて毎日メジロやヒヨドリ、ムクドリなど、
たくさんの野鳥がやってきます。
まるでクリスマスツリーのオーナメントのように
毎日、たくさんの鳥がやってきて
お腹一杯になるまで
実をついばんでいきます。
私はこの木を鳥の木と呼び
冬の鳥の時期は特に楽しみにしています。
(本当の名前はもちの木です)
木のある家の庭先は
かわいい猫や、個性的な猫
猫の通り道になっているようで
ここでは小さな命が大切にされているように思います。
ベランダから見えるほどのご近所なのですが
日中、私が勤めに出ているせいか
どんな人が住んでいるか、じつは良く知らないのです。
ある日、家の中からお爺さんが出てきました。
片手に猫の餌皿を持っています。
すかさず「こんにちわ~。」と挨拶をしましたが
気づいて貰えなかったらしく
立ち去ってしまいました。
数日後も、お爺さんが現れたので
視界に入るように、満面の笑みで
にこにこしたのですが
怪しまれたのでしょうか
お爺さんは無言で立ち去ってしまいました。
次に現れたのは少年でした。
中学生か高校生でしょうか、
すれていない、素朴な外見で
時折洗濯物を干したり、
家の手伝いをする様子が見られました。
素朴な少年と、優しそうなお爺さん。
そんな人たちが住んでいるから
小さな命が尊重される
すてきなお家だと思いました。
もっと他のご家族もいたかもしれませんが
わたくし、チラ見ができません。
興味の対象をみつけると、ガン見になり
怪しまれる傾向にあるので
気になっても、さらっと流すよう
心掛けないとなりません。
その年の冬も鳥の木はたわわに実をつけ
家の中から、少年の歌声が聴こえるようになりました。
やわらかい歌声で、ヒット曲のカバーだったり
私の知らない歌もありましたが
歌声が聞こえるとなんとなく
元気づけられる気がして
休日の小さな楽しみになりました。
やがて少年の歌声が毎日聴こえるようになり
夜も聴こえるようになりました。
何か、オーディションが近づいているのかもしれません。
これまでの歌声に真剣さが加わったのを感じとり
がんばって!!
心のなかでチャンスが訪れることを祈りました。
本当に心のきれいな人には
幸せになって欲しいです。
ですが、歌声はふた月ほどでぱたりと止み
そのひと月後に届いた回覧板で
鳥の木の家に住むお爺さんが
亡くなったことを知りました。
そのすぐ後に、家には誰もいなって
あの時の少年が
どんな気持ちで歌っていたのだろうと思うと
心がきゅっとなります。
でもお爺さんは、幸せだったかもしれません。
今年もいちだんと大きくなった鳥の木を眺め
そこに暮らしていた、優しい人たちのことを思い出します。
さてここからはお知らせです。
IIS国際スピリチュアリズム協会での活動は現在
メールリーディングと遠隔ヒーリングのみとなっています。
今年も沢山の方々とご縁を結んでいただき、心より感謝します。
そしてIISでは、
素敵なミディアム(霊媒)が
続々誕生しています!!
東岳みやこミディアム
木村 麻友美ミディアム
それぞれのミディアムとは
クラスでご一緒させていただいたこともあり
助けていただいたことや
すてきなエピソードなども思い出されます。
こんなことを書いている私はほぼ
幽霊部員です、はい。
IISでは年末年始も素敵なイベントが目白押し
私もどこかで癒されに、お邪魔したいです~。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。