エクソジェネシス、それぞれのパート・その1 | フィギュアスケート妄想・疾走者

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どこかの民族では、数の概念は「1、2、たくさん」しかなかったとかいう話を聞いたことがある。

一人でも、二人でも、大勢と組んでも、高橋大輔はかっこいい。

フレンズオンアイス2024「エクソジェネシス」。

ジェレミー・アボット、高橋大輔、ジェイソン・ブラウン、三浦佳生のコラボレーション。

(なお、外国人スケーターにさん付けすると冗長になるので、日本人を含めて呼び捨てで書きます。)





ジェレミー・アボットの「エクソジェネシス」。

2011年に初めて見たときは、アボットという選手も意識してなかったし、楽曲を作ったMUSEも知らなかった。が、一目で気に入った演技だった。

私にとって2011−12シーズンの男子シングルは、アボットのこのプログラムと羽生結弦のニースロミオである。

そう実はこのシーズン、高橋大輔やパトリック・チャンの演技は見ていないのだ。当時の私は闘病中でフィギュアを見ようとテレビをつけても競技の途中で疲れてリタイアしたりしていたので、滑走順が後の方の彼ら二人は見てなかったのである。そもそも私、当時は誰のファンでもなかったしね。


で、2013−14シーズン。

ようやくがん治療が完全に終わって五輪シーズン、気合い入れてフィギュアスケート観るぞ、と思ったらアボットがふたたび「エクソジェネシス」をやると聞いて大喜びで。

その上エクソジェネシスと同じぐらいプログラムに一目惚れした高橋大輔の「ビートルズ・メドレー」が現れて、いいシーズンだと思っていたのだ。

まさか、選手個人にハマるとか、その選手が故障して心配しまくり、過酷なシーズンと感じるようになるとかいった状況になるとは露ほども思わずに。


とはいえ、そのハマった選手が欠場した失意の2014埼玉ワールドで、アボット選手が会心の「エクソジェネシス」を滑ったことは、私にとってはとても嬉しい出来事だった。ただ、あまりに素晴らしいシーン過ぎて私の中ではアボットの「エクソジェネシス」は完結してしまっていて。正直、フレンズオンアイスのコラボレーションで観たいか、というと微妙だったのだ。

いや、「エクソジェネシス」という楽曲自体は好きだし、アボット選手以降これを滑った選手の演技は喜んでチェックして楽しんでいる。そういう「好きな曲をやってくれる」という意味では楽しみだけど、「アボットのエクソジェネシスがまた観られる」という喜びではなかったのである。これが彼のソロならリバイバル的に受けとめただろうけど、コラボレーションだったしね。