図々しい人から逃げろ、それが幸せの第一歩。
朝の光というのは、どうしてあんなにも人の心を静かに撫でていくのだろう。
自由が丘の高台にある住宅街を歩いていると、まだ眠りの残り香のような空気が漂っていて、世界が少しだけ優しくなったように感じられる。僕はそんな時間帯が好きだ。誰にも邪魔されず、誰にも急かされず、ただ自分の歩幅で歩けるからだ。
けれど、
世の中には、こちらの歩幅なんてお構いなしに、ずんずん前に進んでいく人たちがいる。 ガンガン他人の世界に押し入ってくる者もいる。
まるで、駅のホームで自分だけがスローモーションになってしまったような、あの妙な感覚。あなたにも覚えがあるかもしれない。通過する列車がスローモードを元に戻す。
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■ 自己紹介を、少し丁寧に
僕の名前は杉本幸雄(すぎもとゆきお)。
静かにしていることを好む、辛気臭い内向的な経営コンサルタントだ。
20年ほど、ビジネスの世界で、ひっそりと、しかし確実に成果を積み上げてきた。
派手な宣言よりも、地味に執筆。
大声の議論よりも、静かにテキストコミュニケーションを繰り返す。
そんなやり方のほうが、どういうわけか僕にはしっくりくる。
毎朝、コーヒーを淹れながら、
「今日も自分のマイペースでやればいい」
と自分に言い聞かせる。
それは、自分自身を守るため、そして取引先やクライアントも大切にするための、ささやかな呪文のようなものだ。
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■ マイペースを乱す人は、たいてい悪気がない、だからこそ最悪
世の中には、あなたのペースを乱す人がいる。
まるで、朝の散歩道に突然現れる、やたらと早足のランナーのような人だ。
こちらは気分良く、青い空を眺めながら歩いているのに、不躾に背後から風のように追い抜いていく。
その風圧で、こちらの呼吸歩が乱される。
でも、彼らに悪気はない。
ただ、彼ら自身の世界観で、自分のペースで走っているだけだ。
問題は、僕がその風圧に巻き込まれてしまうことだけだ。
内向的な人は、他人のペース、他人の振る舞いに敏感だ。
相手の声の大きさ、話すスピード、空気の温度。 図々しく踏み込んでくる勢い。
そういうものに、必要以上に反応してしまう。
まるで、少しの湿気でも音が変わってしまう古いピアノのように。
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■ 距離を置くというのは、逃げること。逃げて自分を大切に扱う。
あなたのペースを乱す人から距離を置くことは、
決して「弱さ」ではない。
むしろ、あなたのしあわせ度を静かに底上げする、
とても賢い選択だ。逃げることは賢明な判断ということ。
距離というのは、物理的な距離だけではない。
心の距離、
時間の距離、
関わり方の距離。
どんな間柄なのか。
それらを少し調整するだけで、
あなたの世界は驚くほど、ストレスは減り、静かに自分らしさを取り戻せる。
たとえば、
・返信を急がない
・あえてスルーする
・話題を選ぶ
・無理に笑わない
逆に、
・遠回しの伝え方を避けて、きっぱり拒絶する。
そんな距離の取り方が、
自分の心身を守るディフェンス。
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■ 人生は、自分の歩幅でしか進めない
僕は長いことコンサル指導業の仕事をしてきて、 ビジネスの世界は
「速い人が勝つ」と思われがちということを見てきた。
でも実際には、速さよりも“ペースの安定さ”のほうが、
ずっと大きな成果を生む。信用を得る。
ペースが乱れると、長い距離は歩けない。
経営も人生もマラソンのようなものだと言うけれど、
僕に言わせれば、もっと散歩に近い。
寄り道してもいいし、立ち止まってもいい。
ただ、他人のペースを自分のペースだと勘違いしないことだけは、あなたを大切にするために、
どうか忘れないでほしい。
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■ 結論
陰キャのあなたへ。
自分のペースを乱す相手から距離を置く勇気を持つこと。
それが、あなたのしあわせ度を確実にアゲる。
あなたのマイペースは、あなたのもの。
誰にも奪われる必要はない。
朝の緑道の散歩道のように、静かで、穏やかで、
あなたらしいリズムで歩いていけばいい。
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