村元哉中・高橋大輔競技引退会見。


真っ当な輔オタであれば、引退理由が右膝であることに胸を突かれたり、二人の爽やかさに感嘆したり、という感じなんだと思う。

いや私も一応ファンなので、むろんそういう気持ちもあるんだけど。

一方で、四大陸選手権後には引退を決めていたということを知った時「してやられた〜」と思ったのだ。

いや別に、知らせるのがこの時期になったことに文句があるわけじゃない。

ただ、四大陸選手権後から世界選手権、そして国別対抗戦と進んでいく間、私はまるで大河ドラマが大団円へと向かっていくのを見ているような気分になっていた。でもそれって、高橋大輔プロデューサーがそういう雰囲気を、高橋大輔選手を使って作り出していた?そんな風に思ってしまったのである。乗せられたなあ、と。


いや、おかしなこと言ってるのは分かってる。

壮大なドラマが大団円へと向かっていくように感じられたのは、その間にいくつもの、伏線回収と呼ばれた過去との因縁のような話があったからだ。

そしてその伏線は、単なる偶然であり、人が仕組めるようなものではない。

さいたまスーパーアリーナでの世界選手権に高橋大輔選手は三度目の正直でやっと出られることとか。国別対抗戦の会場の東京体育館は、シングル時代の高橋大輔選手が世界選手権で銀メダルを獲得した、その会場だとか。しかも演目は同じ「オペラ座の怪人」だとか。

そして国別対抗戦はズエワコーチは帰国したため長光コーチがキスアンドクライに座ったが、身につけていたスカーフはその、銀メダル獲得の時に付けていたものであり、しかしそのスカーフの柄がまるでリズムダンスの哉中さんの衣装に合わせたかのようなものだったとか。etc,etc…(そう、書ききれないくらいあった)。

過去と符合する様々な偶然、しかしそれはあくまでも偶然、高橋大輔プロデューサーが仕組めるようなものではない。彼は関係ない。

しかし、思ったのだ。

「そういう出来事を、すごいすごいとファンが受け止める、そんな雰囲気は作ってたよね」と。


そして、高橋大輔という人がマンションの内外装をコーディネートした人であることを思い出す。そう、マンションの構造はいじらないが、その骨組みの内側や外側の色々な物を、色や素材にこだわって居心地のいい空間を作り上げる、そういう人だった。

伏線回収と呼ばれた多々の偶然は、動かせない骨組みのようなもの。だけど、それを意識させる言葉を発し、「この流れに乗っていこう」という感じを演出していたように思えたのだ。そしてこちらは見事に乗せられたなあ、氷爆に続き、高橋大輔プロデュース第二弾は、この引退までの道のりか?なんて思ってしまったのである。

まあ本人がそういうことを企んだかどうかは知らない。掃除好きの人だし、単に心地いい空間と時間にしたい、という思いで言葉を発してたら、多くの人がそういう雰囲気になった、それだけかもしれない。

ただ私が「してやられた」ように感じただけである。



で、この「してやられた〜」というか、雰囲気に乗せられちゃったという感覚、記事にしたいと思いつつうまく説明できるか分からないなと思ったんだけど。


今日は、しいたけ占いさんの星占いがVOGUE  GIRLさんのところで配信される日で。

いつものように自分の星座と魚座をチェックしてたら、ふと「2023年上半期の運勢」というバナーが目に入ったんだよね。

「お、大輔さんが引退を決めた2月とか、発表した5月とか、どんな風に書かれているかな」と思ってクリックしてみたのだ。


最初の総合的な説明のところで、これ、という言葉に出会う。

「最高の文化祭づくり。」

そうか。世界選手権へ、国別へと向かう時間は文化祭のようなもので、大輔さんはその実行委員長みたいなものだったか(哉中さんはむろん副委員長)。

別に委員長が張り切らなくても文化祭に関わって楽しみたい人間はそれぞれ勝手に頑張るけれど、でも、トップがいい空気を作ってくれるとより盛り上がる、そんな感じ。

…いや、読む人は余計混乱するような例えかもしれないけれど、私としては妙に納得したのである。




で、思わず占いを読み進めたら、別の小見出しがまたおおっという物だった。

「舞台演出家としての才能が開花していく。」

はっきり言うけど、一月のアイスエクスプロージョン2023が、あそこまでのクオリティの物になるなんて予想した人、ファンですらいなかったよね?全日本から近すぎたし、よく知らないスケーターが何人もいたし。むろんこれは、私も含めてだけど。

いやー、まさかショー開演前に占いが言い当てて(?)いたとは。

しいたけさん、すげーわ。

(とはいえ、2月には特筆すべきことは書かれてなかったけどさ。)



VOGUE GIRLのしいたけ占いはもうすぐ終わってしまうので、2023年下半期の運勢は読めるかどうか分からない(どこか別のところがしいたけさんに占いを頼んでくれるといいんだけどね)


ただとりあえず、上半期の運勢は、読みながらニヤニヤしてしまうような内容だったのだ。