コンサルタントというお仕事(杉本幸雄)
わたくしは、コンサルタントという仕事をしている。
そう言うと、
たいていの人は「クライアントの問題を解決する人」というような、
乾いた正解をイメージしてくれる人もいるが、
中には、
詐欺師扱いする人も、珍しくない。
しかし、
わたくしにとって、
コンサルタントというのは、もっと温度感がある仕事です。
なぜなら、
その相手の人生目的を実現し得る、
人の心の奥にある、まだ形のない可能性を、そっと拾い上げて、年月をかけて形成し、磨く。 磨き上げる。
こんな仕事が、わたくしのコンサルテーション指導だと、ずっと認識している。
わたくしの名前は、杉本幸雄(すぎもとゆきお)。
京都の朝の空気のように、お線香の香りがしていて、どこか上品なものを好みます。
人生の目的を、
ひと言で言えば、
「強くて優しい人を増やすこと。人がそれぞれを信じ合える社会をつくること」。 ギスギスやイライラを減らしたいと想っております。
それは、
わたくし自身が、
自分を信頼できなかった時期が長かったことがあるからかもしれない。
人は、
自分を信じられないとき、社会を見ない。他人も信用しないからだ。だから、世界中の輪郭まで曖昧になる。
逆に、
自分を信じられるようになると、世界は急に色づき、色や音を持ち始める。
わたくしは、その様子が好き。
コンサルタントは
クライアントを「あきらめない」。あきらめちゃ、自身の価値がなくなってしまいますから。
わたくしは、
クライアントを、あきらめない。
これは、わたくしの価値観の中心にある。
あきらめないというのは、ただ精神論だけを、無策に振りかざすことではない。
もっと静かで、
もっと深いプロのコンサルとしての作戦です。
目の前の相手を、期待し続ける。
結果に関係なく、相手を承認する。
その人の未来を、まさに本人以上に信じ切ること。
これは、
ピグマリオン効果
という心理学
の言専門用語で説明できます。
しかし、わたくしにとって、
これは学術用語ではなく、もっと生活に近い、お金のニオイがぷんぷんする感覚。 朝、
コーヒーを淹れるときの湯気のように、自然に立ち上ってくるもの。
何もできない
男性起業家を信じ抜いた4年間
ある男性起業家のことを思い出す。
ダイレクトメッセージをもらい、
出会った時、
彼は、起業の「き」の字も知らないような有り様でした。
実績ゼロ。
経験ゼロ。
自信もゼロ。
もちろん、知識もなかった。
まるで、真っ白なノートのような人だった。この真っ白さが、最適だったことは、初めから、わたくしは判った。
多くのコンサルタントなら、彼を見限っただろう。
「実績がない」
「向いていない」
「センスがない」
「時間の無駄だ」
「経営コンサルなんて、目指すのはペテン師と変わらない!」
そんな言葉を、
平気で口にする、銀行マンや、中小企業診断士、3代目ボンボン社長も、現実にいたらしい。
また、
イマイチなコンサルほど、クライアントを早く見捨てる。
自分の能力不足を、クライアントのせいにする。
そして、バカにする。
軽く扱う。
勉強を怠る。
そういうコンサルタントは、尊敬を失う。
尊敬されなければ、クライアントは実践しない。 そして、コンサルタントは見限る。悪循環が高速回転する。
これは、わたしの経験則だ。
そして
尊敬されるためには、口先だけでは足りない。
クライアント以上に頑張る必要がある。
背中で示す必要がある。
わたくしは、彼を信じ抜いた。
期待を伝え続けた。
「わたくしは、あなたをあきらめないよ」と、何度も何度も伝えた。
根拠はあった。
わたくしは、日本初のビジネスモデルを何回も億単位で、ヒットさせてきた。今回も、同じ法則を用いるだけだった。
実績・経験ほど、
人を動かす力があると、わたくしは知っていた。
そして、予告通り4年目。
彼は成功軌道に乗った。
先んじて起業3年目には、商業出版も実現していた。Amazonや全国の本屋さんで、ランキング入りも果たしていた。
売上は伸び、事業が回り始め、彼自身の表情が変わった。
まるで、
冬の終わりに、
ふと芽吹く若葉のように、
静かに、しかし確実に変わった。
その瞬間、
わたくしは想った。
「人は、信じた分だけ成長する。そして、しあわせを獲得する」と。
わたくしの実績は、
数字と共に、“クライアントとの変化の物語”そのものにある
もちろん、コンサルタントとしての実績はある。
売上加算、ブランド構築、マーケティング戦略、意識改革によるコスト抑制。
そういった数字の成果も、たくさん積み上げてきた。
しかし、
わたくしが誇りに想うのは数字だけではない。
人が変わる瞬間を、
何度も、何度も、遭遇してきたことです。
人が、
自分を信じられるようになるとき、世界は少しだけ優しくなる。
その優しさを増やすことが、わたくしの仕事です。
クライアントの、しあわせ度を上げる。もちろん、自分もしあわせ度を上げる。
コンサルタントは、クライアントの未来の“先導者”であり、伴走者ではない
わたくしは、
クライアントの未来を、何年も前に代わりに語る。
本人がまだイメージできない未来を、先に見て、言葉にする。
それは、
ある種の予言のようなものだ。
しかし、わたくしはスピリチュアルの占い師ではない。
ただ、先見性が強い、マーケッターなだけだ。
人は、
自分の未来を誰かに語られ、
信じられると、
その未来に向かって、前に歩き始められる。
それが、
ピグマリオン効果の本質だ。
わたしくは、その力を、作戦として使う。
静かに、淡々と、着実に。
あきらめないということは、命を掛けていること
あきらめないという行為は、命掛け、そして力強い生命力に似ている。
相手の可能性を信じ、期待し、承認し続けること。
その人が
どれだけ迷っても、立ち止まっても、光を照らし続けて、先導する。選択肢を提供し続ける。
決して見捨てない。
それは、
村上春樹さんの小説に出てくる、どこか不器用で、しかし誠実な登場人物のような生き方かもしれない。
世界のどこかで風が吹いていて、猫が静かに歩いていて、コーヒーの香りが漂っている。
そんな日常の中で、わたくしは、今日も、
淡々とクライアントを信じ切ります。
最後に
わたくしは、コンサルタントとしての技術よりも、信じる力、期待してあきらめないことを大切にしています。
人を信じることは、簡単ではありません。
しかし、信じ合えた人は、必ず変わっていけます。
この変化を見届けるために、わたくしは、今日も朝4時から、自由が丘の高台で仕事をしています。
あきらめない。
期待し続ける。
結果に関係なく、承認する。
そして、
クライアント以上に頑張る。口先だけではダメだから。
それが、わたくし、
杉本幸雄のコンサルテーション姿勢です。

