こんばんは。

 

完全に梅雨明け、真夏の暑さですね💦

 

追い回されていた仕事の山も何とか大方片付き、実は先週末からずっと微熱が続いていましたが、ようやく平熱まで戻りつつあるだけに、まずまずの形で週末を迎えることが出来そう。

 

関東は40℃近いですが、北海道は朝晩は10℃台、昼間も日が出なければ20℃ちょっとくらいなので、先週の金曜日、薄着で出かけてしまったところから体調不良が開始しただけに、服装は用心して現地に行きたいと思います。

 

さて、日曜日の下見から、火曜日の1歳セッションまで、フルで臨席させていただく今年のセレクトセール。

1998年の第1回は流石に興味も無かった時代なので記憶に有りませんが、明確に覚えているのは、2000年の第3回。

 

エアグルーヴの初仔、エアグルーヴの2000、後のアドマイヤグルーヴが2億3000万円のセレクトセール史上最高額で落札されたことは、今でも鮮明に覚えています。

 

あれから四半世紀、今では世界でも有数のセールとなり、今年は特に、海外のバイヤーの参戦が話題になっていますが、一緒に行くAKBのお三方との情報共有も兼ねてひとネタを。

 

セレクトセールについては、他のセール共々、事前にリザーブ価格が設定されていますが、セレクトセールについては、最初と最後の馬には、このリザーブ価格が設定されておりません。

 

これだけであれば、特に話題らしい話題にはなりませんが、特にここ10年で一気にトレンドとなったのは1歳セッションにおいては、この最初と最後の馬には、競り主である社台グループの思惑が大きく反映されているという陰謀論は、POGファンなら常識かもしれませんが、一般にはあまり知られていないところです。

 

ここ5年と今年の上場馬をちょっと見てみましょう。

 

 

最後の馬については、デビュー4頭中3頭が世代限定OP以上の勝ち馬。

最初の馬については、それに劣るものの、オープンファイアはきさらぎ賞2着、そして、エリキングは先日圧巻の新馬勝ちで、重賞戦線で勝ち負けしてくるのは間違いないでしょう。

 

これだけでしたら、セールに良くあるエトセトラの1つという感じですが、種牡馬別に見て行くと、その年のセール傾向が見えて来ます。

 

1番下の2019年のトップバッターはドゥラメンテ。

 

まさに同産駒のファーストクロップになりますので、牧場側の期待が窺えます。

ちなみに前年の当歳セッションのトップバッターもドゥラメンテ産駒、今や種牡馬リーディングも牧場側が操作出来てしまう時代になりましたが、その素質が開花するには若干時間が掛かったものの、セレクトセールの時点で、ドゥラメンテ産駒の活躍は保証された様なものだったことが分かると思います。

 

2021年は、最初も最後もディープ産駒。

日本では僅か6頭しかいなかった産駒の内の2頭が、セールの最初と最後を飾り、本当の最後の仔であるスイープトウショウの仔のハンマーが下りた時には、1つの時代が終わったと実感したものです。

 

2023年は、レイデオロ産駒のデビュー年。

その2年前の2021年の当歳セッションでは、同産駒の仔が最初と最後を締めましたし、2022年も当歳セッションのスタートはレイデオロ産駒でしたが、この年は最後にその座を譲り、スタートは、キズナ産駒のエリキング。

 

昨年の今頃は、2歳世代のキズナ産駒のラインナップは凄いと言われていたものの、競馬界全体にはあまり響き渡っていなかったものの、セールの目玉の1歳市場のスタートはキズナ産駒、それも超大物が配されましたから、これも牧場側の采配がズバリ的中した例でも有りました。

 

それを踏まえ、今年の1歳世代は、何と最初も最後もロードカナロア産駒(当歳はキタサンとサートゥルナーリア産駒)。

これは正直、驚きましたね。

 

早々にアーモンドアイを出し、重賞勝ち馬も一気に二桁出した勢いから、近年はその勢いが完全に削がれている中で、ここに来て満を持しての牧場推しとは…これは面白くなってきました。

 

と言うのも、この世代は、ドゥラメンテの仔こそいなくなりましたが、コントレイルのファーストクロップもいますし、前述のキタサン、サートゥルナーリアだけでなく、エピファネイア、キズナ等々、社台SSの人気種牡馬の産駒が目白押しの中、敢えてここでロードカナロアとは…余程確信が有るのでしょう。

 

本当はキャロに向けてネタ晴らしをしたくはなかったですが、私自身はこれを見て、カナロアをどうするか真剣に考えていたりもします。

 

その真相は誰に聞いて分かるものではないですが、関係者に聞けたら、ちょっと聞いてみたいポイントの1つだったりします。

 

それでは、本題。

 

上半期1勝という低迷の最大の要因になったのはこの馬。

 

昨夏のダート替わりでの圧勝から3連勝で一気にOP入りを果たし、昨年の我が厩舎を牽引してくれたサーマルソアリング。

昨年の連勝街道から一転、今年の上半期は、OPで2着、交流重賞で3着と、ギリギリのところで賞金加算が出来ず、メンタル面でも厳しい面を見せていたところから、まだ寒さも残る時期に早々に北海道へ移動。

 

完全にリセットした上で、現在は来月のエルムSを目指し、順調に調整が進んでいます。

 

 

24/5/30  NF空港
この中間は周回ダートコースで軽めのキャンター調整を行っています。「引き続き、周回コースでのメニューが中心にはなりますが、変わりなく対応してくれています。芯からリフレッシュを促したうえで少しずつ調教のペースを上げていければと考えています」(空港担当者)

24/6/6  NF空港
この中間は周回ダートコースで軽めのキャンター調整を行っています。「この中間もじっくりと周回ダートコースで動かす内容です。心身の状態を確認しながら動かしていき、少しずつペースアップを図っていくことができれば理想です。馬体重は509キロです」(空港担当者)

24/6/13  NF空港
この中間は周回ダートコースでのキャンター調整を中心に、週2日は屋内坂路コースでハロン16~18秒のキャンター1本登坂しています。「この中間から坂路コースでのメニューを取り入れて動かしています。慣らしながら負荷をかけていき、徐々にペースを上げていくつもりです」(空港担当者)

24/6/20  NF空港
この中間は周回ダートコースでのキャンター調整を中心に、週2日は屋内坂路コースでハロン15~17秒のキャンター2本登坂しています。「引き続き、順調に日々の調整を進めることができています。状態次第ですが札幌のエルムSが一つの目標になるでしょうから、このまま体調を上げていければと考えています。馬体重は515キロです」(空港担当者)

24/6/25  NF空港
この中間は周回ダートコースでのキャンター調整を中心に、週2日は屋内坂路コースでハロン14~16秒のキャンター2本登坂しています。「ハロンペースを速めることができていることからも分かるように、ここまでは順調に乗り進めることができています。徐々に厩舎サイドと帰厩についての話を詰めていきたいと思います」(空港担当者)

24/7/3  NF空港
この中間は周回ダートコースでのキャンター調整を中心に、週2日は屋内坂路コースでハロン14~16秒のキャンター2本登坂しています。「引き続き、本数を重ねていくイメージで負荷をかけるようにしています。じっくりメニューを消化していき、今後の相談をしていきたいところです。馬体重は509キロです」(空港担当者)

 

まだハロン14程度ですが、空港牧場で時計を出すのはここまででしょう。

馬の状態について、具体的な言及はないですが、馬体重も良いところで落ち着いていますし、悪いコメントがないということからも、順調に来ていると言って良いでしょう。

 

函館入厩になるのか、それとも、直前輸送で札幌に直接入厩するかは分かりませんが、この状況であれば、余程のことがない限り、同レースを目指すことになるのではないでしょうか。

 

早々に出走表明をした。ドバイWC以来となるドゥラエレーデを筆頭にメンバーは揃いそうですが、中央小回りであれば、しかも、コーナーが緩やかな札幌コースであれば、彼女らしいスピードを活かした競馬が出来るのではと思っています。

 

昨日のスパーキングレディーカップでは、重い斤量とマイルをモノともせず、アーエtルアストレアが圧勝、改めて牝馬路線の壁の厚さを痛感しましたが、この秋はまずしっかり追いつけるよう、良いスタートを切るべく、レースまで順調に行って欲しいと思います。

 

それでは。