お。「スーさんよ、カマキリ先生たれ」の記事が、公式ハッシュタグ「#高橋大輔」の一位になっている。
素直に嬉しい。読んでくださった方、ありがとうございます。
これは広く読んでもらいたいと思った記事なので、嬉しい。
(一部の人に分かればいいや、という位置付けの記事もあるので)

あの記事で書きたいことはだいたい触れたんだけど、書いていて思い出したことが一つあった。
西岡アナウンサーが、髙橋大輔選手のことを「戦友」と称したことである。
確かに、この二人は戦友だったのかもしれないなと思ったのだ。
選手とアナウンサー、立場は違えど、フィギュアスケート競技をその楽しさを、より多くの人に知ってもらいたいという志を持つ者どうしだったのかな、と。

髙橋大輔選手は、マスコミの密着取材も受け入れ、バラエティにも出演し、観客には応援お願いします、と語り。むろんよい演技をすることを何より大事にしながら、なお一般の人に向けてたくさんの情報を提供し続けた。
西岡アナウンサーは取材し、まとめ、よりフィギュアスケートシングル競技そのものの面白さを伝えようとした。
元々フジテレビというところは、全日本選手権の試合やってる最中に、芸能人集めて「フィギュアクイズ」なんてやってたところである。人気ある女子選手情報をタレントのような切り口で扱う方が、試合見せるより重要と考えていた組織なのだ。
そんな組織の中、フィギュアスケートの「競技性」と「芸術性」の双方を過不足なく伝える方向を保持したまま、誠実にアナウンスの仕事をしていたのが西岡さんだった。
そして今、「全日本選手権最終グループの一部の選手の演技を、放送時間の都合でカットする」なんてことはなくなった。
これが西岡アナウンサーの働きなのか、フィギュアチームに「競技性」を重んじる別のスタッフがいるのかは分からない。ただ、今でも問題あるけれど、昔と比べればいいのは事実なのである。

「フィギュアスケートって楽しいですよ、こっちの水は美味しいですよ」と、一生懸命魚に餌をやったり漁礁を作ったりしてきた、そんな状況。それに惹かれて一匹二匹とおさかなが集まってきて、群れと感じるほどの数になった。
そういう状態になるよう、自分の持ち場で頑張ってきた、そういう共感があったのかな、と思うのだ。

うお座 うお座 うお座 うお座 うお座 うお座 うお座 うお座 うお座 うお座

そのおさかなたちに、「髙橋大輔選手という美味しいたべものがこっちに来ましたよ。こっち来てね。」と、網掛けて引っ張るようなことやったのがスーさんなんだよなあ。

群れを目にしたから一網打尽にしたくなったんだろうけれど、おさかなは網には入りたくないものだ。
アイスダンスの世界をより知ってほしかったら、やっぱり美味しいたべものを用意するのが一番だと思う。ただこのおさかな、世界トップクラスのアイスダンサーの演技をアイスショーで生で観てたりするわけで、口が妙におごっている。

大変だと思うけれど、ここはスーさんに頑張ってほしい。
選手育成現場の人は、育成で精いっぱいだろうから、競技を外側から見ている観客視点を持つのは難しいと思う。
私たちファン層と選手育成の方々、その間の二者をつなぐ位置にいるのがアナウンサーさんなので、ぜひとも色々工夫していただきたいのである。