起業家のあなたへ【儲ける場面】を作ってあるか問題 — キャッシュポイントの設計



結論
ビジネスフロー全体の中に「十分な利益を受け取れる場面(キャッシュポイント)」を必ず組み込まなければ、売上があっても資金ショートして、経営は立ち行かなくなります。



理由
売上が上がっても、利益額の小ささや取引先の支払いサイト(入金までの期間)によっては、キャッシュフローが回らず、手元の現金が枯渇するリスクが必ず生じます。

集客目的の値ごろ感があるフロント商品は顧客獲得に有効だが、それだけでは利益がほとんど出なくて、短期的な現金回収ができない場合が多い。

経営を継続するためには、以下の点を満たす場面を、事前に設計する必要があります。

- 十分な粗利が確保できる商品・サービスを用意すること。  
- 入金タイミングが早い、または前受けが取れる仕組みを作ること。  
- フロント→バックエンドの流れで、顧客獲得後に高利益の商品へ誘導する設計をすること。  

これらがないと、
売上は見えても現金が回らず、運転資金不足で事業継続が困難に陥ります。



事例

悪い例
ある起業家は「人とのつながり」に価値を置き、低価格で多くの商品を販売して顧客と会うこと、話すことを優先しました。
でも、利益率が低く、単発で赤字になることもある価格設定のまま高頻度で取引を続け、さらに入金遅延やコスト増でも手元資金が枯渇。
肉体的にも精神的にも疲弊し、最終的にうつ病を患い廃業に至った。 
 
教訓:
顧客との関係は重要だが、関係性だけで利益構造を無視すると事業は続けられない。


良い例
わたくし自身の経験では、フロント商品を、多少集客しにくい高価格の値付けで設計にしたが、集客できれば、そこそこ高い利益が出るように商品企画を施した。
さらに、
フロント商品納品時には、数倍の利益を得られるバックエンド商品を必ずセールスする流れを作り、前払いや分割支払い、後払いなどを組み合わせてキャッシュフローを安定させた結果、20年間経営を維持できた。  

ポイント:
利益率が高い商品への移行を行い、儲かる場面を意図的に作り、入金タイミングもコントロールすることでキャッシュフローが楽になる。


まとめ
経営全体の中には、必ず「儲ける場面(キャッシュポイント)」を設計し、利益の回収の仕組み化を整えておくこと。

今すぐできる実践
- 利益率の高い商品を1つ設計する(バックエンド、アップセル、クロスセル)  
- 支払い条件を見直す(前受け、分割、デポジット、PayPal即時決済の導入)  
- フロント→バックエンドの販売フローを明確化しておく(導線とタイミングを決める)  
- 価格設定を利益ベースで再計算する(原価・固定費・目標利益を反映)  
- キャッシュフローのシミュレーションを定期的に行う。また、資金繰り表を作る。(最悪ケースも想定)  


最後に一言
顧客との関係性や集客はもちろん大切。
ただ、経営ではそれだけで満足してはいけない。経営は「人の喜び」と「資金の循環」が両輪で回ることで初めて成り立ちます。

まずは自社のビジネスフローに「儲ける場面」が確実に組み込まれているかを点検し、必要なキャッシュポイントを設計してほしい。


儲からないで、楽しいのは【趣味の世界】。