内向的な起業家は「やらないこと」を決めた瞬間から、人生の重さが一段軽くなる。
これは、わたし自身が20年以上のひとり経営で体感してきた、静かな確信です。
起業家としての人生を振り返ると、いつも静かな部屋で、ひとりぼっちで思考、反すうしながら意思決定をしてきた記憶ばかりが残っています。
派手なプレゼンも、華やかな交友関係もありません。
ただ、淡々と、毎日ブログを書き、相談を受け、積み重ねてきた20,000回以上の対話、つまりコンサル指導セッションがあるだけです。
わたくしは口下手。
初対面の場では、言葉は必ず遅れます。予習をしていなければ、なおさらデス。
その代わり、
頭の中では高速で反すうが始まり、状況の本質を静かに探り続けます。
この特性は、
子どもの頃、労働者(従業員)時代は欠点だと想っておりました。
しかしながら、
起業家としてキャリアを積み重ねていくうちに、これはむしろ「武器」だと気づきました。
わたくしの信条が一つあります。
「やると決めたら、やり切る、やり抜く。」
この潔さと推進力は、わたくしのような内向的な起業家には、あったほうがいいと、いつもクライアントにも伝えています。
ただ、ある日ふと気づきました。
わたくしの人生は、
“やることを決める”よりも、“やらないことを決める”ことで前に進んできた、ということを。
「やらないこと」を決めると、自分が落ち着いて、堂々としていられる
内向的な起業家は、情報処理能力が高い分、すぐに疲れます。
人の感情の波にも敏感だし、雑音が多いと判断が鈍ることもあります。
だからこそ、
やらないことを先に決めると、落ち着きを取り戻せて、世界が一気に静かになります。堂々としていられます。
わたくしが
起業3年目に決めた「やらないこと」は、
- 大人数の会合には行かない
- 無理に人脈を広げない
- 競争の激しい市場には入らない
- 感情の強い人とは距離を置く
そして、最も大切な決めごとは
- 人生目的を、判断基準にすること
これらのルールを決めた瞬間、残ったのは「本当にやるべきこと」だけになりました。
内向的で静かな人間は、静かな環境でこそ力を発揮する。
その環境を守るために、やらないことを決めるのは必須です。
「やらないこと」を決めると、主体性が強力になる
内向型起業家にとって、
最も危険なのは、他人の期待に引っ張られることだ。 つまり、他人軸で自分の時間や感情、お金が翻弄されてしまうこと。
内向的な起業家ほど、他人の声が頭の中で反すうされ、主体性が奪われていきます。
だからこそ、
やらないことを決める行為は、
自分の人生のハンドル、コントローラーを取り戻す行為でもあるんです。
わたくしの人生目的は「強くて優しい人になる、強くて優しい人たちを増やす」ことです。
そのためには、
わたくし自身が強く、そして静かでありたいと、いつも意識しています。
・余計なことをやらない。
・余計な人と関わらない。
・余計な闘いをしない。
その結果、
わたくしの仕事は研ぎ澄まされ、
ぼっち経営でも20年間続き、
毎日ブログを書き続け、
6冊の商業出版を出し、
静かな人の成功法則を体系化するところまで来ました。
内向的起業家は「削る」ことで勝つ
南場智子さんのように、前へ前へと突破していく起業家もいます。
その姿は本当にカッコイイ。
しかし、わたくしのような内向的で陰キャな起業家は、
前へ進む前に、まず余計な枝を落とすことから。
・削ることで、集中力が一点に集まる。
・削ることで、判断が速くなる。
・削ることで、疲れにくくなる。
・削ることで、主体性が戻る。
そして気づきます。
内向的な起業家は、
「やらないこと」を決めることで、
ようやく本来の力を発揮できる、という事実を。
まとめ
わたくしは、陰キャ、内向型の静かな人間です。
口数も少なく、敢えて、反すう思考で生きています。
だが、その静けさこそが、起業家としての武器。
やらないことを決める。
それは、弱さではなく、賢い戦略。
内向的で静かな起業家が生き残るための、最も強い意思決定です。境界線です。
あなたがもし、
内向的で、思考力が高い分だけ疲れやすく、
起業の世界で息苦しさを感じているなら、
まずは一つだけ「やらないこと」を決めてみてほしいです。
世界が静かになり、
自分が落ち着き、
本来の力が、ようやく動き始めるからです。


