発達特性をもつ起業家の“疲れやすさ”は、長期戦に強い体質の裏返し
これは妄想ではなく、わたくし自身が20年以上ひとりで事業を続けてきた経験から、静かに確信している事実。
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◆ 目黒通りを背にする坂を自由が丘に歩きながら、よく考える
自由が丘の高台から、朝の空気を切り裂くように坂を下りていく。
まだ街が完全に目を覚ます前の、あの静かな時間帯が好きだ。
人の気配が薄く、音が少なく、世界がこちらに干渉してこない。
わたくしの名前は杉本幸雄(すぎもとゆきお)。
20年以上、ひとりで経営コンサルティングを続けてきた。
毎日ブログを書き続けて16年目。
内向的な社長や、発達特性をもつ起業家の相談に乗り続けてきた。
派手さはない。
けれど、
静かに積み上げることだけは得意だ。
むしろ、それしかできない。
坂を下りながら、ふと思う。
「どうして自分は、こんなにも疲れやすいのだろう」と。
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◆ 敏感さは“弱さ”ではなく、長距離ランナーの肺のようなもの
発達特性をもつ起業家は、よく疲れる。
人混みで消耗し、会話で消耗し、予定が詰まるとすぐに息切れする。
でも、それは欠陥ではない。
むしろ、長期戦に向いた体質だ。
敏感だからこそ、
・小さな変化に気づく
・相手の表情の揺れを読む
・市場の違和感を察知する
・自分の限界を早めに理解する
これは、短距離走には向かないが、
長距離走では圧倒的なアドバンテージになる。
疲れやすいのは、
「早めに休むことで、長く走れるようにできている」
という体の設計思想だ。
わたくしはそう考えている。
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◆ 早く消耗する人ほど、長く続けられる
起業家の世界では、
「タフであること」
「ガンガン働くこと」
が美徳のように語られる。
でも、20年以上ひとりで走ってきて思うのは、
本当に長く続くのは、
疲れやすい人のほうだということだ。
なぜなら、
・無理をしない
・限界を察知できる
・回復の重要性を理解している
・静かな時間を確保する習慣がある
これらは、長期戦において“生存戦略”になる。
例えば、
わたくし自身、1日に3件も打ち合わせを入れることはできない。
人と会えば疲れるし、刺激が多い場所に行けば頭がオーバーヒートする。
でも、その代わりに、
静かな時間で深く考え、
観察し、
言葉を磨き、
戦略を組み立てることができる。
これは、派手さはないが、
長期戦では圧倒的に強い。
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◆ 敏感さは、未来を読むアンテナになる
発達特性をもつ起業家は、
「疲れやすい」という一点だけで、自分を過小評価しがちだ。
でも、その敏感さは、
・市場の変化
・顧客の違和感
・ビジネスの兆し
・人間関係の微細な揺れ
こうした“普通の人が見落とすもの”を拾うアンテナになる。
わたくしが20年以上ひとりで事業を続けられたのも、
このアンテナのおかげだ。
敏感であることは、
弱さではなく、
未来を読む力だ。
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◆ 長期戦に強い人は、静かに勝つ
わたくしは、派手に勝つ人より、
静かに勝つ人が好きだ。
静かに積み上げ、
静かに回復し、
静かに継続し、
気づけば誰よりも遠くまで来ている。
発達特性をもつ起業家は、
まさにそのタイプだ。
疲れやすいからこそ、
長く走れる。
敏感だからこそ、
深く考えられる。
静かだからこそ、
本質に近づける。
これは、弱点のように見えて、
実は“長期戦に最適化された体質”なのだ。
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◆ 最後に──静かな人は、長く走るために生まれている
坂を登りきり、目黒通りに出る。
車の音が増え、街が動き始める。
わたくしは歩きながら、
静かに確信する。
敏感で、疲れやすくて、静かな人ほど、長期戦に強い。
そして、起業家という仕事は、
短距離走ではなく、
“人生をかけた長距離走”だ。
だから、あなたの敏感さは、
あなたの弱点ではない。
それは、
長く走るために与えられた才能だ。


