こんばんは。

 

今日は、早朝から中山競馬場へ。

本日も、馬主のTさんのご厚意で、素晴らしい環境で1日競馬観戦をさせていただきました。

 

今週の競馬は、何処へ行っても、何を喋っても、言葉の裏には「康太が…」という空気を感じましたが、彼の表の活躍は勿論ですが、裏方としての仕事が存在が、如何に大きかったかということを実感した1日でした。

 

そして、本日付けでひっそりと鞭を置いた勝浦騎手。

1レースから人気馬に乗り続けましたが最高着順は7レースの2着、北海道開催の「穴の勝浦」は、最後まで笑顔が素敵な騎手でした。

 

皐月賞の予想記事で書きましたが、昨日までは、良馬場とは思えない程の芝の含水率で、今朝も寒暖差で湿気が多く、かなりの朝露が有った様で、これなら、皐月賞は欧州血統、そして、最終レースに出走するサーマルウインドには向くと思いましたが、日中は風もない中での高温で一気に馬場が乾き、いや、こういう時は乾き過ぎてクッション性の乏しい、高速馬場が急遽出現。

 

3,4コーナーの内目が悪いのでそこは通りたくないものの、かと言って、前が止まる気配の無い馬場で、基本的には皐月賞の頃には、先行馬圧倒的有利、差し、追い込み馬には非常に苦しい馬場状態となりました。

 

初夏を思わせる暑さ、ダービーDAYに近い気候の中で行われた皐月賞のパドックは、この世代のレベルの高さを改めて実感させられるものでした。

 

 

このレースが本日初騎乗となるミスタージーティー@藤岡佑介騎手は、関係者に深々と頭を下げていらっしゃる姿に、どうしても感傷的にならざるを得ませんでした。

 

 

展開問わず、前残り濃厚の馬場状態で、個人的な評価を一気に上げ、最終的にも3番人気まで人気も上がったジャンタルマンタル。

 

 

同馬に限らず、シュネルマイスター、マッドクールと、社台・サンデーの外国産馬で秀逸な出資結果を残していらっしゃる馬主のTさんはこの馬に出資もされており、レース前に、朝日杯の記念グッズをいただきました。

 

デイリー杯の圧勝も眼前で観ていることも有り、その強さも体感済みですし、鞍上川田騎手での勝負気配も1番だった様に思えました。

 

 

弥生賞馬のコスモキュランダ、馬場を考えれば発馬が上手くないことが致命的とも思われましたが、父は皐月賞レコードホルダーのアルアイン、最終的には上位評価は変えませんでした。

 

 

血統的にもスローの上り勝負ベストのジャスティンミラノは、驚きの10㎏増での参戦。

馬体は決して太くはなく、とは言え、ダービーまでのお釣りもしっかり残しており、今回「も」走れることは確認、予想記事では、配合的にも、ダノンキングリー、リアルスティールに似ていると書きましたが、同じ部類であれば、この馬場でもスピードでこなしてしまいそうな気配はこの段階で十分でした。

 

 

高速馬場は合わないことは分かっていたものの、最後まで高評価を変えられなかったシンエンペラー。

綺麗な栗毛に魅了されましたし、坂井瑠星騎手の勝負気配が凄かったです。

 

レースは、予想どおりメイショウタバルがハナを奪いましたが、ゲート入りをゴネたのと、1週前に猛時計を出した影響で馬に完全にスイッチが入ってしまっており、1000m通過は、従来の最速ラップを1秒更新する57.5秒。

 

この段階で同馬の自滅は確定していましたが、それでも前が止まり切らないのが今日の馬場。

 

最終的に後方から上がり最速の脚を使ったレガレイラは、後半1000mを57秒台前半の脚を使って追い上げてきており、それでも勝ち馬とは0.5秒差、これは牡馬の壁云々ではなく、今日の馬場、展開ではどうしようも有りませんでした。

 

その中で、本命のシンエンペラーは、好位の8番手追走。

勝負どころからジャスティンミラノに被せるように進出し、早目先頭のジャンタルさえ交わせれば勝ったと思いましたが、坂の途中で失速。

 

欧州血統だけに、基本はスローからミドルペース追走向きの馬、今日は1:57.5の時計で走ったことを褒めたいと思います。

 

メイショウが早々にタレたことで、早面要先頭に立たざるを得なかったジャンタルマンタルは、アメリカン血統らしく、上位馬の中で、唯一コーナーリングでしっかり加速が出来ていた馬。

 

坂下ではセーフティリードかと思いましたが、鞍上の川田騎手が「最後の1Fで止まった」と言った様に、最後は根性だけで粘っている状態でしたが、最後の最後に交わされて3着。

 

メイショウが大逃げをしなければ、早目に先頭に立たなくて済めば…とタラレバが止まらない結果でしたが、一介のマイラーでないこと、素晴らしい馬であることを示しました。

 

中2週でNHKマイルCか、距離は長いですがスタミナは問われないダービーか、それとも、斤量面で有利な安田記念か…いずれの選択肢でも上位人気必至なだけに、次走が楽しみです。

 

勝ったジャスティンミラノは、3,4コーナーで早々に鞭が入る程手応えが悪かったですが、これはハイペース追走に戸惑ったことと、初体験の急カーブで加速できなかった、この2点でしょう。

それでも、坂上でエンジンが再点火し、勝ち切ったのですから本当に大したものです。

 

おそらくルメール騎手の復帰が間に合わない今年のダービー。

私と同い年の戸崎騎手にとって、ダノンキングリーでの忘れ物を取りに行く絶好の機会が訪れました。

誰が見てもダービー向きの馬、余程の道悪にさえならなければ、勝ち負け必至の存在だけに、後は大一番まで無事で行くことが至上命題でしょう。

 

それにしても、栗東滞在時と同じ体重で出走出来る程、中間の中身をしっかりつくったのは、紛れもなく康太騎手の手柄でしょう。友道先生、戸崎騎手の涙の意味は非常に重いものでした。

 

惜しくもクビ差敗れたコスモキュランダはモレイラ騎手の120点の騎乗でした。

どちらかと言うと機動力タイプで、典型的な弥生賞1着、皐月賞2着馬、ダービーでの上がり目という点では厳しいですが、もしモレイラ騎手継続騎乗なら、当然本番でも侮れない存在となります。

 

それにしても、デビュー戦12頭立て12着、勝ち馬から4.6秒差と大敗した馬がクラシックでこの成績、競馬は本当に分からないものです。

 

負けた同血統のアーバンシックとレガレイラ。

いずれも、一緒に来るか、一緒に飛ぶかの2択で、残念ながら後者となってしまいましたが、特にアーバンシックは賞金面で危うかっただけに、ここでダービーへの権利が取れたことが大きかったでしょう。

 

ディーマジェスティの年は例外で、時計の速い決着になった年の皐月賞あはダービーと直結しないことが多く、今年も、勝ち馬以外は、舞台適性の差で負けた馬の巻き返し必至だと思うだけに、同馬はその候補筆頭でしょう。

 

牝馬ながら1948年以来の皐月賞制覇に挑んだレガレイラは6着。

前述のとおり、彼女なりに極限の脚で追い込んでいるだけに、力は出し切ったと思いますが、牝馬が皐月賞を勝てない理由としては、それは曖昧な表現ですが、スタミナ面が牡馬に劣るからでしょうか。

 

ダービーはウオッカが勝ちましたが、殆どの年で、距離が長いダービーの方が皐月賞より負荷が軽いレースになることが近年多く、現に皐月賞を勝てなかったダービー馬がことごとく菊花賞で負けている様に、ダービー以上にタフさが求められるのが皐月賞。

 

この時期はポジションを取れないのも、性差による基礎体力の違いという点は否めないでしょうから、今日の負けについては、あくまで能力ではなく適性の差。

 

オーナーズの馬が桜花賞を勝ったことから、サンデーRとしてオークスでの対決を避ける理由が無くなりましたから、次走のオークスで、休み明けだったチェルヴィニアと共に見直したいところです。

 

結果的に最下位に敗れてしまったメイショウダハルは、この馬を消すためだけに、前哨戦の着差資料を出した訳ですが、中間の調整的にも近代競馬のセオリーから外れており、厳しい結果となりました。

 

とは言え、競馬の魅力という点では溢れ出るそれを隠せない程のキャラクター、マイルG1はいつでも使えるので、個人的にはダービーでまた魅せ場を作って欲しいと思います。

 

そんな余韻が醒められず、発走時間の遅延から、表彰式が行われていた関係で、待てど暮らせど始まらなかった最終レースのパドック周回。

 

まだまだ真夏の様な暑さの中待ちに待って、ようやく出てきた愛馬サーマルウインドは、2枠3番にもかかわらず、相変わらず最後方での登場でした(笑)

 

 

 

 

 

馬体重は前走とかわらず、過去最高タイの526㎏。

 

脚部不安で京都牝馬Sを回避し、それ明けのレースでしたが、歩様は今までで観た中でも1番良かったくらいでした。

 

気性は相変わらず、パドックで素顔を見ることは今後も無さそうなくらい、いつ着火するか分からない雰囲気は相変わらずでしたが、今日はちゃんと周回を最後までこなし、騎手は乗りませんでしたが、無事地下馬道に消えて行きました。

 

単勝1倍台の1番人気はサトノレーヴ。

3連勝でOP入りし、長期休養明けの阪急杯でも負けて強しの4着。

 

534㎏とサーマルと2頭馬っぷりは抜けていて、サーマルは脚元の関係も有りゴトゴトした歩様でしたが、こちらは筋肉が非常に柔らかく、如何にも「こういうカナロア産駒はG1を勝つ」という典型的なグッドホース。

 

気性面で距離短縮せざるを得なかったサーマルとは、臨戦過程を含め、正直今日は相当分が悪いと思いながらレースを迎えましたが…

 

24/4/14  奥村武厩舎
14日の中山競馬ではスタートは速くなかったが促して先団につける。直線では内から伸ばしていくがクビの上げ下げで2着。「まずは競馬に落ち着いて臨めればと思っていたところ、気難しさを出さずに馬場入りできました。ジョッキーにはレース前にゲート練習をして欲しいと伝え、練習して臨んだのですが、実際のスタートがもうひとつになってしまいましたね…。そのあたりも含めてジョッキーに話を聞くと『練習では大丈夫でしたけれど、いざ本番となるとゲートがもうひとつでした。そのことからスタートが決まらずあの形になってしまいました。押し込んでいくことであの位置にはなりましたが、耳の絞り方がキツくて余裕を持っての追走ではなく、そのため勝負どころから直線も動かしていかざるを得ませんでした。脚は使えているものの、やはり道中の余裕の差が最後の最後に出てしまったように思えます』とのことでしたね。懸念していたことがレースで出てしまいましたが、見方を変えればその状況でもよく走っていると言えるのかもしれません。牝馬なだけになかなか難しいですが、少しでも機嫌良くレースへ臨めるよう、今後についてはそのあたりをよく踏まえながら検討していきたいです。脚元もよく確認しておきます」(奥村武師)京都牝馬Sを脚部不安で回避し、立て直して臨む今回でした。また、精神的な難しさが目立つなかでの調整とあってどこまでやれるかという思いもありましたが、あと少しというところで悔しい敗戦となりました。ただ、精神面の難しさを前面に出していて、今後も大きなポイントになりそうなので、大事に向き合っていけたらと思います。今後はレース後の状態をよく見てから判断していきます。

 

初のスプリント戦での痛恨の出遅れ。

それでも川田騎手は冷静で、すぐにリカバリし、インの4番手の馬の間を確保。

 

前半3F33.4秒は、馬場を考えれば平均ペース。

 

元々春雷Sは、この時期の1200mOP競走にしては堅く収まるだけに、前に人気のヨシノイースター、後ろの外にサトノがいる状態だけに、サーマル含めた3頭の決着だろうとこの段階で確信しましたが、間に挟まれている分、後は根性を見せてくれるかどうかと思いましたが、坂上で、力強くグイっとクビくらい出て、逆に外から脚を伸ばしたサトノが坂で止まりかけているのが見えたので、一瞬やったかと思いましたが…

 

最後の数完歩でサトノレーヴのエンジンをモレイラ騎手が再点火。

8割方勝利を手中に収めていましたが、最後の1完歩で僅かにアタマ差交わされ、痛恨の2着。

 

4箇月勝てていない自分の勝負弱さが最後の最後で露呈した形になりましたし、川田騎手の言及のとおり、ずっとスイッチがオンのままだった弊害が、この僅差に出てしまった感じでした。

 

初の1200m戦で、55㎏を背負いながら1:07.1で走破していますから、決して悪い結果ではないですが、鞍上も陣営も満足には程遠い状態ということで、個人的にも評価は先送りしたいと思います。

 

それでも、2走前に新潟の1400m戦でリステッドを勝ったものの、暮れのターコイズSで6着に敗れた段階で、今年は何処を目指せば良いのか、中途半端な存在で終わるのかという気持ちも有りましたから、決してポジティブな動機での参戦ではなかったですが、この結果を受け、選択肢が増えたという点では良かったと思います。

 

10月まではリステッド勝ちの賞金加算の効果は有りますし、サマースプリントシリーズ、そしてあわよくば1度は完全に諦めたG1挑戦の芽も摘まれた訳では有りません。

 

この馬体ですから、特に北海道の洋芝は合うと思うので、脚元の関係も有るので坂路以外で仕上げられるかどうかの課題は有りますが、気性面の課題を少しでも克服し、夏のスプリント戦線で、ひと暴れを期待したいところです。

 

帰りは遅くなってしまい、法典行きの地下道は大混雑。

もう10年以上振り、いつかの有馬記念以来となりますが、帰りは西船橋駅まで30分程歩きましたが、冬場のそれとは違い、実に気持ちの良い帰路となりました。

 

馬券は皐月賞も抑えのBOXだけの的中でトリガミ、中山は終始固かったこともあり、馬券は程良く負けましたが、愛馬の賞金でしっかりプラスには転じられたので、大勝ちの翌週の大敗も避けられて一安心。

 

良いイメージで、ホームの府中に来週から戻りたいと思います。

故障していた馬達も少しずつ戻ってきていますし、2歳馬もいますから、来週からの2開催で何とか待望の2024年初勝利を挙げたいところです。

 

それでは。