こんばんは。

 

いよいよダービーDAYの出走馬確定、そして、ダービーは枠順も決定しました。

 

その一方で、先週から動きが表面化していたストについて、全馬労以外の3労組が土曜日の24時間ストを行うことに。

 

昨年3月以来1年2か月ぶり、しかも、ダービー前日のそれということで、今回も話題になっていますが、昨年も全体の5割弱を占める全馬労とその他の労組加入者がヘルプを受けながらも開催は続行、今回も同じ形になるのでしょうか。

 

私自身、全くこの話題に明るくないですし、そもそも、ファンドとは言え馬主側の立場に近い身としては、どうしてもポジショントーク的には辛い話を書くことになるので控えますが、東西格差故に4労組の足並みが揃わないこと、そして、開催スト戦術の限界が昨年見えた中で、敢えてストをすることの意義は…となると、単純な労使関係ではない調教師とスタッフ、そして、仲介役以上の働きが求められるJRAの立場に鑑みても、出口の無い話という印象は拭えません。

 

開催は正常に行われても、大きな皺寄せが至る所に出る話、無責任な立場からは、何とか良い落としどころが見つかり、事前回避が成されることを祈るばかりです。

 

さて、ダービーの話に戻りましょう。

 

発表された枠順については、特に感想らしい感想はなし。

展開のカギを握る、出来れば逃げたくないメイショウハダルが8枠に入ったことで、無理に出して行かなくて済むことになったことで、皐月賞、オークスと続いた超ハイペースから一変、昨年の様な超スローまで有るかもしれません。

 

それを望む東京実績馬も多いだけに、そうなると、不利を受けづらい外枠の方が、取り得る選択肢は多そう。

一方、人気馬で唯一内枠に入った1枠2番のレガレイラ@ルメール騎手はどうするか。

 

操縦性は高いものの、追走力は有力馬に劣るだけに、理想のジャスティンミラノの後ろを取り切れるか、注目ですね。

 

ダービー絡みで、最後に言及したいのが、このレガレイラ。

 

G1昇格後牝馬初の戴冠となったホープフルSは、明らかに同じ牧場、同じクラブのチェルヴィニアとの使い分けでしたし、桜花賞とオークスの使い分けについても、クイーンズウォークや同じ牧場のステレンボッシュとの使い分けを意識してのもので疑問は有りませんでしたが、ことダービーとなると、どうだったのでしょうか。

 

ダービーはご存じのとおり、日本競馬最高の種牡馬選定競走。

混合戦ではあるものの、牡馬の為のレースであることは不文律として常識であります。

 

それ故に…というには、牝馬の地力が相対的に上がってきたのが近年なので少し雑では有りますが、1980年以降で牝馬のダービー挑戦例は以下のとおり僅かに4例です。

 

 

4頭の内2例の挑戦理由は、あくまで私の推測ですが、同世代に最強クラスの牝馬がいたから。

 

1996年のビワハイジにはエアグルーヴが、2014年のレッドリヴェールにはハープスターがいたことで、斤量差も有るだけに、ダービーの方がチャンスが大きいと陣営は踏んでの挑戦の意味合いが多かったのではないでしょうか。

 

まぁ、ビワについてはダービーでもダンスインザダークがいたので、斜陽に向かっていたCBスタッドの意向が強かったかもしれませんが、リヴェールについては、ワンアンドオンリーとイスラボニータなら…という目測があっても、おかしくはなかったと思っています。実際に4番人気に推されましたしね。

 

サトノレイナスは2番人気ということでファンの支持も大きかったですが、同じく牝馬のライバルとしてソダシはいたものの、まだダービー未勝利の国枝調教師陣営の、この馬なら悲願のダービーを…という一心での挑戦でした。

 

不本意に早目先頭の競馬を強いられたことにより5着と敗れましたが、3着とはタイム差なし、勝ち馬とも僅か0.2秒差と、本当に惜しい競馬では有りました。

 

そして、唯一の勝利である2007年のウオッカは、もう語る必要はないですね。

レイナス同様、ダイワスカーレットという同期の女傑はいましたが、この馬ならという谷水オーナーと角居調教師の執念が見事に実った挑戦でした。

 

では、この半世紀近くで5例目となるレガレイラはどうか。

表面的には、地力の高さで…ということになっていますが、最大手牧場の最上級クラブの馬ですから、そう単純な話ではないでしょう。

 

考え得る可能性としては、

 

1 牧場、クラブ内での使い分け

2 ローテの優位性・本馬の適性

3 牡馬の世代レベルが低い

4 父スワーヴリチャードに種牡馬としての箔を付ける

5 どうしても勝たせたくない馬がいる

 

1については、その要因として必ず有る筈で、もう良いですね。

 

2については、皐月賞を使ったことで、オークスだと他馬より1週間隔が短くなりますし、オークスとダービーのレース負荷としては後者の方が大きく、より、タフさが求められるダービーの方がレガレイラが向いてそうという点では、血統面、今までの戦績を見ても納得出来る要素は有ります。

 

3については、今年に限っては言うのは難しいですね。

 

皐月賞は確かに1番人気に推されましたが、格下と思われたライバルたちが皐月賞をレコード勝ち、決して力負けでは有りませんでしたが、掲示板に載った5頭(内、同牧場馬2頭)は水準レベルには有ると思いますし、客観的指標としてレーティング的にもまずまずの数値、それはトライアル組も然りで、合理的な理由とは、ちょっと考えづらいところです。

 

ここからは陰謀説ですが、4についてはどうでしょうか。

2歳の活躍のみで、種付け料が200万から一気に1500万円まで跳ね上がったスワーヴリチャード。

 

その勢いは認めますが、主だったタイトルは、あくまでレガレイラのホープフルSのみ。

 

配合相手の質量ともに下がる2世代目、3世代目に、同じような活躍が認められるかは未知数なだけに、グループとして、新たな種牡馬候補を生むより、レガレイラ(アーバンシックでも良いですが)が勝つことにより、スワーヴリチャードの種牡馬としての地位を盤石なものにする…個人的には、これが1番しっくり来ています。

 

最後の5は、皐月賞観戦時の違和感からの完全な陰謀論です(笑)

皐月賞馬のオーナーは、昨年のセレクトセールでの粗相によりセールは出禁と専ら噂になっていますし、皐月賞当日は、代表がいらっしゃったことは私も確認していましたが、表彰式には出られておらず…この辺で止めておきましょう(^^;

 

個人的には、5が頭の中でチラつきつつも、牧場側としてのスワーヴ推しという、今までとは少し色の違うダービー参戦だと思っていますが、強い馬が勝つ訳ではなく、勝った馬が強いレースですから、動機はどうであれ、この挑戦については、個人的にも好意的に捉えていますし、挑戦者に回った際のクリストフの恐ろしさは、先週で十二分に分かっているだけに、馬券についても本命候補の1頭として、組み立てていく予定ではあります。

 

稽古も枠順も出て、後は前日のトラックバイアスを見れば、いよいよ予想の最終段階。

十二分に悩みたいと思います。

 

それでは、本題。

 

昨年までのレッドルゼルの様に…彼と違うのは、タイトルを1つも取れずに早い夏休みに入っているサーマルソアリング。

兵庫女王盃では、ゲート入りを拒んだ様に、除外により在厩期間が長くなり、精神的にもかなり追い詰められた状況だったので、不本意ですがここでリセットをせざるを得なかったのは仕方のないこと。

 

1か月以上、騎乗なしの完全オフでしたが、ようやく次の目標に向け、少しずつ動き始めました。

 

 

 

24/5/7  NF空港
この中間はトレッドミルでのキャンター、もしくはウォーキングマシンでの調整を行っています。「この中間からトレッドミルでのメニューを取り入れるようにしています。引き続き、リフレッシュ重視で進めていき、騎乗運動へ移行する時期を模索していきます。馬体重は513キロです」(空港担当者)

24/5/15  NF空港
この中間はトレッドミルでのキャンター、もしくはウォーキングマシンでの調整を行っています。「引き続き、無理のない内容で心身のリセット期間に充てるようにしています。芯からフレッシュな状態に整えてから乗り出しをスタートさせていければと考えています」(空港担当者)

24/5/22  NF空港
この中間は周回ダートコースで軽めのキャンター調整を行っています。「まだ軽めの内容ではありますが、この中間から騎乗運動を再開しています。いい意味で変化はありませんので、このまま少しずつピッチを上げていき、可能であれば北海道開催中の競馬も考えていくつもりです。馬体重は513キロです」(空港担当者)

 

前走時から40㎏近く馬体重も増え、良いリフレッシュ期間になった様です。

まだごく軽めですが、キャンターも再開、乗り始めれば時間のかからない馬でもあるので、早ければ函館開催も視野に入りますが、現実的には、札幌開催が目標になると思うので、2か月強という時間は十分なものでしょう。

 

地方の深い砂、そして急なコーナーは、彼女にとって決して合っているとは言い難いということを前走で改めて実感しただけに、目標は秋のJBCだけでなく、中央のG1も視野に入りますし、何より、そこに出走するためには、OP、リステッド勝ちか、重賞での賞金加算が必要不可欠となります。

 

現役生活も残り長くて1年半と、決して潤沢に有る訳ではないので、この休養中に、特に精神面をリフレッシュさせ、少しでも良い状態で、競馬に向かって欲しいと思います。

 

それでは。