最近、こんなニュースがちらほら増えてきました。
「昭和○○年の低水準に」 「○○前の水準に逆戻り」
おおざっぱにニッポン経済規模の歩みを見てみたいと思います。
■1965年(昭和40年)の名目GDP
は約19兆円でした。
これは現在の赤道ギニア
やボスニア・ヘルツェゴビナ
と同じ規模です。
このときの東証株式時価総額
は7兆円規模。
■私が生まれた1975年(昭和50年)の名目GDP は約80兆円でした。
これは現在のモロッコ
やアンゴラ
と同じ規模です。
このときの東証株式時価総額が60兆円規模です。
■それから10年後の1985年(昭和60年)、日本の名目GDP は320兆円まで成長します。
これは現在のアルゼンチン と同規模となります。
このときの東証株式時価総額が170兆円。
■さらに10年後1995年(平成7年)、名目GDP は490兆円。
このときの東証時価総額は300兆円ほどです。
全世界GDPの8%を占めるまでに成長しました。
■そして現在2010年は、名目GDP490兆円、東証株式時価総額300兆円。
結局ほとんど変わっていませんね。
1995年以降は概ねGDPは500兆円前後で推移してきました。
ちなみにイレギュラーとして東証株式時価総額がGDPを超える勢い、またはその付近のときに、
振り返ってバブルと言われています。
昭和時代、各国をまさにごぼう抜きにして成長してきたニッポン経済。
人口も減っていく中、一人当たりのGDPも大きく上がるとは考えにくく、
他国の台頭も手伝って、今後はどんどんこの歩みを逆行していくのでしょう。
たかだか30年、40年たらずの価値観にしがみついていてはどうしようもありません。
まずは価値観の崩壊をいち早く受け入れていくことが大切なような思います。
ちなみにアメリカの名目GDPは約1500兆円、株式時価総額は1500兆円となっています。
日本と比べてGDPで3倍、株式時価総額で5倍の差となっています。
こういう国がもう一つ生まれようとしています。そう中国です。
大陸同士の戦い、になるのか・・・ならないのか。