五百羅漢に行ってきました | 光をあつめて

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スピリチュアルな視点で見た日常や不思議話を綴っています。

 

近くに用があったので

天桂山玉宝寺の五百羅漢を拝観してきました。

 

ここは大雄山へと続く巡礼街道上にあり

本堂内に五百羅漢はあります。

 

 

羅漢とは (阿羅漢・サンスクリット語のarhat)

人です。人の中でも聖人に近い存在で

人々から尊敬や布施を受ける資格のある人

の意味をもち

悟りをひらいた高僧を指すそうです。

 

(釈迦如来像)

お釈迦様の直弟子のうち

高位のものは、皆、阿羅漢とされるようで

 

堂内には現在、528体の羅漢像があるそうです。

 

 

五百羅漢のなかには、自分に似た像がある

と言われています。

 

 

そのかたの特性が

お姿に表れているようにもみえます。

このお方はヒーリング担当、でしょうか?

 

 

おお、このお方、なんと見目麗しい

このお方にはつい、お布施をはずんでしまいそうです。

 

 

私のことかね?

と仰っているかどうか、わかりませんが。

 

お顔のつくりも精巧で

表情豊かです。

 

 

お顔に惹きつけられて、ぐるりと一周。

すると今度は衣装に目が行きます。

 

 

豊かで細やかな彩色が施された衣装

仏教芸術の素晴らしさといいますか

美術館にいるような気持ちになって

見入ってしまいます。

 

 

そこへ寺の御住職が現れたので

 

「すいません長居してしまって。

初めはお顔の美しさに惹かれて一周

すると今度は、衣装の美しさに惹かれ

もう一周、としていたところなんです。」

 

とお伝えすると

 

この像のひとつひとつが

箱根の寄木細工で造られていることや

像では絢爛豪華な衣装をまとい

お顔も金ぴかに塗られているものもあるけれども

それは人々の信仰が造り上げたもので

 

本来の羅漢像は、お顔も肌色で

衣装もずっと質素で

私たちと同じ悩み苦しむ人であり

↓この像↓あたりが、本来のお姿に近いのではないかと

お話して下さいました。

 

 

その後御住職に

「仏様の着物、も3種類あるのが、わかりましたか?」

と訊かれたので、知りませんでしたというと

 

 

1、ひとつめはインドのサリーのように右肩を出したもの

 (偏袒右肩・へんだんうけん)

敬意を表す衣装、右手をあらわにすることで攻撃しない

事を示している。

 

2、両肩を覆ったもの

(通肩・つうけん)

読経や托鉢、座禅、説法など

良い行いの種を蒔くときのスタイル。

 

3、袈裟

(けさ)

パッチワークのように生地と生地をつなぐ

縫い目があり、上衣を羽織っているスタイル。

 

 

これですね。

本来はこれほど煌びやかなものではなく

亡くなった人に覆い被せる布を

リサイクルし、パッチワークして

一枚の大きな布に仕立てたものだったそうです。

 

 

早朝の拝観だったせいか

参拝者が少なく

御住職からゆっくりお話を伺うことでできて

とてもラッキーでした。
 
 
堂内にも、境内にも、たくさんの仏様がおられます。
 
パワースポットというよりは
宝物館、美術館のような
美しい感動を得られる場所でした。
 
天桂山天宝寺
曹洞宗香雲寺の末寺で
天文3年(1534年)
小田原北条市の家臣
垪加(はが)伊予守が建立したお寺だそうです。
 

 

本日も最後までお読みいただき ありがとうございました。