新年から、やな感じ?
年末年始、今年はあまり食べ過ぎたりはしていないけれど、これまでの実績があり関心ありありの、
セルライトのはなし。
*
まずセルライトは、美容業界のワードです。
医学的に問題となる「肥満」とは、また少し違ったもの。
そこまで太っていなくても、出てくる事がありますよね。
確かにセルライトの正体は、脂肪です。
では、なにゆえ、こんなにボコボコした皮膚になるのか。
皮膚の下を覗き見〜〜。
表皮(肌のバリア)
↓
真皮(ハリツヤ)
↓
皮下組織(クッション、保温)
だいたいこんな構造になっている皮膚。
セルライトにかかわるのは、皮下組織の部分です。
ここのメイン細胞は、脂肪細胞。
細胞のなかに、中性脂肪をドーンと溜め込んだ細胞です。
一般成人で、約250〜300億個の脂肪細胞があるといわれます。
体表面や体内で、クッションや保温の役割をになっています。
外気や衝撃、内臓同士の衝突などから、身体の組織を守ります。
近年では、脂質や糖代謝をコントロールするための、色々な生理活性物質を分泌することもわかってきています。
皮下組織は、コラーゲンなどから作られる繊維組織の区画内に、この脂肪細胞が集まってできています。
脂肪細胞に中性脂肪がどんどん溜まって、細胞が大きくなると、繊維の区画をググーッと押し上げようとします。
繊維組織はその上の真皮などに繋がっているのですが、性別によって並び方や繋がり方に違いがあるようです。
男性のばあい、編み目状であったり滑らかな斜め状に配置されている。
女性のばあい、皮膚に対して垂直につながりのある部分が多い。
その垂直のつながり部分が、まるで「点」のようになって、脂肪細胞の膨らみに対して、その点の部分だけがもとの位置から伸びきらない。
そこが、セルライトの凸凹の凹み部分に当たる。
なので、圧倒的に、女性のセルライトが多いそうです。
あと、エストロゲンもセルライト形成に関わっているようで。
エストロゲンによって、コラーゲンなどをつくる線維芽細胞が活性化されると、細胞外の体液が増加して、血管を圧迫し、組織が低栄養・低酸素状態になり、正常な血液/リンパ液の循環に悪影響をあたえる、そうです。
セルライトを除去するには。
過体重であれば、まずは減量。
脂肪細胞そのものを小さくします。
あとは、マッサージ等で溜まっている水分を移動させてあげると、一時的に皮膚表面の凸凹がなくなったように見えます。
残念なことに、変形した繊維組織は元には戻らないようなので、
根本的解決のためには、外科的手術、レーザー、音波、衝撃波、などの専門的対処が必要となります。
セルライトとは、女性らしさの象徴、と、割り切るべきか。
mi.