舞うように人を屠る、二つ名の男 | フィギュアスケート妄想・疾走者

フィギュアスケート妄想・疾走者

どこかの民族では、数の概念は「1、2、たくさん」しかなかったとかいう話を聞いたことがある。

一人でも、二人でも、大勢と組んでも、高橋大輔はかっこいい。

タイトルが過激ですが、別に大輔さんが人を屠る(ほふる)わけではありません。
古いマンガを読み直したら、そういうキャラクターがいたんです。

本

きっかけは、どこぞにあった複数の少女マンガ家による男子フィギュアスケーターの似顔絵だった。
今探してもないんだけど、確か大輔さんを岡崎京子さんが描いていたような。
岡崎さんの線なら雰囲気ピッタリ、と思いつつ、他の人が描いたらどうなるかな、などと考えていたら、思い出した。

うちの本棚にいる。髙橋大輔イメージのキャラクターが描かれたマンガ。

ちょうどパソコンが壊れて、時間が空いた。
と、いうわけで十年近く読んでないんじゃないか?という本をひっぱり出して読んだ。

大好きなマンガ家、水樹和佳(子)の、『イティハーサ』
この人、改名してるもんで、うちにある本には「和佳」なんだけど、今は「和佳子」です。

そして、前に挙げた某テレビ番組のキャラクターと違って、こっちは「大輔さんイメージ。」と胸張って言える。
主要登場人物の一人。那智こと一狼太(二つ名前があるんです)。
なち


私は水樹和佳子の最初のコミックスから買っている、ふるーいファンだが、この人の描く男性キャラクターに惚れたり萌えたりしたことはない。
キャラクーは大好きなんだけれど、男性じゃなくて人間としか感じないんだな。
今回ひょっとして大輔さんをダブらせて読んだら、違った読み方が出来て楽しめるかもと思ったのだが…。

別のキャラに「も」萌えてしまった。主役。鷹野
たかや


イケメン、最高の戦士にして、性格ワンコ。女にはモテる。男もホレるような人(そういうセリフがある)。
という訳で、今までも大好きな作品だったのですが、二人のイケメンに胸をドキドキさせて読んでしまった。

ちなみに、羽生くんをさらに美化したような神様もいます。律尊様。
りっそん


あと、読み返すまでは羽生くんイメージ、と思った美形もいたのですが…。比々希。
ひびき


読み返してみたら、小者っぽくて駄目だった。羽生くんは小者じゃない。
一度は諦めたであろう金メダル、転がり込んできた直後に震災を語ってのける、攻めの姿勢を取り続ける人間は小者のわけがない。

あと、少年の頃のマッチー?なんて、想像したキャラクターもいます。

切ないのは、那智(一狼太)は恋焦がれている女性がいるのですが、この女性の方は別の男性を惚れ抜いている。この女性を「スケート」に置き換えると・・・ね。あんまり考えない方がいいか。
というわけで、本の世界にどっぷりつかって、パソコン使えないから動画もあまり見ず、少しはフィギュア熱が醒めたか、と期待したのですが。
結局パソコンが復旧したら、髙橋大輔動画の旅、復活してしまった。パソコン
で、「eye」見たんですが。

うわ、那智が、那智が、剣を振るっている。

グレゴリ青山さんの「スケオタdays」で本の登場人物とスケーターを重ねて読むという話があったことは前にも書いたけれど。逆になってしまった。舞うように人を屠る、那智に見える。スケーターの演技に本の登場人物の方が重なってしまった。
実は「eye」、ちょっと私の趣味よりカッコ良「過ぎる」と感じてたんですが、戦士だと思えば納得、というか、世界がリアルに感じられて、魅力が増してしまった。

少しは本でも読んでフィギュアから離れようとか考えていたのに、逆にスイッチ入ってしまった。甘かった。

ブーケ1

で。一応水樹和佳子さんのサイトを紹介しておきます。
ずいぶん昔に更新滞ってますが、イラストは素敵です。

リンク先

追記。
髙橋大輔を描いたのは岡崎京子さんではないだろう、という指摘が知り合いからありました。
確かに交通事故にあった、という話は聞いた記憶があります。
不正確なことを書いて申し訳ない。やっぱり確認できない話は書いてはだめですね。