起業家コンサルタント業で年3千万円レベルの成功に導く必須な要素3選プラス1. 杉本幸雄
わたくしは、朝の静けさが好きだ。
自由が丘の高台にある部屋で、まだ世間が半分眠っているような早朝4時に、ブラックコーヒーをひと口飲む。
すると、
胸の奥に沈んでいた何かが、ゆっくりと浮上してくる。20年間、ひとりで起業家コンサルタント業を続けてきたが、こうした静かな時間がなければ、わたくしは、とうに摩耗して、すり減っていただろう。
わたくしの人生目的は、
「強くて優しい人になる。強くて優しい人を増やす」こと。
そのために、起業家を指導するという仕事を選んだ。気づけば、コンサル指導は累計2万回を超え、クライアントの売上は総計で110億円を超えている。毎日更新してきたビジネスブログは16年目になり、商業出版も6冊になった。
数字だけを並べると、
まるで他人の人生のようだが、実際には、静かな部屋でコーヒーか静岡の高級緑茶を飲みながら、ひとつひとつ積み上げてきた結果にすぎない。
起業家コンサルタント
として成功するために大切な要素は、結局のところ三つしかないと、わたくしは想っている。
1つ目は 【実績】 だ。
自社の成果も、クライアント企業の成果も、嘘をつかない。数字はときに残酷だが、同時に誠実でもある。
わたくしがこの仕事を続けてこられたのは、数字がわたくしを裏切らなかったからだ。
2つ目は【 再現可能なノウハウ】 を持っていること。
「たまたまうまくいった」、「やり方は相手の話しを聞いてから考える」では、誰も指導して欲しいとは思わないし、無論、救えない。
わたくしは、2万回のコンサル指導セッションの中で、成功のパターンを抽出し、言語化し、体系化してきた。
ノウハウとは、才能の代わりに積み上げる地層のようなものだし、統計だ。
そして3つ目は、【クライアントごとに 完全カスタムできる能力】 だ。
起業家は、みな違う。
性格も、
経験も、
価値観も、
もちろん、健康状態や資金力も違う。
歩いてきた道も全然違う。
だから、
同じ地図を渡しただけでは、同じ場所には辿り着かない。
実例
たとえば、わたくしのクライアントに、大手企業出身のAさんがいた。
彼はロジックの迷宮を歩くのが得意で、数字の扱いも巧みだった。ただし、彼は自分自身の無力さを全く知らなかった。なぜなら、大企業の看板があったからこそ、会社員時代は、みんなが相手にしてくれていたという事実に気が付いていなかったからだ。
わたくしは彼に、地べたから努力する緻密な戦略と戦術、それに精度の高い市場分析を与えた。すると、彼は立ち止まった。自分の一般市場での無価値を思い知らされたから。大手企業出身者が起業すると、起業成功率は、きわめて低い。会社員時代の取引先を訪問して、全く相手にされない。ここを乗り切れるかどうか。わたくしも大手企業出身者だからこそ、指導が可能だ。
その後、Aさんは、迷いなく進み、年商三千万円に到達した。
一方で、
主婦でアルバイト経験しかないXさんもいた。
彼女は数字を見ると肩をすくめ、資料を読むと眠くなるタイプだった。セールスやプレゼンなど、一度もしたことがなかった。
わたくしは、彼女にはまったく別の道を示した。
まずは小さな成功体験を積み重ね、感情の渋滞、つまり、モヤモヤを起こさないように、毎日の行動を細かく言語化してもらった。すると、彼女にはみるみる主体性が現れた。そして、散々苦労しながら、もちろん家事や育児も工夫しながら、7年かかって、年商三千万円に到達した。
同じ目的地、同じ目標売上でも、使う地図、つまり考え方や手法はまったく違う。
このカスタム能力が、起業家コンサルタント、わたくしの仕事の本質だ。
コンサルタントとは、分析作業者ではない。
ExcelやAIができることを、わたくしがやる必要はない。
わたくしの役割は、成功可能性を高め、失敗確率を下げる提案をすることだ。
決めるのも、実行するのも、クライアント自身である。
わたくしはただ、クライアントをヒアリングして、観察して、洞察して、それぞれに合っている進み方を考え、提案する。そして、腕をグイグイ引っ張って、怠けさせない。伴走などという甘々な指導はしない。リードして、リードして、引っ張っる。
そして、起業家コンサルタントとして、もっと大切な一つがあるから、追加の4つ目、それは【クライアントをあきらめない】こと。
あきらめないことを、クライアントにきちんと伝える、そして、希望を抱かせ続ける。クライアントの変化を察知して、メッセージする。わたくしは、クライアントが危機との分岐点に立ちそうな時、遠隔地であっても、会いに行っている。
朝の光が少しずつ強くなる。
今日もまた、誰かの人生の分岐点に立ち会うことになるのだろう。
それは、わたくしにとって、静かで、確かな喜びだ。


