天下りを生み出すメカニズムは国も地方も同じだ。

都議会で浮き彫り 東京都水道局は天下り天国

(日刊ゲンダイ2010年3月5日掲載)

 4日の都議会で、都職員の“水の私物化”が浮き彫りになった。舞台となっているのは、東京都の外郭団体である「東京水道サービス株式会社(TS)」。都から年間80億円あまりの業務委託を受け、うち32億円を民間企業に委託している。委託業務のひとつが給水管の点検だが、この仕事が2000年から9年間にわたり、特定の5社に発注されていたのである。

 一応、入札はやっているが、TSはこの5社を「協力会社」と位置づけ、過去5年間のシェアはほぼ同じ。

 一方、水道メーターをチェックする営業所徴収業務(年間45億円)でも過去5年、特定の3社が受注してきたことがわかった。こちらもシェアは毎年同じだ。しかも、複数の委託業者に元水道局課長らが天下り、取締役や幹部として勤務しているのだ。この問題を追及した民主党の伊藤悠都議が言う。

「水道料金という公共性の高いお金が、毎年同じ企業に同じ比率で発注されるのはどう見ても不自然。なれ合いの背後には、退職後の天下り先を確保しようという職員の思惑があるはず。一般社員として天下った人を含めると、総勢は数百人に上るでしょう。こうしたことが過去何十年野放しにされてきたのです」

 都庁は伏魔殿だ。



(日刊ゲンダイ2010年3月5日掲載)