こんばんは。
未明までドバイミーティングとその余韻に浸り、今日は、片方は何とか次のステップに進めることとなった、長男・次男の進級祝いに某レストランを予約して、帰りに花見でもする予定でしたが、早朝に妻に起こされ、次男が発熱のこと。
まだ小学校1年生でしかも2学年小さく見られる次男のこと、40℃近くでも割と元気なのが常ですが、今回は熱は39℃程度ですが、かなり弱っていて、珍しく1日中寝ていて、水分も殆ど摂らない状況。
薬はしっかりあるので、それで熱を下げていますが、殆ど寝ているので、明日は年度初めで、私は1日会議と、夕方は時間休を貰い、4か月振りの後遺症外来なので、年度初めの月初で休めない妻に頭を下げ、妻が明日病院に連れて行くことに。
我が家の地域は都心でも有数のベッドタウンの地域的な理由で、一般的な病理の罹患流行より半月から1か月早いのですが、先週末からコロナとインフルB型が急増しており、学童でどちらかを貰ったかな…という感じ。
次男は秋にもコロナに罹患し、その際は全員、少なくとも私は無症状感染もしなかったので、今回も踏ん張りたいと思います。
ちなみに、本日をもって、コロナに関する一切の医療補助が打ち切られ、多額の補助金を投じた入院施設等も、自費で維持できないものについては、半ば強制的に閉院することに。
コロナで学んだものとして代表的なものは、インフルエンザであっても、無症状感染が有り、その者がスプレッダーにる可能性があることを、世間認知はともかく、医療界には浸透したこと。
だからこそ、国はコントロール出来ないとして、その追跡、補償を諦め、官の考え方に長年毒されている私は、止む無しと思っていますが、無症状感染であっても、ただの風邪でも、生活寿命に関わる生活をしている者にとっては…という話は、別の機会にしましょう(笑)
昨夜から、JRAの馬券販売対象として、実に5レースが施行されました。
ドバイミーティングの観戦も、個人的には20年を超えて来て、改めて、当日の馬場コンディションも含め、蓋を開けなくては分からないと感じたことを含め、全レースを、事前予想とそれを覆しまくった理由とその言い訳を、つらつらと備忘録を含め、書き綴って行きたいと思います。
まずは回顧しやすい、国内G1から行きましょう。
★大阪杯
◎ローシャムパーク
○タスティエーラ
▲ベラジオオペラ
△ルージュエヴァイユ
×ハーパー、ステラヴェローチェ、ソールオリエンス
先週も、上位印4頭の縦目の3連複が一応万馬券になったものの、本命馬が飛び盛大なトリガミとなりましたが、ここは正真正銘の▲◎△の上位印決着。
G1では、昨秋のジャパンカップ以来、まともな的中は有りませんでしたが、私自身の春の開花を決める、久々の大きい当たりとなりました。
雨の影響もなくなった阪神の馬場では、とにかく先行馬とインを通った差し馬しか来れない、例年どおりの傾向は戦前から分かっており、その上で、逃げ馬不在の組み合わせでしたから、上位人気馬が如何にポジションを取るかがポイントに。
そうすると、内枠を引いた先行馬のタスティエーラに人気が集まることは必然でしたが、そのとおりの競馬が出来たものの、直線全く伸びずに11着と惨敗。
レース後コメントでも直接的な敗因は分からないとのことですが、そうなると、持病のDDSPの影響がいよいよ出てきたか…と思ってしまいますね。
ただ、同馬に楽な競馬をさせない為に、思い切った競馬をしたのが3頭。
まずは勝ったベラジオオペラ@横山和生騎手。
田辺騎手騎乗で皐月賞で先行して惨敗の苦い想い出がある中でも、ここの勝ち筋は逃げ又は番手しかないと思い切って出して行った和生騎手の積極性が光ったレースでした。
あまり意識はしていないどころか、それ自体を否定したくなるところもありますが、厳しいインを伸びたダービー含め、予想家さんたちの指数的に4歳馬最強は同馬ということ、予想記事でも、ハービンジャー向きのレースという言及もしたとおりの結果となりました。
それ以上に素晴らしい競馬をしたのが、僅かに2着に敗れたローシャムパーク@戸崎騎手。
外を回さないと伸びない同馬を1枠2番からどう乗るかがポイントでしたが、好発も1度下げ、馬群の外目につき、12秒台で落ちつく4F辺りから一気に捲り勝ち馬の横へ。
良くも悪くも教科書どおりに乗る普段の彼からは想像できない騎乗でしたが、外を捲っては届かない今日、これは戦前から狙っていたでしょうし、個人的にも、これだけ早く捲るとは思っていませんでしたが、スワーヴリチャードの様に早目捲りをしてくれると信じていただけに、3コーナーの時点で、馬券の的中は確信しました。
そして、11番人気ながらタイム差なしの3着に突っ込んだルージュエヴァイユ@菅原騎手は、実に彼らしい騎乗。
今のリーディング上位騎手の多くは、自ら勝ちポジを取りに行くスタイルで功を成していますが、彼はその真逆で、あくまで馬のスタイルに拘る騎手。
愛馬ルージュエクレールの昨秋の競馬はまさにその真骨頂で、今回も全頭早仕掛けになることは明らかな組み合わせで、外枠でしたが、上手くエリ女みたいにインに潜れれば…と思っていましたが、1コーナーで上手くインに潜り、最後は素晴らしい脚を魅せてくれました。
自分の競馬に拘ったステラヴェローチェも惜しかったですし、何故小回りコースばかり使うのか、手塚厩舎の方針は疑問でならないソールオリエンスも、早仕掛けで武史騎手は何とかしようという意図が伝わってくる騎乗でしたが、4歳「最強」馬と、タイトルホルダーを非根幹距離で負かした馬とエリ女2着の地力型2頭で決まった結果は、個人的には、至極妥当な結果だったと思っています。
ちなみに、余談ですが、勝ったベラジオオペラの母父ハービンジャーについて。
全く走っていなかった母父ダイワメジャーが、ある時を境に一世を風靡しているのと同様、同じノーザンダンサー色が濃いハービンジャーも、2勝以上でこれだけの活躍馬がいます。
当たり前ではありますが、サンデー系、キンカメ系相手が圧倒的に多いですが、産駒たちを見ても、2歳から動ける馬が非常に多いですね。
特に、カナロア、ルーラー、ドゥラメンテと、どちらかと言うと牡馬では晩成傾向に有る種牡馬でも、早期に緩さを解消する血として、非常に有効なのがこれで分かるでしょう。
皐月賞では、レガレイラとアーバンシックが、それぞれ人気を背負って出走しますが、まだギリギリ見つかっていない部分だと思っているので、個人的には走らないで欲しいと思っていますが、果たして。
続いてドバイミーティングですが、ここまで相当な文字数を使っているので、サクサク行きます。
やはり戦前の関係者コメントは全く当てにならず、芝は芝丈が長くても高速馬場、ダートは一変、力の要る馬場となった今回。波乱続きの結果の連続となりました。
★ドバイゴールデンシャヒーン
◎ボールドジャーニー
○ナカトミ
▲シベリウス
△タズ
×ホプキンズ、ムーヒーブ、ランクラシック
UAEダービーまで見て、これは前残りもケアしなくてはならないと思い、末特化のボールドジャーニーに見切りをつけ、4番手のタズの評価を上げるところまでは良かったものの、
ドンフランキー(Hペース耐性◎、血統▲)
と、日本馬最上位評価をしていたドンフランキーを、日本馬全消しルールをブレイクすることが出来ず、痛恨の外れとなりました。
リメイク軽視の時点で、馬連230倍、馬単532倍は決して難しくなく、対抗評価のナカトミも3着に来ていますから、470倍の3連複も取らなくてはならない馬券で、暫く頭を抱え、正直、最後まで引き摺りました。
そのドンフランキーが2着、リメイク4着、イグナイター5着と、勝てはしなかったものの、日本馬3頭全部掲示板は快挙だと思いますし、イグナイターの斜行さえ無ければ、3,4着が2,3着になった可能性は高かったですが、それでも、先手を奪われながら、インから差し返して6馬身半ちぎったタズを逆転するのは難しかったでしょう。
ドバイのダート戦で、地味ですが重要なのは、年明けのプレップレースの内容。
タズはサウジでは出遅れて惨敗したものの、年明けのメイダンで8馬身差圧勝していましたし、昨年は負けたと言ってもルゼルとほぼ同着、勝ち馬とは3馬身半差ですから、下手なアメリカ勢より、重視するべきでした。
そしてこの重い馬場では、海外馬は体重が分かりませんが、日本馬は単純にドンフランキーの様な重量級は無条件で買うべきという教訓を、来年に残しておこうと思います。
勝ち馬は見た目で相当大きかったですからね、馬力大事です。
★ドバイターフ
◎ルクセンブルク
○ダノンベルーガ
▲ナミュール
△ヴォイッジバブル、マテンロウスカイ、ドウデュース
×ナシュワ、ファクトゥールシュヴァル、ロードノース、メジャードタイム
前述のとおり、集中豪雨の影響で重い馬場想定で印を打ちましたが、驚くほどの高速馬場で、印を大幅に変えたレースでした。
超スローの単騎濃厚ということで本命を打ったルクセンブルクは、高速馬場では完全に用無しで、×まで印を下げ、その分、ドウシデュースの2着、3着固定を追加しつつ、軸はダノンとナミュールの両方から…という馬券に。
外に出すしかないけど、内枠でポジションの取りようがないドウデュースは厳しく、本質的にはリファールクロス特化の機動力型で、そもそもメイダンの長い直線はどうかと、予想段階では書きましたが、案の定出遅れて内を裁けず、バラけてからも、さして伸びていませんでしたから、この5着は地力負けと言って良いでしょう。
凱旋門賞は2年前の結果が物語る様に明らかに向いておらず、個人的には、BCターフから有馬記念のローテを希望したいところです。
高速馬場=日本馬というのは基本ではありますが、意外に走る欧州馬の中でも、特にフランス馬は合うイメージが個人的には有り、ファクトゥールシュヴァルはまさにそんな感じで直線伸び、単勝57倍の大穴を開けました。
軸2頭は馬券圏内でしたが、それぞれからの馬連、馬単しか勝っておらず、的中は261倍の馬連のみ。
上げ下げが最悪だったナミュールが頭なら、500倍強の馬単もあっただけに、最後は出資者と同じレベルで精神的に膝から崩れ落ちましたが、サンブルエミューズの血の凄さを改めて感じる競馬で、愛馬の22年産も更に楽しみになりました。
★ドバイシーマクラシック
◎スターズオンアース
○リバティアイランド
▲オーギュストロダン
△ジャスティンパレス
×レベルスロマンス、エミリーアップジョン、シャフリヤール
大阪杯がメンバーレベル史上最低でも、史上最高に面白いレースだった一方、こちらはその真逆の世紀の大凡戦。
ルメール騎手の落馬で、スターズの鞍上がフランキーになったことも大きかったですが、超高速馬場での超スローにもかかわらず、スターズ@フランキーが前3頭を勝負どころでも楽に行かせてしまい、ダービー卿以上に後続は完全に脚を余す形に。
3着に敗れたリバティ陣営は「いつもの脚を使えなかった」趣旨のコメントをレース後していましたが、秋華賞以上の脚は楽に使っており、物理的にどうやっても届かないレースでした。
道悪に続き、ナイターにも弱かったオーギュストロダン以外は、印馬上位独占している中で、ドバイミーティングはドバウィ産駒が必ず穴を開けると言いつつ、昨年2番人気のレベルスロマンスではなく、9歳馬のミリタリーローを特注馬にする自分のセンスの無さも相まり、ここは馬券的にも惨敗となりました。
そんな中、現役続行が奏功、素晴らしい競馬をしたシャフリヤールには拍手を送りたいですね。ジャスティンパレスも、決して好条件とは言えない中でよく頑張りました。
★ドバイワールドカップ
◎デルマソトガケ
○ウシュバテソーロ
▲カビールカーン
△ディファインデッド、セニョールバスカドール
×ドゥラエレーデ、ミリタリーロー
シーマクラシックと共に、最も堅いという予想をし、概ね当たりましたが、サウジカップのワンツーの2,3着を後目に、初の2000m戦の出走となったローレルリバーが、2着のウシュバテソーロ相手に8馬身半差の圧勝。
ウシュバも、時計的には昨年と同様の走りを魅せており、特に4コーナーの勢いを見ても、フライトラインまでは言えないものの、ドバイミレニアム級と言って良い歴史的勝利には、単純に「良いものを観た」という気持ちになりました。
本命のデルマソトガケはルメール騎手の乗り替わり発表後のスターズの走りを見て評価を下げ、最終的には、ウシュバテソーロ1頭軸にしたので、3連複が無難に的中でしたが、他の日本馬が思うような競馬が出来ていなかった中でも、4~6着にしっかり入っていることに、ゴールデンシャヒーンもそうですが、改めて日本馬の地力の底上げを感じましたね。
本当に久しぶり…と言っても3年ぶりですが、主要競走日本馬未勝利に終わり、ライトファンの悲鳴がタイムラインを埋め尽くしていましたが、4レースともに連対には絡んでいますから、第1回はリアルタイムでは観ていないものの、結果は共有していた身としては、相当頑張った部類だと思っています。
シーマクラシックの敗戦だけ誤算でしたが、特に、ゴールデンシャヒーンとターフは、もっと苦戦の想像をしていたので、負けて強しという印象も有りましたし、フォーエバーヤングの勝利という喜ばしい結果も有りましたから、上出来の遠征だったと思います。
それ以上に気になったのは、識者の方々が書いていた、ドバイミーティングは既に役割を終え、中期的には無くなる可能性が高いという噂。
今月の優駿にも、中東競馬の変遷の記事が有りますが、ドバイミーティングは、UAE国力増強のため、王族のポケットマネーで開催されているのが事実で、しかも、1代でここまで競馬を大きくしてきましたが、その王族も世代交代の時期にきており、UAE自体の存在感は、90年代初頭とは比べ物にならないものになりました。
サウジ、カタール、バーレーンの台頭も有り、今回はシーマでゴドルフィンブルーの勝負服を表彰台で観られましたが、最近は馬質も落ちに落ち、個人的にも、早ければ10年以内にも…と思ってはいます。
エンタメ的に下手なサウジ、カタールもサッカー等のコンテンツとの共存問題と、何より、中東の情勢不安の関係も含め、いつまでも高額賞金レースに気軽に遠征出来る状態が続くとは思えません。
日本競馬の置かれている状況に鑑みれば、何処までも他国に依存せざるを得ないところですが、他が無くなれば国内に回帰するという単純な構図では全くない問題だけに、それを憂慮しつつ、今後の推移を見守って行きたいと思いました。
最後に、馬は残念なことになってしまいましたが、あの落馬でも、命に別条のなかったルメール騎手、本当に良かったと思うものの、数年内の引退を視野に入れる中、肋骨等の時間の掛かる怪我が何処まで今後のキャリアに影を落とすのか、こちらも心配でなりません。
少なくとも、春のクラシックは難しいと思う中、乗り替わり等の問題も大きく明日以降取り沙汰されるものと思われますが、まずは無事に帰国され、1日でも早く復帰されることを、心より祈っております。
次男の看病に出られない分、昨日の焼肉に続き、今日は刺身といくらで乾杯です。
明日から新年度、自分も早朝から夜の後遺症外来まで盛りだくさんの1日ですが、心機一転、頑張りたいと思います。
それでは。