氷艶2024の感想も書きたいけれど、その前に。

"【フィギュア】米名伯楽フランク・キャロルさん死去 85歳 ミシェル・クワンら名選手を指導"

ご冥福をお祈りします。



私にとってはフランク・キャロルコーチの存在はむろん、デニス・テン選手のコーチだったということが大きい。
テン選手がバンクーバー五輪に出た時のことを私はかすかに覚えているけれど、かわいい少年だなあという印象しかなくて。テン様が男性らしい魅力を発揮して、すてきだなと私が思うようになったときには、キャロルコーチが傍らにいたのである。(一瞬モロゾフコーチのところ行ったけどね、テン様)。

とはいえ、フィギュアスケートを特に強く意識して、ブログなんて書き始める前からフィギュアスケート競技はそこそこ見ていて。
その中で最も印象に残った競技会の一つが、長野五輪の女子シングルフリーの、ミシェル・クワン選手とタラ・リビンスキー選手の戦いだったりする。
クワン選手は完璧な演技だったのに、その後リビンスキー選手も完璧な演技をして上回ったのだ。
フィギュアスケート競技のというより、冬季五輪というより大きな枠の中でも記憶に残る名勝負の一つだったと思っている。
フランク・キャロルさんはそのクワン選手のコーチなわけで、つまり、テン様ともし関係がなかったとしても、私の記憶の彩りにかかわった存在なのである。

そして、もう一つ。
私が高橋大輔という人を追いかけることになったのは、彼自身を好きになる前に、「ビートルズメドレー」というプログラムが示すモチーフが好きだったから、というのがある。
そのプログラムの振り付けをしたのはローリー・ニコルである。
そして、ローリーが振付師として名をあげたのは、キャロルコーチに依頼されて若いミシェル・クワン選手に振り付けたプログラム「サロメ」が、クワン選手の全米初制覇に寄与したからである。
そう考えると、私が高橋大輔という人にハマったのは、キャロルコーチがローリー・ニコルの振付師としての地位を引き上げたから?と言えないこともないのである。
(多少風が吹けば桶屋が儲かるっぽいけどさ。)

長年たくさんの選手を育ててこられた方だけに、単なる一観客のこだわりとも関わってくる部分が複数あったりするんだね。



とりあえず、テン様は氷艶2024を見に来るどころじゃなかったわけね。天国でコーチをお迎えしなくてはいけなかったのだから、などとあほなことを思ってしまった。
テン様が見に来るなら氷艶2024、雨ぱらつくかなと思って晴雨兼用傘持って行ったんだけどね。
(カザフの記念碑の贈呈式に一瞬雨がぱらついたことから、私の中ではテン様と雨は縁があることになっているのだ。)



<追記1>

コメントで長野五輪のときのクワン選手のコーチはキャロル氏だったという風に受け取られていて、ちょっと焦りました。

実はそこは調べてない。当時はコーチまで意識してなかったもんで。ただクワンを成功に導いたのがキャロルコーチなのは間違いないので、長野にキャロルコーチがいようがいまいが、あの風景を作った一人が彼だと思って上の文書いたんだよね。

で、wikiでチェックしたところ、長野のときはまだクワン選手のコーチはキャロル氏だった、ほっ(その後二人は離れてます)。




<追記2>

この記事、アップしたのは今日だけど、書き出したのは昨日だったから、テン様を話題にしたのに今日が彼の誕生日だってことに触れるの忘れてたのよね。


デニス・テン選手、生まれてきて、スケートであなたの存在を教えてくれたことに感謝します。


それにしても、「氷艶2024ー十字星のキセキー」のカケルの衣装の青い色、何かとイメージがダブる、「The Shelteling Sky」の衣装じゃなくて別のもので何か、と思ってたんだけど。

あれだ、デニステンアンドフレンズのカザフの民族衣装だ。



(画像はこちらからお借りしました。)


あの青は、アジア人に似合う。