こんばんは。

 

今朝は藤岡康太騎手の訃報から始まった1日でした。

 

働き盛り、公私ともに円熟期を迎えつつあった最中での訃報には、多くの方が虚無感に苛まれていると思いますが、私自身も言葉が有りません。

 

岡潤一郎騎手の時は、まだ私は競馬を見ていませんでしたが、その後、優駿を筆頭とした媒体で事故の詳細を知り、当事者のその後の苦悩を知りましたし、竹本騎手の時は、まさにリアルタイムで、競馬学校時代をはじめ、色々なことを知っていただけに、あの時は本当に辛かった。

 

縁が有って、ある現役騎手の葬儀に参列しに、美浦トレセンの会館に行ったことが有りましたが、日頃憧れていたスターが、こんなに沈鬱な顔で参列しているのかというのを強く憶えており、訃報を知ったのは仕事中でしたが、ずっとあの日の光景がぼんやり浮かんだまま1日が過ぎた感じです。

 

そんな大変な中でも、藤岡佑介騎手の昨日の朝のコメント、そして、夕方に発表されたネット競馬での記事に対しては、兄としての素晴らしい立ち振る舞いには、心から敬意を表します。

 

そして、期せずして事故の当事者になってしまった若手騎手には、どうか1日でも早く、この壁を乗り越えて欲しいと思います。

岡騎手の際も不慮の事故でしたが、同じレースに乗っていただけで大きなものを背負ってしまった後日談を思い出し、今は彼等のことも心配しています。

 

競馬に事故はつきもの、嬉しいことより悲しいことや悔しいことの方が多く、それがまた競技やドラマに深みが増すというのは私自身もそうだと思いますが、JRAでは20年振りの大事故、目を背けることも大事だと思いますので、どうぞそれぞれご無理はなさらぬように。

 

私は変わらず…それでも、喪章を見るのは悲しい限りですが、彼が夢見た、おそらく今も夢見ている舞台を、今週末もしっかり見届けたいと思います。

 

さて、私は熱で魘されていて気付きませんでしたが、先週はシステムトラブルで大変だった中央競馬の出馬投票ですが、本日はすんなり出まして、あわせて、皐月賞は枠順まで決定しました。

 

今週の愛馬の出走は1頭。

日曜日の中山12R春雷Sに出走するサーマルウインドが、落馬負傷中のルメール騎手に替わり川田騎手騎乗で出走します。

 

OP競走が最終レースに組まれるのは珍しく、中山でも20年近く振り、過去3回目のことだそうで。

気性的にピリピリ来ている分、皐月賞後の余韻が残る中でどうかは心配でなりませんが、しっかり現地で応援してきたいと思います。

 

それでは、本題。

 

大苦戦中の3歳世代を後目に、順調に育成が進んでいる2歳世代。

 

そのトップをひた走る、レッドアトゥの22ことルージュマローネ(牝・父ダイワメジャー)ですが、無事に外厩からトレセン入りし、最短スケジュールでゲート試験も合格しました。

 

 

 

 

2024.03.27
社台ファーム→山元トレーニングセンター
昨日(火)山元トレーニングセンターに向けて北海道を出発し、今朝(水)無事に到着しています。輸送による疲労の回復を図りながら、馬のコンディションにあわせて運動を進めていく予定です。

2024.03.29
山元トレーニングセンター

担当スタッフ「入場時の馬体重は488キロ。北海道からの輸送後でも大きく減らなかったようですし、2歳牝馬ですけど新しい環境に落ち着かずソワソワ…といった様子もないですしね。熱発などもなく、すぐに飼葉に口をつけるなど体調面について不安定なところを確認することはできませんでした。早ければ来週にもトレセンへ運ぶことになるかもしれませんので、軽く動かしながら再度の輸送に備えてしっかりと体調を整えていきたいと思っています

2024.04.03
山元トレーニングセンター→栗田徹厩舎
本日(水)の検疫で美浦・栗田徹厩舎に入厩しました。

2024.04.04
美浦:栗田徹厩舎
坂路下馬場で運動後、坂路1本、最後にゲート練習。
坂路 74.6-54.7-36.1-17.9 馬なり

栗田調教師「昨日(水)の検疫で入厩しました。今日は運動初日ということで、坂路を1本軽めに乗った後にゲート練習をおこないました。飼い葉の食いも良く、環境の変化に戸惑っている様子は見られませんし、牝馬の割に馬格があって走りにも力強さがありますね。ゲート練習は最初に前扉を開けた状態で何度か通過させて問題なかったので、次に駐立を確認しました。中でも落ち着いていたこともあり、最後は消音ゲートにて手開けで出してみたところ、前進気勢もあるので出る格好はしていましたよ。今日の内容なら試験を受けるまでに時間は掛からないと思うので、まずはゲート試験の合格を目標に進めていきたいと思います

2024.04.10
美浦:栗田徹厩舎
坂路下馬場で運動後、坂路1本、最後にゲート練習。
坂路 64.2-46.9-30.8-15.5 馬なり

栗田徹調教師「今週もゲート練習が中心のメニューです。入りはスムーズでしたし、中でもおとなしく待ってくれていましたね。スタートは1本目に消音ゲート、2本目は通常ゲートで出しましたが、しっかりと対応してくれたと思います。物覚えが早い馬で、今日の感じなら試験に合格できるレベルにありますから、明日はゲート試験を受ける予定です

2024.04.11
美浦:栗田徹厩舎

坂路下馬場で運動後、坂路1本、最後にゲート試験を受けて合格。
坂路 76.6-55.1-36.1-17.8 馬なり

栗田徹調教師「今日は予定通りゲート試験を受けました。1本目は入り、駐立ともに問題なくクリアし、発馬の反応も良かったです。2本目はスタートが更に良くなったように見えました。2本とも好内容で、安心して見ていられましたよ。一発で無事に合格することができて、まずはホッとしています。この後は軽く乗っていって、来週中に山元トレセンへ放牧に出す予定。牧場でも状態面や乗り込み具合、距離や馬場の適性など牧場サイドと相談しながらデビューの予定を立てて、そこから逆算して帰厩するつもりで考えていますよ」

 

500㎏近い馬体も、まだまだ随所に幼さを残していますが、見た目以上に中身が大人なのか、何の不安も無い状態で、ゲート試験も合格してくれました。

 

速い時計を出さない状態で一旦山元トレセンに戻る様ですが、ゲート試験の疲れが出て、ガタっと来なければ、6月デビュー濃厚となるでしょう。

 

デインヒル×サドラー持ちは、桜花賞2着のアスコリピチェーノと同じだけに、この時期であればまずはマイルまでこなせる筈なので、基本的には東京デビュー希望ですが、馬体を見ても明らかに短いところでという馬でもあるので、早々に北海道に入れての函館デビューでも、個人的には良いかなと思っています。

 

いよいよ来週末からPOG本の販売が開始し、2歳シーズンの開始の足音が聞こえてくる時期になりましたが、3歳世代が大きく躓いてしまった分、何とか2歳世代には、そして特に、先陣を切るであろう同馬には、頑張って欲しいと思います。

 

それでは。