起業家が学べる本は、起業ノウハウやマーケティング戦略の本ばかりではありません。

わたくしはコンサルタントで起業して約20年、110億円売りました。

起業しても売上げが少ない時、ふと自分の学歴や資金、資格、才能について、ネガティブに考え、他の人たちはみんなうまくいっているように思えて、焦ってくる時期がありますよね。わたくしも、ホントに不安で仕方ありませんでした。
自分には他のみんなの様な才能はないとか、学歴もない、資金もないと感じていました。

こんなタイミングで出合い、助けられた本があります。それは、元プロ野球選手の本です。



彼は、ストレートが130km/h台で、高校生にも速さでは負けるほどでしたが、プロ野球で投手としては読売の桑田投手(現コーチ)を上回る170以上の勝ち星、2000以上の三振を奪いました。歴代16位

なぜか?
自分の持ち味を磨いて、活かしたからです。

130km/hを150km/hにしようとはしませんでした。130km/hは、そのままで85km/hのスローカーブで勝負をする道を選んだからです。

『真っ向勝負のスローカーブ』は、元プロ野球選手で野球解説者の星野伸之さんが書いた本です。この本は、彼の投球術の秘密や、強打者・好打者との名勝負、伝説の名選手から学んだことなどを紹介しています。

この本から起業家が学べることは以下のようなことです。

1.自分の強みや特徴を見つける
星野さんは、遅い直球とスローカーブとフォークという三種の持ち球で、歴代16位の2041の奪三振を記録しました。彼は、自分の持ち味を最大限に活かし、相手の弱点を突くことで、勝負に勝ってきました。起業家も、自分の商品やサービスが他とどう違うのか、どんな付加価値を提供できるのかを考え、それを明確に伝えることが大切です。

2.相手のニーズや動向を分析する
星野さんは、相手打者の特徴や傾向を研究し、それに応じて配球や投球を変えていきました。彼は、相手の思惑を読み、自分のペースに引き込むことで、攻略してきました。起業家も、自分のターゲット層の問題やニーズを明確にし、それに対応する商品やサービスを提供することが重要です。

3.挑戦し続ける姿勢を持つ
星野さんは、常に自分を高めるために、新しいことに挑戦し続けました。彼は、自分の限界に挑み、時には失敗や苦悩も経験しましたが、それを乗り越えて、成長してきました。起業家も、自分の商品やサービスを改善し続けるために、市場の変化や顧客のフィードバックに対応することが必要です。

4.やり方やプロセスよりも結果が大切
勝ち方、成功の仕方を他のと同じやり方やプロセスを選びたくなります。しかし、ないものねだりして拗ねたり、イライラするよりも、自分の持ち味を活かすほうが打開できる確率は上がります。あなたは今、持っている駒、つまり自分の性格や状況からスタートすることです。


以上のように、星野伸之『真っ向勝負のスローカーブ』は、起業家にとって参考になる本だと言えるでしょう。


例えば、わたくしは、独自のポジショニングを選んだことで、確実なニーズをとらえることができました。「片手間ダメ!ど根性®」というポジションです。他の多くの起業家たちのセールストークが「片手間でも根性がなくても大丈夫」というものが主流でした。さらに高価格の値付けやフロント商品も無料とせず、5万円にしました。
このような施策によって、わたくしはハイクオリティな人たち集客できたので、結果的に起業して約20年間も事業を続けることが出来ました。

今の自分を最大限活かすほうが、無駄がありません。資格を取っても売上げには直結しません。