3月某日、冬の大山、夏山登山道を頂上往復してきました。この日は5人のパーティー。天候は曇り、時折薄日が差す程度。いつも感じることですが、冬の大山では(というか冬山はそうですが)麓と上部の気温差や風の状況の変化を見越した備えが必要です。
この日、大山北壁は、5合目あたりから上部は終始ガスに覆われ、残念ながら全容は望めません。
ご存じのように、今年の大山は観測史上、最も積雪量が多く、6合目小屋も入り口を絶えず確保しないと出入りできません。
6合目までの樹林帯では、いわゆるエビのしっぽと称す風と雪のなせる造形が現れ、陽がさしてくれば、結晶のきらめきが何とも美しいのですが。(たいがい愛でる余裕はありません。)
6合目から上部7合目あたりを望む。樹林帯の切れた8合目あたりまでは、この日は北から猛烈な風と一緒に飛んでくる雪片が容赦なくほほを殴るけっこうな厳しさ。突風を警戒し、アイゼンとピッケルワークは確実さが求められます。
頂上小屋も積雪が3M以上あるでしょうか。小屋へは屋根の位置から、滑り降りるように中に入ります。
この日も何組ものパーティーとすれ違いました。中には韓国からの元気な登山パーティーも。
大山は、四季折々に訪れる人を迎えてくれますが、一面自然の厳しさも容赦無く突きつけてきます。
しかし、人は飽かず大山の高みを目指すのです。なぜならそこが自分にとって最大のパワースポットだということを、登る人は身にしみて感じているからです。
登山はある意味、落差を楽しむスポーツです。その落差あるいは振幅は大きければ大きいほど人は元気になれる、それが実感です。
日常と非日常の行き来が観光の一面だとするならば、その振幅、落差が大きいほど人は元気に、又元気をもらいにそこに帰ってくる、それが観光のある種の要諦ではなかろうか、常に感じている個人的な直観です。(次第に講釈調になってしまいました。年のせいです。)
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