昨日の7月13日に放送されていた、
NHKテレビのプロフェッショナル仕事の流儀は、北千住の八百屋さんの話でした。
その商店街でただ一軒だけ残った八百屋さんの向かいには、スーパーがあるらしいけど、
年商は9000万円と言っていた。
どんな八百屋さんかと言うと、「いいものしか売らない」がいわゆるコンセプトで、割高。
珍しい野菜は、調理をして、試食してもらったり、
調理法が分からない野菜があれば、「田楽がいい、蒸かすんだよ」などと即座に、見込み客に教えていた。
来店客は、
「ここにしか来ない。だって、悪いものがないんだもん」と言い、
値段重視の客は、来ていない。
店主の杉本晃章(すぎもとてるよし)さんが話していた言葉で、
一番記憶に残ったフレーズは、
「お父さんが買い物に来ても、いい野菜が買える店じゃなきゃ、だめだ」で、
野菜の知識や購入経験が少ない人が、
ぷらっと買いに来て、選ばず、目利きしないで、店先の野菜を取って、買って帰っても
「いい野菜」を買える店じゃなきゃ、ダメなんだと。
「いいものしか扱わない」を、実に分かりやすく説明していた。
残り物の不良在庫は、お漬物にして、絶品に生き返らせて、
3割増で販売。
こういう杉本さんも、かつては安売り店を営んでいて、1億円を超えた時もあったらしいけど、
気付くと、先代からの「常連さんはみんな来なくなっていた」「いい客はみんないなくなった」と。
そんな時、師匠から「野菜を食べているか」と言われ、商品知識を積み重ねると、高い野菜も、買ってもらえるようになったらしい。
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ネット販売の話に移しましょう。
「いい商品を安く売る、そして、ショップの利益も十分取れる」、そんなことが出来れば理想的かも知れません。
でも、絶対に無理でしょう。算数が分かれば、すぐに成り立たない事が分かります。
もし、可能にするとすれば、仕入先を圧迫するやり方かも知れません。
中小零細企業は、「いいものを高く売る」そして、「良質な顧客」に買ってもらう。
その顧客は、大して多い数ではなくて、自分たちの規模の会社を運営するなら大丈夫。
「野菜」という物体を売っている訳ではなくて、
安全だとか、新しい味覚体験とか、美味しいものを食べた時の何とも言えない幸福感なんかの「価値」を、買ってもらうようにしましょう。
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