コンサルティング指導をしていて、
もう何十回も聞かされた言葉です。

「先生、うちは特殊だから‥‥‥」

私は、切り返します。
「特殊だから、何なんですか?」

すると、黙り込んでしまう社長もいますが、
「そう、簡単ではないということです。」

こういう社長は、難しい心理状態にあります。
変わりたいけど、変えたくない。
長年、やって来たことへの自信が、副作用として現れています。

ほんの数ヵ月間、
うちを見ただけのコンサルタントの提案を実行するだけで、
減収の一途をたどる売上高が、回復する訳はないはず、しかし、打開したいからコンサルタントを雇った。けど、コンサルタントからの提案の実行は、面倒くさい。 ーそういう心境です。ー


【うちは特殊だから】は、変化を受け入れないプライド。
うちは複雑、うちは難解で、なかなか分かってもらえないんだよ、と言いたいけど、
変化しないとヤバいから、色んなコンサルタントを雇っては、止めて、セミナーで勉強しては"役に立たない"と評論してしまっています。


慣れないことをやるのは、面倒くさい、難しい、
それは誰でも同じですが、その他大勢から一歩抜け出している人は、必ず、みんなとは違う努力や工夫をして、「差」を作っているから、
コンサルタントにとって強敵の【うちは特殊だから星人】には、
同じことを、繰り返し、伝えていって、クライアントが動き始めるタイミングを待ちます。


うちは特殊だからは、物凄い、抵抗で、排他的な言葉。

ただ、実際はどうか?
特殊じゃない業界も会社も、お店も、本もありません。
特殊は、特長です。
特長があるから、価値だと認めてくれる顧客がいる訳です。

この世の中に、万人がお客になるビジネスは、ありません。