陰キャ起業家には、根拠ある自尊心と自己信頼感をお勧めする(杉本幸雄)

朝の4時というのは、
まだ自分の存在にほとんど気づいていない時間。  
高台の部屋の窓を開けると、自由が丘の街は薄い影のように沈黙している。  
その沈黙の上に、わたしはブラックコーヒーを置く。湯気はほとんど立たない。 ただ静かに、黒い液体がそこにある。

こういう時間が、
わたくしには必要だ。  
20年以上ひとりで経営コンサル会社を続けてきたが、静けさはいつも仕事の前提条件でした。  

毎朝の空観察、
ブラックコーヒー、
そして高台を流れる風。  

これらは、わたくしの思考を富士山より高く誘ってくれる。  
高くなればなるほど、余計な音は消え、必要なものだけが現れるのに気付ける。

今日のブログ記事のテーマは「陰キャ起業家の自尊心」にしました。  
陰キャという言葉は軽く扱われがちだが、わたくしは、
そこに深い可能性を感じているし、さらに愛着があるのも事実です。  


静かで、観察力があり、群れず、孤高、そして距離感を大切にする人たち。  

それは弱さではなく、単なる傾向というだけのこと。  
そしてここには、必ず強みがある。

大切にしたいのは、自尊心。ただし、自尊心には根拠が必要ということ。  

根拠とは、実績。  
実績とは、積み重ねた結果、積上げられた時間のこと。  

わたくしが20年間で、2万回以上のコンサル指導セッションを引き受け、16年間毎日ブログを書き、6冊の本を商業出版したのは、  
他者から派手な成功を期待されたり、ましてや求めたからではありません。  

ただ静かに、淡々と、毎日やるべきことを、主体的に取り組んできただけ。
  
この積み重ねた結果が、
わたくしの自尊心の根拠になりました。

陰キャ起業家は、
しばしば自分を過小評価する。 無論、親をふくめた周囲も。

声が小さい。  
人前に出ない。  
群れない。  

そして、お説教を
家庭でも学校でも、職場でも否応なしに浴びさせられる。

だから「自分は弱い」と思い込む。  
しかしながら、それは大いなる誤解です。  

静けさは、思考の密度を高める。  
孤独は、観察力と洞察力を磨き上げる。  
距離感は、判断を客観視する。  

これらは経営する起業家にとって、むしろ優位性です。


ただし、
重要ポイントは、ただひとつ。  

この武器を「自分は、持っている」と自己信頼できているかどうかの点です。  

信じるためには、根拠がいる。  
根拠とは、実績だ。  
実績とは、毎日の積み重ねの体験そのもの。  

つまり、自尊心は、自分が静かに育てるもの、ということを知っておいて欲しいです。

無闇なポジティブ思考、能天気では育まれるものでは、決してありません。


ブラックコーヒーを、ひと口飲む。  
苦味が舌の奥に沈んでいく。  

この苦味は、わたくしの20年の苦味とよく似ている。  
だが、
苦味は毒ではないし、悪いものでもない。  
苦味は、深さの証拠。



経営コンサルタント20年の、わたくしから
陰キャ起業家に伝えたいことがあります。  

あなたの静けさは、欠点ではない。  
あなたの孤独は、弱さではない。  
あなたの距離感は、逃げではない。  
それらはすべて、あなたの能力の深さの源です。

そして深さを活かせば、必ず実績を産み出せます。  

実績は、自尊心の根拠になる。  
根拠ある自尊心は、自己信頼感を生む。  
自己信頼感は、静かに世界を変える力になる。

朝の光が、少しだけ部屋に差し込んできた。  
世界がようやく、わたしの存在に気づき始めたらしい。  
だが、わたくしはまだ静かにコーヒーを飲んでいる。  
静けさの中で、自尊心の根拠をもう一度確かめながら。