この冬いちばんの雪が降っている。

 

自分が出勤するときは、

「こんな雪の日でも時間通りに働くなんて、現代人が自然から離れているって、こういうことだよな」

と、家でじっとしていたい言い訳を考えたりしていた。

 

が、父の訪問入浴のために、スタッフのみなさんがほぼ時間通り来て下さったとき、父が夜中に救急搬送されたときの、救急隊員や医師、看護師の方々の顔を思い出した。

こんな時でも、働いてくださる人々のおかげで、快適だったり安全だったり、安心した生活ができている。

 

アーユルヴェーダに傾倒していた頃、10時ごろに就寝して日の出前に起床する、という小学生みたいな生活を必死に守ろうとしていた。それ以外は「悪」で、夜間に働く人や、介護や育児で夜間に十分に眠れない人は、どうしたら良いんだろう、と悩んでいたりもした。

 

結果として、

アーユルヴェーダが作られていた時代と同じような生活は、現代的社会ではまず無理だから、本当にその教えを遵守したければ、まず今の仕事を辞めて、国外か、よほど人里離れたところへ移住するしかないよな。

アーユルヴェーダの教えは素晴らしい部分もあるけれど、今の生活を続けていく以上、この生活にあった方法で取り入れていくしかないな。

という結論で落ち着いている。

 

生活に追われてしまえば、ナチュラルやヘルシーな志向(嗜好?)も、現実的ではない。

 

仕事に追われて食事を抜くこともあるし、栄養バーみたいなものに頼ることもあるし、お菓子をドカ食いしなくちゃ、やってられない時もある。

要介護の父は、24時間、目が離せない。

 

自然を感じて生きることは、今や、時間や経済的な余裕がないと難しい、と感じる。

 

とりあえず、父や母を放って日本を離れる勇気はないので、今の私が楽しめるナチュラルやヘルシーを取り入れたいと思う。そんな雪の日。

 

mi.