パーティーや飲み会が仕事のために開かれていることを知らなかった ― 内向的な陰キャ社長の、静かな驚き
起業して、しばらくしてから、わたくしはようやく気づいた。
世の中のパーティーや飲み会というものは、
どうやら、この先のお金儲け、つまり“仕事のために開かれている”らしい、ということに。
正直に言うと、わたくしはその事実を知らなかった。
いや、知ろうともしなかったのかもしれない。
なぜなら、わたくしは飲み会に行かない。
パーティーにも行かない。
そもそも、行く理由が見つからない。
人混みの中で、さほど面白くもないのに誰かの笑い声にかき消されながら、 またその上、騒がしい人たちの唾気を浴びながら、
自分のエネルギーが加速度的に減少していく感覚が苦手なのだ。
あれは、内向的な人間にとっては“酸素の薄い場所”、地獄とは言わないが限りなく地獄に近い。
だから、わたくしはずっと思っていた。
「みんな、よくあんなに元気に集まれるなあ」と。
ところがある日、あるトップセールスの経営者が言った。
「飲み会は仕事だよ。人脈づくりだよ。営業だよ」
その瞬間、わたくしは心の中でこう叫んだ。
「ムダが多くないか!」
1. 飲み会でつながる関係は、たいてい長持ちしない
内向的な起業家にとって、
“人とつながる”という行為は、
もっと静かで、もっと丁寧で、もっと深いものだ。
飲み会で盛り上がった勢いで、酔いながら交換した名刺は、
名刺入れの中で静かに眠り続ける。
その名刺が、人生を変えることは約99%ないだろう。
なぜなら、
勢いでつながった関係は、勢いが消えた瞬間に終わるからだ。急に仲良くなってはいけない。あっけなく、関係性は破綻するからだ。
一方、内向的な起業家が築く関係は、
もっとゆっくりで、もっと静かで、もっと確実だ。
・必要なときにだけ連絡する
・必要なことだけ話す
・必要な距離感を保つ
それなのに、なぜか長く続く。
なぜか信頼される。
なぜか深くつながる。
それは、あなたが“無駄な関係”を作らないからだ。
2. パーティーで得られる情報は、たいていノイズである
パーティーに行くと、いろんな情報が飛び交う。
新しいビジネスの話、誰かの成功談、誰かの失敗談、
そして、実は主流の話は、ほとんど“盛られている話”。お酒を呑みながら、盛り上がるために。
でも、内向的な起業家は知っている。
本当に価値のある情報は、静かな場所に落ちている。もちろん、ネットには落ちていないし、AIの返答にもない、これは当たり前のこと。
・本の中
・自分の頭の中
・顧客の声
・数字の中
・日々の小さな違和感
こういうもののほうが、よほどビジネスを動かす。
パーティーで得られるのは、
たいてい“誰かの主観”か“誰かの願望”だ。
それを情報だと思ってしまうと、
人生の軸がぶれる。
内向的な起業家は、
自分の軸を守るために、
あえて騒がしい場所に行かない。
それは逃げではなく、
選択だ。
3. 飲み会に行かないことで、わたくしは仕事が速くなった
飲み会に行かないと、夜の時間が丸ごと残る。それに、朝の時間も前に伸びる。
それらの時間をどう使うかは人それぞれだが、
わたくしは仕事に使う。
静かな早朝、深夜と呼ぶ人もいるだろう午前3時は、集中力が異常に高まる。
誰にも邪魔されない。
誰にも気を遣わない。
誰の機嫌も取らなくていい。
その結果、
わたくしは“飲み会に行く人の3倍の速度”で仕事が進むようになった。なぜなら、一日の仕事の時間が、人の3倍だからだ。
そして気づいた。
ああ、わたくしはこういう生き方のほうが向いているんだ。たまに、仕方なくパーティーや飲み会に行くと、決まって、そう思い、後悔する。
4. 内向的な起業家へ ― あなたの静けさは、立派な戦略である
学校も会社も、普通の世の中は、社交的な人間を褒める。
人脈が広い人を評価する。
パーティーで笑顔を振りまける人を“できる人”と呼ぶ。
でも、内向的な起業家は、
その胡散臭いゲームに参加しなくていい。
あなたは、静かに成果を積み上げるタイプだ。
静かに考え、静かに決め、静かに、そして確実に動くタイプだ。
その静けさは、弱さではない。
むしろ、あなたの最大の武器だ。
飲み会に行かないことで、
あなたは時間を守り、エネルギーを守り、軸を守っている。
それは、誰にでもできることではない。
結論:ムダが多くないか!
パーティーや飲み会が“仕事のため”に開かれていると知ったとき、
わたくしは少しだけ驚いた。
そして、少しだけ笑ってしまった。
なぜなら、
わたくしはその“仕事”をしなくても、
ちゃんと成果を出せていたからだ。
内向的な起業家は、
騒がしい場所に行かなくても成功できる。
むしろ、行かないほうが成功しやすい。
あなたの静けさは、
あなたの成功を支える立派な戦略だ。
どうか、その静けさを誇ってほしい。
あなたは、静かに、しかし確実に、
遠くへ行く人なのだから。

