最近の塗料はトルエン、キシレンなどが含まれていないという宣伝文句で
売られています。ノントルエン、ノンキシレンと言って、あたかも一切使用
されていないかの様にして販売しています。
「ノン・・・」はどこかで聞いたフレーズです、そうアスベストと同じ売り方です。
以前学校でトルエンが検出され、原因究明を行ったところ、床に使用した
ウレタン塗料が原因でした。メーカーは自社の工場にはトルエンは存在
しないと強硬に主張しましたが、原料として使用されているウレタン樹脂
にトルエンが使用されていた事が分かりました。確かに塗料工場にトルエン
は置いて有りませんでしたが、原料のウレタン樹脂に使用されている防腐剤
にトルエンが使用されていたのです。原料に使用されている有害化学物質に
ついては、自らが意図を持って使用していないから使っていません!
または原料については製品化する企業に責任はありません。
という理屈がまかり通っているようです。
子供達は学校を選べません、大人を信用しているのです。
お父さんやお母さんが自分達の健康に良くない製品を使うなんて
考えもしません。役所の担当者も工事の現場監督さんも、誰かの
お父さん、お母さんの筈です。現実に子供達の健康、塗装業者さんの
健康を考える役所では設計事務所の先生と協力して安全な製品を選び
使用しています。塗装業者さんは元受のゼネコンから通常の塗料の金額で
の予算しか無いと言われ、材料の金額アップ分を押し付けられるので困る
ケースがありますが、入札前の設計書をよく読んで発注サイドの意図を
汲み取ってしっかりと見積をする事で回避出来るのではないでしょうか?
でも、実際に安全な製品に切り替えた現場でこんな事が、
塗装業者さんが役所の担当者に「どうしてこんな高い材料を使うんだ!」
と文句を言いました(材料費が高くて少ない手間代が圧迫されている!)、
担当者が、「あんた達の健康も考えて最終的に採用を決めたんだ!」
といったやり取りが有りました。
担当者は、「健康を考えた人に文句を言われるのはやりきれない」と
こぼしていましたが、誰かの犠牲の上に胡坐をかいていてはいけない
と思うし、発注者にはその責任があると言っていました。
カタログを信用するより、チェック体制を作りましょう。
トルエンの検知管で塗料を開封した際にちょっとチェックするだけです。
仕様書に「塗料は使用前に検知管で試験を行い、安全性の確認を行う。」
と一言入れておけば、現場監督はキットと検知管を用意します。そしてこの
作業を行う事で、元請けゼネコンも自分を守る事が出来ます。
(トルエンだけでなく必要な試験項目の検知管を用意します。)
「トルエン、検知管」でネット検索すれば幾つか製品が出てきます。
その場で結果が出ます、塗ってしまってからでは万が一の時に費用が
かさみます、塗る前であれば製品を変える事が出来ます。開封して
しまった製品は無駄になりますが、使用前に検知管でのテストを行うと
告知する事で、有害な製品は材料選びの段階で排除されます。
メーカーはその試験に耐えられるかどうかを知っていますから、試験
内容を聞いた時点でダメな製品は辞退して行きますので安心です。
繰り返されるシックスクール問題は仕様書に一言加えるだけで回避
出来るような気がします。それにしてもいつも思うのはメーカーの姿勢
です。ウソのカタログと成分表、抜け道だらけのMSDS。
これでは、繰り返されるシックハウスとシックスクールは無くならない。
シックハウス
ウッドロングエコ
ロハスコート
ナノクリアス
セーフコート