強くて、優しい人になりたい。増やしたい。―杉本幸雄

強くて、優しい人になりたい。

そして、できれば、関わる人みんなにも、そうなってほしい。

もっと増えてほしい。

ここ10年ほど、こんなことをよく考えています。


強さと優しさは、
世間ではしばしば対立するように扱われます。
強い人は冷たい、優しい人は弱い。
内向的な陰キャなら、なおさら弱々しい。
優しさの余裕なんてないだろう、と。

そんな雑なラベリングが、まるで常識のように流通している。
それは、子を持つ親のあいだでも、教育現場でも、
さまざまな職場でも同じです。

だが、わたくしは20年以上、ひとりで経営コンサルタントとして仕事を続け、
16年間、毎日ブログを書き続け、
静かな街・自由が丘で淡々と観察しながら生きてきて、
ひとつだけ確信があります。

本当に強い人は、優しい。
本当に優しい人は、強い。

この二つは、同じ種から生まれるはずです。




■ わたくしの自己紹介を少し長めに

――そして、なぜ「強くて優しい人」を増やしたいのか

わたくしは、杉本幸雄(すぎもとゆきお)。

自由が丘の高台で、経営コンサルタント会社をひとりで20年間、続けてきました。本は商業出版で、6タイトル出しています。このブログは、毎日書いて16年目になっております。


世間でいうところの「陰キャ」で、
自分のマイペースを乱されることを極端に嫌います。 事前に約束していない電話は取りません。
誰であっても、そこは譲りません。

・コミュニケーションはテキスト
・即レスしない
・LINEはやらない
・苦手な人からは遠ざかる
・仕事はひとりでやる
・ひとり時間を好む
・人間関係は、月日をかけてゆっくり育てる
・かんたんに人を信用しない。好きにもならない。

こう書くと、社会不適合者のように見えるかもしれません。 実際、社不度は78%です。

だが、わたくしはこれらを「弱さ」ではなく、
自分を守り、自分を大切に扱い、自尊心を保つための作戦だと生真面目に考えています。

そして、この「作戦」を選ぶようになった理由があります。


■ わたくしの“理由とキッカケ”

――空腹は、人から優しさを奪う

わたくしは、元々とても酷な状況で育ちました。
子どもの頃から、いつもお腹が空いていました。
多くの子どもが自動的に、しかも無償で当たり前のように受け取っている食事の提供も、
わたくしにはありませんでした。

空腹は、人から自尊心を奪います。 プライドを捨てさせます。

「食べられるなら、何でもする」という、
奴隷のような思考回路が宿ります。
生きることは常に闘いで、心の余裕など一切ありませんでした。

食べても食べても、翌日にはまたお腹が空く。
排泄欲も毎日止まらない。
自分の肉体が、終わりのないコストを要求してくる。
わたくしはずっと自分の肉体を恨んで生きてきました。

だから、わたくしは辛気臭く、ひがみっぽく、
優しさの欠片もない子どもでした。
これは生まれつきではなく、環境がつくった反応です。

わたくしは知っています。
余裕のない人間は、優しくなれない。
優しさを持てない人間は、自分も他人も傷つけてしまう。

だからこそ、
わたくしは願います。

強くて優しい人が増えてほしい。
かつての自分のように、余裕のなさに押しつぶされる人々を減らしたい。少なくとも、自分と関わる人には、強くて優しい人、余裕がある人になって欲しいと切望しています。


これが、わたくしの本質であり、人生を進む役割だと、字画しています。

-

■ 強さとは「自分のペースを守る力」

強さとは、筋肉でも、大きな声でも、勢いでもありません。
わたくしの定義はもっと地味です。

強さとは、自分のマイペースを守る力。

他人の焦りに巻き込まれない。
他人の怒りに引きずられない。
他人の価値観に飲み込まれない。
社会の事情に覆いかぶされない。

静かに、淡々と、
「自分はこうする」と決めたことを続けていく。

これができる人が、強い人。コロナにも負けなかった、ガソリン高騰にもびくともしない人。

そして、自分のマイペースを守れる人は、
他人のペースを尊重します。
他人の尊厳を大切にできます。
他人との距離走を絶妙に調整します。


だから、自分も他人も大切にして、優しくなれるのです。



■ 優しさとは「相手を支配しないこと」

優しさとは、何かを与えることではありません。
相手を励ますことでも、慰めることでもありません。

本当の優しさは、もっと静かです。

優しさとは、相手を支配しないこと。

「こうすべきだ」
「普通はこうだ」
「みんなと同じがいい」
そんな、すこぶるつまらない圧をかけない。

相手のペースを奪わない。
相手の選択を否定しない。
相手の静けさを許す。

ただ、相手が自分のペースで生きられるように、
そっと距離を保つ。

それが優しさだと、わたくしは想っています。



■ 強くて優しい人は、静かに増えている

わたくしは、毎月24日に「陰キャ社長限定コミュニティ」を運営しています。
21回続けてきて、毎回、参加者の満足度は高そうです。
そして、終わった直後は興奮して眠れなくなるほど、
わたくし自身も充実感を覚えています。

そこで気づいたことがあります。

静かで、控えめで、目立たないのに、
芯が強くて、優しい人が、確実に増えている。

彼ら、彼女らは声を荒げない。
マウントを取らない。
自分のペースで、自分の生命(=時間)を使っている。

ただ、自分のペースで、
自分の人生を丁寧に積み上げている人たち。

わたくしは、そういう人たちを心から尊敬しています。



■ 強くて優しい人を増やすために、わたくしができること

わたくしができることは、派手ではありません。
ただ、静かに、淡々と、
自分の言葉を伝え続けることです。

・静かに生きる人がいても良いこと
・内向的な人には独自の強さがあること
・自分のマイペースを守ることは、自分を大切に扱うこと
・優しさは、強さと同居していること

これらを、言葉で伝え続ける。

わたくしは、声を張り上げるタイプではありません。
だが、静かに積み上げた言葉は、
時間をかけて、確実に届く。



■ 最後に

強くて、優しい人になりたい。
そして、そういう人が日本に増えてほしい。

これは、大きな目標です。

そして、わたくしにとっては、
静かで、確かな願いです。

静かに働き、静かに暮らし、
自分のペースを守りながら、
他人のペースも尊重する。

そんな人が増えれば、
日本は、住みやすくなります。

わたくしは、そう信じています。