会社員失格で、仕方なく起業した話



仕方なく、ぼっち起業した


まず結論をはっきりさせます。仕方なく、ぼっち起業した。これは敗北でも美談でもなく、わたくしが選んだ現実的な生き方の一つです。



理由

なぜそうなったのか。

正社員だけでなく、アルバイトや派遣も長続きしなかった背景には、わたくしのアスペルガー的な発達特性が深く関わっています。

目的や基準が曖昧な状況、共感や空気を読むことを前提とする人間関係は、自分にとって過度の負担になってきました。子どものから馴染めなかった経験が積み重なり、組織で働き続けることは、耐え難い、現実的に継続できないと判断した結果、独りで働く道を選ぶしかありませんでした。




実際の経緯を短く示します。  

子どもの頃、授業や集団活動で「他者を気にかける」ことを発想できず、その結果、孤立して居場所を見つけられなかった。

アルバイト先でも評価基準や暗黙のルールが分かりにくく、指示の受け取り方や人間関係の読み取りで疲弊していました。


会社員としての継続が難しくなったとき、選択肢は二つでした。無理に合わせて消耗するか、自分のペースで働ける環境を作るか。


わたくしは15年間くらいは、転職を繰り返していましたが、結局のところ、もう面倒くさくなり、起業を選び、大きな目標や野望ではなく「マイペースとマイルールで稼ぎ、生きる」ことを優先しました。



仕方なく、ぼっち起業した。


これは恥ずかしいことでも、負けだとも感じませんでした。自信があったという訳ではなく、ほんとに他人のことを考慮しないんです。


アスペルガー的発達特性がある人へ、実践的な助言を残します。


- 小さなルールを作る:

一日の作業時間、休憩の取り方、連絡の対応時間など、自分が守れるルールを明文化する。  

- 目標は小刻みに:

大きな野望は不要。週単位・月単位の達成可能な目標を設定する。  

- 孤独を設計する:

完全な孤立は危険。相談相手を一人だけ持つ、オンラインコミュニティに顔を出すなど、最小限の支えを用意する。  

- 収入の安全網を作る:

貯金や副収入の仕組みを整え、精神的な余裕を少しずつ育てる。  

- 自分の特性を武器にする:

基準や目的が明確な仕事、ルーチン化できる業務、細部に強みが出る分野を選ぶ。




あなたが「仕方なく」選んだ道は、他人の価値観で測るべきものではありません。マイペースとマイルールで生きることは、あなたにとって最も現実的で誠実な選択です。その選択を大切にしつつ、小さな工夫で働きやすさと安定を積み上げていってください。