住友商事の孫会社で、インターネットで生鮮食品などを販売する「サミットネットスーパー」は、
2014年10月31日で、撤退していたらしいですね。
ネットスーパー市場、ネット通販マーケット、ネットビジネス全盛の中で、
なぜ、「赤字体質から脱する」ことが出来なかったのか、を
僭越ながら、無関係な私が、
結果論として、考えてみました。
実は答えは、非常に「かんたん」です。
課題点は、3点。
1、広域配送の体制
2、送料無料サービス
3、販促の力量
ネットスーパーの、物流体制は二種類に分けることができます。
一つは、実店舗から配送するやり方でもう一つは、基幹センターからお届けするやり方です。
サミットは、拠点とする基幹センターを作って、そこから広域に配送する物流体制をとっていました。
これは、非常につらい手法です。
サミットは、短い間で、どんどんと配達エリアを広げていっていました。これもアウトです。
例えばの話です。
今日の配達は、全部で1002件。
世田谷区で、1000件の配送と江戸川区に1件、練馬区に1件だったとしましょう。
しかも、時間帯指定が入っていて、江戸川区と練馬区が同じ時間帯の指定になっていたら、結構な確率で、それぞれ1件の配達をするのに、トラックを1台ずつ出さなくてはいけなくなるでしょう。
通販の配送で、つらいのは「偏りと分散」「集中と閑散」です。
これを解決するのは、「狭く」始める事です。
セブンイレブンの店舗と物流センターの関係は「狭いエリア」の体制をとっていて、成功をしました。
阪急百貨店のネットスーパーは、関西と東京の一部エリアで始められましたが、東京エリアは一時休止しています。きっと、配送の体制を整えているのでしょう。
ヤマト運輸が、佐川急便と比べて、遅配が少ないのと、再配達の対応が素早いのは、
受け持つエリアが狭いこと、拠点から近い事が理由の一つとして挙げられます。
次に「送料」です。
ネットスーパーでの取り扱いはの中心は「食品」です。
単価は低いです。商品一個の利益金額も少ないです。
小さな黒字の仕事を、量をたくさんやるしか、大きな黒字にはなり得ないビジネスモデルです。
阪急のそれは、少々高級路線をいく品揃えだった事が特徴的でしたが、サミットはごく普通のありふれたスーパーと同じ取扱商品リストでしたから、送料を無料にするのは、自分の首を絞めたんだと思います。
小さな赤字の仕事が、たくさん舞い込んでくる。どうでしょう?
量が増えれば、赤字金額は、積み重なって大きくなります。最後は10億円の赤字を出していましたね。
最後は「販促」です。
サミットネットスーパーのチラシもホームページも、全然面白くなかったです。魅力を感じませんでした。
また、私が実際に足を運んだことのあるサミットの実店舗は、活気がなく、しょんぼりした感じで、
店内を何周しても「買ってあげるもの」がなかったです。そんな印象も強く、魅力のなさを強化しちゃったのかも知れません。
・エリアが広い
・送料無料の負担
・魅力ない商品構成と、魅力ない販促
これが、サミットネットスーパーの特徴でした。
成功させる宅配サービスは、
・狭いエリア
・送料をもらう、or含ませる
・魅力的な特徴
これらが条件ですね。
安さを売りにするなんて、普通でしたね。
