こんばんは。

 

藤田晋氏のご厚意という名のビジネスで、完全無料放映されている欧州の4年に1度のサッカーの祭典EURO2024が週末に開幕。

開幕戦ではドイツがスコットランド相手に5-0の完勝、スぺインも、日本がW杯でベスト16で敗れたクロアチア相手に3-0の完封勝利。

 

欧州勢にとって、W杯以上のモチベーションで臨むEUROにあっては、日本がW杯で倒したドイツもスペインも、優勝候補に相応しいパフォーマンスを魅せたものの、ドイツについてはハイプレスをかけられた際の不安はまだまだ拭えず、スペインは後半になるとロドリ辺りの守備に綻びが見え、両者とも耐えに耐えれば、活路は十分見出せそうな感じで。

 

5年前のロシアW杯の際はまだまだでしたが、この5年で日本サッカーは名実共に世界のトップ10近くまでは間違いなく来ており、10回やっても1回も勝てない国はおそらくない位までのところには来ました。

 

本当にキツイのはここから上ですが、代表戦のみを楽しみにしている人が多い国民性に対し、メディアがことあるごとに「世界の壁」と言い続けるのは、個人的には本当に嫌なもので。

 

日本のテレビメディアは、その島国根性故か、戦後感覚…というよりメディア統制の癖が抜けないのか、ことあるごとに使いますが、日本のメディアは特に極端なポジショントークが好きで、客観的事実やデータに基づいた現状把握を省略することが多いですが、ことサッカーに於いては、その方が視聴者を煽れるという点がフォーカスされる故か、だから地上波からサッカー中継が無くなれば良いと思っていたりもしています(笑)

 

話は逸れましたが、競馬もそれが未だに有って、海外中継で、合田氏辺りが、ことあるごとに「日本馬はどのカテゴリでも世界のトップクラス」と断言しているのに、日本馬が負けるとラジオNIKKEIの実況が「世界の壁は厚かった!」と叫んでいるのは、最早、失笑の域で…

 

何処に話が行きつくかというと、40口も東サラも募集佳境の中、特に40口の推票を見ていると、良くも悪くも、コスパが良い馬は当然、流行り物に票が集まっている印象で。

 

その流行りについては、当然、現行の競馬を基に判断されますが、競馬の流行りは女心以上に移り気で…

エピファネイア産駒を例に出すと、初年度産駒からデアリングタクトが出て、「エピ×カメ×サンデー」が大流行りしたものの、後続は続かず、どの種牡馬も1番底になる3世代目がクラシックを迎えた昨年は人気も底に落ちていて、サンデーを持たないエピファネイア産駒は走らないという標語が出回っていましたが、それをせせら笑う様に、非サンデーのダノンデサイルが今年ダービーを勝ちました。

 

ステレンボッシュの活躍から、にわかに他の産駒でも「母父ルーラーシップ」が流行り出していますが、個人的にはこれももう止めた方が良いかな、ギリギリかな…とも感じています。

 

現在は勝ち上がり率も高く、大物も出しましたが、これは、父ハーツクライの影響力がここに来て一気になくなったことから、トニービン色の濃い母父ルーラーの影響力が強く出た印象を持っていて、これから出資する馬達がデビューする頃には、スワーヴリチャード産駒も大活躍しているでしょうし、何より、トニービン持ちの大種牡馬として、エフフォーリア、イクイノックスも控えていますから、その影響力は確実に薄まるでしょう。

 

2歳世代で出資している母父ルーラーのエピファ産駒であるバズアップビートは、この辺を加味しつつ(イクイノックスの引退は予想でしか有りませんでしたが、ハーツ産駒の不振は予想どおりでした)、気付かれていないという出資した成功例(器の大きさはともかく確信は有ります。)では有りますが、この40口からキャロの9月までは、その先の世界を色々と考える時間と言っても良いでしょう。

 

馬屋は預言者であれと言ったのは、岡田氏か吉田一族の誰かか、忘れてしまいましたが、個人的には金言として、常に心に宿しています。

 

そんな未来への投資として…

 

 

東サラですが、今年は1頭入魂で申し込みました。

現役時代より、その先の世界に投資した1頭だけに、無事出資したいところですが、

 

・最優先制度なし

・1000口に到達したら、募集期間内でも抽選し、その当落を問わず、募集期間内は別の馬に申し込める

 

という、既存会員にとっては何のメリットも無いルールのせいで、最優先が有れば100%取れ、先行抽選制度が無ければ80%は取れるであろうという目論見の馬でも、結果的に倍率2.5倍の抽選に巻き込まれる可能性が有るだけに、正直、縁が無かったら仕方なしくらいの気持ちです。

 

なので、サラっと見返したり、仲間内の検討で見直したりはしたものの、自分自身の出資検討という意味では、検討時間は本当に10分、抽選制度で完全に牙は抜かれた感じです。

 

まぁ、経営者側の視点に立てば、勝ち上がり率が3割に満たず、クラブ馬の大半が未勝利馬や1勝馬、重賞勝ち負け出来る馬も殆どいない状況下で、少しでも現金収入を集める為には、新規会員を優遇しつつ、既存会員の不安を煽る方法は、悪手とは言い切れない部分も有り、経営が安定しているであろう、サンデー、社台、キャロ以外の以外のクラブ、それこそ、シルクでさえ、阿漕なことをやるな…という感じですからね。

 

最善の策を講じ続けることが正解とも言い切れないのは、SNSを見ていても会員の行動傾向が決して合理的とは言い切れない面もあるので、何が正解かは、正直、言及しきれません。

 

その中で自分がどう立ち回るかについては、これはキャロについてもそうですが、自分が本当に納得のいく馬しか行かないということ、今年の基準では、申し込んだ1頭のみでしたので、今はただ、それが当選することを祈るばかりです。

 

果報は寝て待て、締め切りの30日まで行くかどうか微妙な馬ですが、いずれにせよ吉報を待ちたいと思います。

 

それでは、本題。

 

申込初日、早くも400口超えの警報が出たコントレイル産駒の牡馬の半妹、ボインビューティーの22ことルージュカリーナ(父エピファネイア)です。

 

 

 

2024.05.31
ノーザンファーム早来

競走馬名:ルージュカリーナ
馬体重:453キロ
中間、短めのリフレッシュ期間を設けて、騎乗運動を再開。すでに14-15のペースで坂路を駆け上がってから周回コースに移り、1800mのキャンターをおこなうメニューも消化しています。相変わらず、前進気勢に富んだ、伸びやかな走りが出来ていますが、ここに来てガツンとくる手応えが、一層増してきた印象を受けています。普段は落ち着いていますが、馬場に入ると、闘志を燃やすタイプです。

2024.06.14
ノーザンファーム早来
競走馬名:ルージュカリーナ
馬体重:453キロ
14-15、15-16と2本時計を出す坂路調教、周回コースにおける2400mのキャンター、トレッドミルを使用した調整といったメニューを、とても元気に消化しています。心肺機能が高く、走りには、まだまだ余裕がある点は強調すべき材料。手応え良く、推進力の高さも光っています。厩舎の状況によりますが、札幌競馬場への入厩を意識しながら、中身の濃いトレーニングを重ねていきます。

 

馬体重はこの馬なりに高止まり、相変わらず早来スタッフのコメントは良いですし、話半分に聞いたとしても、馬の感じも良いですね。

 

胸前の厚さは兄を見ていても母譲りでしょうが、この馬は上のスタニング以上に全体バランスが良く、スタニングを見送り、コントレイルの半兄も見送り、この馬に決めて良かったと現段階でも非常に満足しています。

 

この馬も母系にサンデーの入らないエピファネイア産駒。

確か、募集時期に、それについても言及されていましたし、スタニングデビュー前でも有りましたから、無抽選で取れたのは、まさに「情報戦」の勝利でしたし、スタニングから買われている琥珀さんは勝ちだな…と、改めて思っています。

 

よくサンデーが入らないとスピードが不足すると言われますし、確かに、エピファネイアにはスピード色が不足しているので、サンデーが入るに越したことは無いですが、最早日本競馬において、サンデーの血が入っていない産駒を馬産地で探すのが難しい時代ですから、血の影響力という点では、個人的には、ほぼ無視して良いと思っています。

 

それよりも、近代競馬、特に今の競馬場のっ馬のつくり、競馬の中身については、同じスピードでも、パワーを伴う「硬質なスピード」が求められる時代になっていますので、個人的には、この母ボインビューティーのもつ、ストームバードの血だったり、49erの血が、特に牝馬の場合は有効だと思っています。

 

ストームバードとシンボリクリスエスは血統構成もよく似ていますから、キズナとシンボリクリスエスの血が相性が良いのと同じ理屈ですね。

 

同配合のラドラーダの仔、ブリッサドラーダに行ったのも同じ理屈、段々と去年の私の出資のテーマが見えて来たと思います(笑)

 

馬自身の話に戻りまして、あと1か月は早来での乗り込みになりそうですが、その後は順調なら札幌入厩となりそう。

 

ゲートを通し、1度早来に戻したら、秋の早い段階で栗東への移動となるでしょう。

今年は本当にエース級の産駒が多い我が厩舎ですが、計算しきれない、未知の魅力という点では同馬が1番。

 

良い意味で殻を破り、活躍をしてくれることを、今は願うばかりです。

 

それでは。