こんばんは。

 

今日は次男のアレルギー外来通院日で、仕事も落ち着いていることから1日看護休暇を取り、病院へ。

0歳児から様々な食物アレルギー持ちで大変でしたが、最後に残った卵も、繋ぎ程度の混入なら普通に食べて良いことに。

 

小学校は入学の今年途中から、アレルゲン除去食になっているので助かっていますから、それでも、一部除外品は有るので、2年生からは、普通に他の子と同じ食事がようやく食べられます。

 

長男も含め、10年以上アレ食対応に奔走し、次男は保育園も除去食対応だったので問題なかったですが、長男のときは、ずっとお弁当生活だったので、子供も辛かったと思いますが、親はその数倍大変でもあったので、ようやくこれで一息つけそうです。

 

長男は今では牛丼に「玉」がつけられるまで克服出来ていますので、次男もあと数年の辛抱、このまま無事食物アレルギーから卒業したいものです。

 

さて、今日は、レッドルゼルの引退お疲れ様会ということで、同じ出資者の名も無き馬さんの仕事終わりに合わせて、待ち合わせ。

 

 

彼の強いリスクエストも有り、遠路赤羽まで足を運んでいただき、黒酢酢豚で有名な「麒麟菜館」へ。

 

 

 

 

 

意中の黒酢酢豚は最終的に1人1皿食べ、大皿はこの4品ですが、これ以外にも点心を中心に数皿食べ、彼はお酒は飲まず、私も週明けなので程々で済ませ、それでも会計は1人5,000円、味は勿論ですが、最強のコスパです。

 

今日初めて食べましたが、エビマヨが高級店のそれで、食感含め非常に美味でした。

四川料理はかなり辛いお店でしたが、上から2枚目のよだれ鳥は、程良い辛さで、空腹には溜まらない逸品。

 

今回はタイミングが合わずに半年以上ぶりの訪問でしたが、出来れば月1回くらい通いたいところです。

 

お疲れ様会と言いながら、ルゼルの話はあまりしませんでしたが(笑)

 

正式に、ルゼルの引退が発表され、種牡馬入りが決定。

繋養先は浦河のイーストスタッドさん。

 

受胎条件50万円(フリーリターン特約付き)、出生条件は80万円。2024年から2026年の3年間で2頭分の交配料をお支払いの方には永久種付け権利を1株付与という、同牧場としては、それなりに高い種付け料になりました。

 

となると、気になるのは、種牡馬としての売却代金。

SNS等で既に流れているので、ご存じの方も多いと思いますが…まさかの600万円。

 

一口当たりではなく、全体で600万円、未勝利勝ちの総賞金と同じくらいの、雀の涙程度の金額です。

 

ここからはあくまで、今までの経験等に基づく想像なので、多少の失礼や事実との齟齬はご容赦願いたいですが、個人的には、クラブ側のやらかし、この1点に尽きるかなと思っています。

 

個人的には、昨年のドバイGS6で6着に敗れた際、完全に一区切りと思いましたが、その根拠が種牡馬としての価値を考えた際。

 

JBCスプリント勝利と、2年連続ドバイGS2着の実績は、日本競馬においてのダート短距離カテゴリとしては、史上最高レベルのもの。

 

それに、マイルでも、勝利こそならなかったものの、レモンポップの2着。

しかも、メイショウハリオ、ドライスタウト以下を完封しての結果でしたが、種牡馬としての価値を考えるなら、スタッドインのタイミングはここしかないと個人的には思っていました。

 

ただ、ドバイで敗れた際に、続戦の可能性も示唆されたことから、オーナー側=クラブ側としては、この時点での引退は選択肢になかったのでしょう。

 

それが、秋になり、年明けになり、脚部不安を発症しながらの出走となった今年のフェブラリーSを終えても、安田隆厩舎からの転厩が明言されていましたから、この時点でも、選択肢としてなかったことが窺えます。

 

結局、ここで脚元が悲鳴を上げ、急遽の引退となりましたが、同時期に急遽の引退となったセキフウが静内のアローさんに入り、ルゼルが、浦河のイーストさんという結果に、しかも、既に種牡馬展示会も終わった後のスタッドイン、それでも、事前協議等が有れば違ったと思いますが、この価格は、何とか無償ではなく、買い取って貰えたということが透けて見えるもの。

 

種牡馬入り出来る馬という点では、貴重なカナロア産駒のダートチャンピオンの血ということにも鑑みると、5歳秋にJBCスプリントを圧勝した際に、ほぼほぼ決まっていたと思います。

 

そこからは、スタッドインに際し、どう付加価値をつけていくかが焦点で、私もそこからはずっとその目線で見ていましたが、クラブ側は全く違う見方をしていたということ…他のクラブのベテラン馬でも、完全に引退時期を逸してしまった馬が多数いるクラブではありますが、看板馬として置いておきたいのは分かりますが、出来るだけ良いタイミング、環境でスタッドインさせることが、最終的にはクラブ側の利益になることは分かり切っている筈なのに、そういう判断が出来ないクラブに対し、個人的には決定的に失望しています。

 

牧場直営クラブという点では違いますが、昨年、イクイノックスがJCで引退したことに対し、賛否両論出ましたが、個人的には、引退以外の選択肢はないと思っていましたが、その反論として、有馬記念に出走すれば7億円をタダでゲット出来たのにという趣旨の意見が出資者からも出ていましたね。

 

秋天、JCのパフォーマンスを考えればわからなくもないですが、当然のこととして、故障等のアクシデントのリスクが有りますし、秋3戦目で体調が下降線になる中、インバイアスが強い馬場で、前にタイトルホルダーとスターズオンアース、後ろにドウデュースがいる中で、本当に勝てたのか…という意見も当然出るでしょう。

 

何より、個人的に決定的なのは、昨年勝っている有馬を勝っても、イクイノックスの種牡馬価値が上がることは無く、寧ろ負けた際には、その価値を大きく下げる蓋然性が高く、万が一の場合は、全てを失ってしまうリスクが有る、故に、全てを成し遂げたJCで引退させるという「当たり前」の選択肢をした、クラブ側=牧場側は、信頼に足ると思います。

 

ルゼルにとって、マイルG1を勝つ可能性が有りましたから、ここまで引っ張ったのは仕方ないにしても、この先も…ということを考えるのは、流石に年明けの脚部不安の段階で有り得なかった訳で、その状況で、水面下で何も動いていなかったと外形的に思わざるを得ない状況には、正直、愛想が尽きたという感じです。

 

現役馬で6頭、未デビュー馬も2頭いるので、少なくとも彼等が引退するまではクラブを続けると思いますし、今までどおり取りたい馬を取れる状況が続けば、十分吟味した上で細々と続けていくかもしれませんが、今の状況でも、年2,3頭であれば問題なく欲しい馬がキャロは買えているので、そちらに一本化する方向で行きたいと思います。

 

1頭の名馬を巡る悲喜交々については、馬自身から得られる感動と、衰退を辿るクラブを象徴する出来事と、色々と経験をさせて貰いました。

 

酸いも甘いも知ることがこの趣味の醍醐味ですので、それを実体験出来たことで、十分「上がり」だと思っていますので、おまけがあるかどうかは、今後、流れに身を委ねるとして、クラブライフに対しても、これでまずは精神的に一区切りつきたいと思います。

 

随分余談が過ぎましたが、最後に、ここからは、ルゼルの種牡馬としての可能性を簡単に考察したいと思います。

 

 

改めて血統表を眺めると、ブラックタイプ的には協調材料こそ有りませんが、配合的には全く隙がない印象を改めて受けます。

 

日本ダート界の黄金配合である「フレンチデピュティ×フジキセキ」を軸に、カナロアの「ミスプロ×ストームキャット」に、パワーを増幅させるヌレイエフとインリアリティのクロス、6代以下のところで、Eight Thirtyの多重近親クロスも出るので、ダート短距離チャンピオンが出るべくして出た配合だなと、改めて感じます。

 

ただ、この「隙の無さ」が種牡馬としてはもろ刃の剣になり得るのが難しいところ。

 

欠点や異系の血があれば、それを上手く使う配合を考えられるのですが、現代トレンドが凝縮された配合は、同じカテゴリの活躍馬が相手では、インブリードが強くなり過ぎるおそれがあること、後は、的が有り過ぎてどこを狙えば分からない、ルゼルについては、特に後者の印象が強いです。

 

引退後、漠然と考えていましたが、1つ出た結論としては、配合妙味を考えるより、父母相似配合が1番手頃かなと思いました。

 

 

先日引退したテリオスベルですが、血統的には「サンデー×ストームキャット×フレンチデピュティ」と、基礎となる配合の傾向は一緒なので、父母相似配合になります。

 

テリオスベルの祖母アーリースプリングは、カレンチャンの全姉。

アーリースプリング自体は鶴留厩舎でしたが、カレンチャンはカナロア、そしてルゼルと同じ安田隆先生所属でしたから、ロマン度も非常に高い配合なので、可能性は低いですが、産駒が見てみたいところです。

 

近年の交流重賞勝ち馬をザっと見ましたがテリオスベルを超える馬が見当たらなかったので割愛しますが、スピーディキック、アーデルアストレア辺りも、将来的には面白いなと思っています。

 

東サラ繁殖は難しい馬が多く、おそらく、ノーザンの繁殖がつくことはないと思いますが、それを覚悟で、2頭ピックアップします。

 

 

1頭目は、今年2歳馬に出資しているボインビューティー。

ブラックタイプからガンランナーが出ている時点で、このレベルの繁殖につけられればそれは絶対成功すると言えますが、配合的にも、オーソドックスにストームキャットを主に増幅しつつ、ミスプロ、デピュティミニスターのクロス、Eight Thirtyが底に複数本有る、ダート特化した好配合馬です。

 

 

2頭目は、愛馬同士の配合ということで、お馴染みのエクレールですね。

日本でも屈指の繁殖牝馬となったシラユキヒメ牝系を基に、キンカメの3×3、サンデー3本と、かなりクロスがうるさくなっていますが、母系の繊細さが出なければ、この配合であれば、芝でも面白いかもしれません。

 

こんな感じで、簡単にルゼルの配合検討をしていましたが、実際は、日高の繁殖から早期に活躍馬が出せるかが大きなポイントになります。

 

種付け料自体は、イーストスタッドの中でも決して安いとは言えませんが、日高の他牧場のダート種牡馬と比べれば、まだまだリーズナブルな価格でもあるだけに、この時期からの種牡馬入りですが、何とか1頭でも多くの配合相手が集まること、そして、種牡馬としての仕事をルゼルが率なくこなしてくれることを、心から祈っています。

 

引退はしましたが、今後も種付け状況等々の詳報が入れば、適宜更新していければと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

 

それでは。