どんな業界にも、まず人を集めるためのフロント商品があります。通販でなくても。

フロント商品は、入口商品と言ったり、戦略商品とも言います。



洋服屋さんやデパートなら、入口にある「ワゴンに入った」サービス品がこれです。


美容院なら、初回半額とかやっていますね。


税理士やコンサルタントの場合は、お試しコンサルや無料相談、ビジネス書の発刊などがあたります。




フロント商品の役割は、

・お店や会社の自己紹介、実力の一端を体験してもらう

・お金を払っても、大丈夫か確かめてもらう

・もっといい商品(バックエンド商品)への期待値を高める

・顧客リストを集める


などがあります。



フロント商品を設計する時のポイントは、

・お客を「満足させない」「お腹いっぱいにしない」、つまり「出し惜しんで、期待させる、モヤモヤ感を残す」事です。



リアル店舗で言うなら、

お店の奥の方まで進んでもらう、店員に話しかけてもらう、「もっといい商品を欲しがらせる」事です。



デパートは上手に配置していますよね。

エスカレーターの真ん前で「ワゴンセール」、大した商品がないな、と見ていると、

このお隣りに、「素敵なちょっと高い商品」が置いてあります。これをネットショップなりに、真似たい訳です。


ブックオフなら、100円の本を目指して訪問すると、ちょっと古い。

今役立つ、ずっと役立つ本は、定価の7割くらいになっていたりします。



どちらも、上手に「お客を呼びこんで」います。



ネット通販なら、

・フロント商品を続ければ、もっといい事がありそう

・これよりも上級の商品なら、きっと、今よりももっと機能が高いに決まっているから欲しい


こう「心」で感じさせ、意識を動かす事です。



「次へ」の手段が、フロント商品です。



税理士やコンサルタント、弁護士もそうでしょうが、

無料相談やお試しコンサル、セミナーでは、そのお客さんに「願望を達成するための回答は、教えません」、「やり方を教えます」。

本人が自分では無理と想えば、「有料で顧問契約を依頼をする」訳です。



ビジネス書も同じビジネス用のブログの書き方も同じです。

決して、1千円程度や無料で閲覧できるものでは、「全部を教えません」、資本主義の正しい経営思考を持っているなら、当たり前の事です。



モヤモヤする人、この人に頼めば解決できると期待するお客が誕生します。



すると、そのうちの何人かが「次の」、

あなたが本当に買ってほしい、利益を出せる「バックエンド商品に」進んでくれるのです。



最大の注意点は、フロント商品がたくさん売れたかといって、慢心してはいけません。

商売の、まさに入口に過ぎないからです。




私の考え方を知ってもらうための本「片手間では絶対成功しないネット通販」


杉本幸雄QVC坂本麻理