こんばんは。

 

冬型の気圧配置で、今晩から北海道は各所で雪予報。

関東も既に一気に冷え込んでいて、湯冷め対策でヒートテックデビューを既に果たしています。

 

先週までは土曜の夜は夜中まで勉強をしていたので、この時間をダラダラ過ごすのは本当に久しぶり。

馬券購入を控えるためにも有りますし、ToDoも多いので、相変わらず日中の競馬は最低限しか観ていませんが、今日は久々に一口近況無しの更新をしたいと思います。

 

今日の競馬からは、馬券的にも1レース勝負だったのがアイビーS。

 

2か所でPOG指名しているダノンエアズロックとホウオウプロサンゲ、1か所で指名しているレガレイラが、6頭立ての中で対決しましたが、指名の都合もあり、前者のワンツーでレガレイラ3着希望が見事にハマりました。

 

今年のノーザン産は、夏デビュー馬は相当緩めの状態でデビューさせてある程度結果を出しつつ、秋になり、ひと回り成長させてからの一変が凄い印象。

 

結果的にモンズンの揉まれ弱さを消すために逃げたホウオウをダノンが差しましたが、前者が12㎏増、後者が20㎏増で、古馬になってから本格化の血統をこの短期間でも1段上げる調整が出来ているのがパドックを観れば分かる位でした。

 

一方、4㎏増に留まったレガレイラは詰めきれずの3着でしたが、究極のラスト4F勝負を、G1級の牡馬相手に同等の競馬が出来ましたから、悲観することは何もないでしょう。

 

阪神マイルが合うタイプとは思わないですが、距離延びて良さが出るタイプだけに、オークスに最も近い存在だという評価は戦前から変わりません。

 

ダノンは、喉の状態が気になるものの、これで文句なしのダービー候補。

ホウオウは、如何にも京都の坂が合いそうな印象で、京都新聞杯からダービー、そして秋の菊花賞路線で面白くなりそうです。

 

ちなみに1,2着は、いずれもセレクトで4億円台の超高額馬。

 

セール時から抜けていると思った馬達ですが、セレクトセールの質の高さは、国内外問わず、他の追随を許さない域まで来ていますね。

 

次に、触れていなかった先週の秋華賞。

 

川田騎手らしからぬ超安全策で3冠を決めたリバティアイランド。

 

次走JCと発表が有り、秋天の結果にかかわらず、今年のハイライトは同レースとこの段階で断言出来ることが嬉しくて堪りませんが、他の陣営が選んだのが超スローペースだったことに、賛否の否が目立ちましたが、個人的には、これしかなかった印象でした。

 

日本競馬は、どんなに実力差があっても勝ちに行かなければならない法令上の規定が有りますから、過度に不利を与える訳には行きません。

 

京都内回りらしい厳しいペースになれば、それこそリバティに向くことは自明の理で、その結果、リバティが内枠を引いた時点で取り得るのは、馬群のインに閉じ込めることしかなかったでしょう。

 

リバティは抜けていても、下馬評では2番手以下は混戦でしたから、恵まれれば掲示板という穴馬も多かったので、それぞれが玉砕覚悟でリバティにプレッシャーを与えに行くわけには行かず、それが出来るルメールはリバティのインを引いてしまいましたから、唯一負かしにいったのは、ユタカ位でしたね。

 

それでも、あれだけ外を回しても、4角で馬なり先頭の競馬が出来るのですから、役者が違い過ぎましたね。

 

掲示板組は、牝馬限定G1で古馬相手でも十分やれるでしょうし、マスクの末脚は、もしかしたら、今後リバティの脅威になり得るかもしれませんね。

 

そんな訳で、今日の本題は、同じ淀で行われる菊花賞。

 

ここ2年は阪神開催で、京都より純粋にパワーとスタミナが問われる中、馬券的には本当に美味しい想いばかりさせて貰いましたが、やはり菊花賞は、淀の坂が合ってこそでしょう。

 

ここ2年を除き、改めて過去の菊花賞の結果を見直すと、京都の下り坂から展開が動く、実質4F勝負。

 

下りの巧拙も出ますが、現代競馬に必要なロンスパ適性が3冠の中では最も問われる舞台で、古馬になってからの実績は、3冠の中でも抜けており、掲示板に載れれば中長距離重賞勝ち負け出来るレベル、今までの戦績の中で、そのポテンシャルを見抜けるかどうかが、予想段階での大きなポイントになります。

 

過去10年、ここ2年を除く、エピファネイア以来のレースを眺める中で、手前味噌ではありますが、最も異質な年だったのが、2015年。

 

現在テレビ等で、ウマ娘の第3シリーズがやっていて、キタサンブラックとサトノダイヤモンドという2015、2016年の菊花賞勝ち馬の2頭が主役となり、第2話で、この2015年の菊花賞が史実どおり再現されました。

 

この年の春2冠は、ドゥラメンテが圧勝で制したものの、凱旋門賞挑戦も視野に入れる中、骨折で戦線離脱。

 

菊花賞1番人気になるのは、ダービー当時、ダートで2勝(交流重賞2着1回)の実績しかなく、芝は走ったことのなかった愛馬リアファルでした。

 

7月のマレーシアCで古馬相手の1600万下で、重馬場の中ラスト4F46.3秒のハイラップを刻み、続く神戸新聞杯もラスト4F46.1秒のハイラップでリアルスティール以下を完封。

 

この内容とリアルスティールをマイラーだと個人的には思っていたので、ドゥラメンテのいないメンバーなら負けないと思い、当日は口取り権利を持った状態で家族総出で京都遠征をしましたが、結果はご存じのとおり。

 

キタサンブラックが中団インから抜け、最後リアルスティールが外から差し、僅か0.1秒足らずにリアファルは3着に敗れました。

 

敗因は2つ。

 

1つは枠順。

 

 

引いたのが最悪の8枠17番。

 

ここ10年で8枠で馬券に絡んだのはリアファルのみ、他は全部着外に沈んでいる最悪の枠で、しかも、リアファル以外では唯一の逃げ馬のスピリッツミノルが1/18の確率で外に入ってしまい、スタートから擦られて、下り坂を併走で序盤暴走気味に併走する最悪な形になりました。

 

下り坂から始まる淀の3000mでは、逃げ馬であれば、下り坂で勢いがつき過ぎる、差し馬であれば、やはり下り坂で壁がつくりづらく、折り合い、ポジショニングが相当厳しくなるというデメリットは、フルゲート割れの今年も健在でしょう。

 

そして敗因の2つ目は、乱ペース。

通常、序盤流れるも、中盤中だるみで、ラスト4Fが加速するラップになりますが、この年のラップは、

 

「 12.7 - 11.1 - 11.6 - 12.3 - 12.5 - 13.1 - 13.7 - 13.7 - 11.8 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 12.2 - 11.6 」

 

スピリッツミノルとの競合で序盤11秒台を連発したものの、何とか共存して落ち着いた2周目の向こう正面。

 

背後にいたミュゼエイリアン@横山典弘が一気に捲り、それに呼応して数頭が先団を飲み込むという異例の展開。

虚を突かれたリアファル@ルメールは、そのまま番手を下げざるを得ず、今まで芝では逃げることしかしたことがなかった同馬にとっては、最悪の馬群のインに閉じ込められる形に。

 

そこから淀みなくペースは流れ、4F勝負ではなく、7F勝負となった結果、「ラトロ肩」で、決して下り坂が上手くないリアファルは、馬群で上手く加速できない中でも、1度は直線インから馬群を割って先頭に立ちましたが、直後にその後ろにいたキタサンに交わされ、万事休す。

 

入線後、差し返している様に脚は大分残っていたので、自分のタイミングでしかけられれば、まず抜かれなかったと今でも思っています。

 

この枠順と異例中の異例の展開。

不可抗力ではありますが、この2点の1点でもなければ、もしかしたら歴史は大きく変わっていたかもしれません。

 

あまりタラレバ話はしない性質ですが、今でも本当に悔しい、一口をやっている中では、故障をした有馬記念とセットで、最も後悔しか残らない、今でも消化不良のレースではありますが、今回モブキャラで、しかも、名前が有馬とそれぞれ違うものの、歴史的な名馬の引き立て役としてでも、愛馬がウマ娘デビューを果たせたこと。

 

熱心に子供たち、特に、小学生でその場で観ていた長男が鮮明にこの時のことを憶えていて、アニメを熱心に観ていることで、少し救われた様な気持ちになりました。

 

話は大分逸れましたが、4F勝負、大外枠不利という傾向を踏まえ、久々の菊花賞の印は以下のとおりです。

 

★第84回菊花賞

 

◎ソールオリエンス

○サトノグランツ

▲タスティエーラ

△トップナイフ、ハーツコンチェルト

×ダノントルネード、ノッキングポイント、ナイトインロンドン、マイネルラウレア、ドゥレッツァ、サヴォーナ

 

アグネスフライトVSエアシャカール以来、実に23年振りの春2冠馬対決となる今年。

 

ダービー馬と皐月賞馬の対決で、ダービー馬が勝ったのは、タケホープの1例のみ。

他はことごとく皐月賞馬が優勝、又は先着しており、「強い馬が勝つ」という格言どおりの結果となっています。

 

今年は皐月賞がダービーの様な、ダービーが皐月賞の様なレースになった印象がありますが、2015年の勝ち馬キタサンブラックの産駒で、母系にスタミナ色が強く、今日の京都コースは極端な外差し傾向にありましたから、やはり強い皐月賞馬に本命を打ちたいと思います。

 

鞍上の武史騎手が京都芝コース未勝利等、データ上の不安は沢山有りますが、元々機動力に長けた配合で、皐月賞時の様な不器用さも少しずつ解消していますから、下り坂でしっかり加速出来れば、馬場のアシストも有り、皐月賞同様突き抜けるでしょう。

 

2016年のサトノダイヤモンドは、サトノ一族初の、そして悲願のG1制覇でしたが、その後も良質の中長距離馬を次々に排出しているのは、オーナーの目利きに因るところが大きいでしょう。

 

そのダイヤモンドの初年度産駒の最高傑作であるグランツは、春の段階からこの菊の舞台が目標で、長距離レースでの指標となるゆきやなぎ賞、京都コース経験という点で京都新聞杯をダービーのステップレースに選んでいることからも、それが窺えます。

 

度重なる不利で競馬にならなかったダービーは参考外、前走で馬群を割る経験も出来ましたし、減点材料がない点からも、相手筆頭は妥当でしょう。

 

ダービー馬のタスティエーラの父サトノクラウンも、2015年クラシック世代ですが、ダービー3着後、秋は距離不安から秋天路線へ行った1頭でした。

 

その菊花賞は前述のとおり、同馬向きの超ロンスパになりましたから、上がりが掛かった点からも、体調がまともな状態で出走していれば良いところまで来たかも…という印象でした。

 

折り合い面にも不安もなく、3冠で3度の乗り替わりも、マジックマンが乗りますから問題ないと思いますが、血統面では上位2頭に劣ると言わざるを得ません。

 

母父マンハッタンカフェは菊花賞を勝っていますが、種牡馬として同レースとの相性は決して良くなく、下り坂との相性抜群のプリンスリーギフト、同レースとの相性抜群のディープを持つ2頭からは劣ると言わざるを得ず、先行馬が揃った分、展開的にも、馬場にも早目の動き出しが仇になる可能性も高いことから、崩れるなら同馬と思っています。

 

ダービー3着、神戸新聞杯も最悪の競馬で僅差の5着のハーツコンチェルトが次の評価ではありますが、ウインバリアシオン以外全く同レースを走れていないハーツ産駒であることから評価を上げきれず、寧ろ、このレースは本当に上手いノリ騎手のトップナイフを4番手に。

 

種牡馬としてマルチな活躍馬を出すデクラレーションオブウォー産駒の中でも、同馬は強い中距離馬と出ましたが、いくら得意な時計が掛かる馬場とは言え、インから捲って早目先頭の競馬で、ソーヴァリアント、ダノンベルーガ、ヒシイグアス、ジャックドール、シャフリヤールを完封した札幌記念の内容が秀逸。

 

過去にファストタテヤマが札幌記念からのステップで2着をしていますが、戦績はその時以上。馬場、脚質、緩急不問なタイプだけに、波乱の展開となれば、主役は同馬だと思っています。

 

後、穴馬は4頭。

 

ダノントルネードは京都新聞杯僅差の2着、ノッキングポイントは折り合い難が無くなった今は外回りコースなら距離不問、ナイトインロンドンの前走は絶対にやっていはいけない先行での惨敗、溜めれば一変の可能性十分、マイネルラウレアはポジショニングが課題も、坂野下り巧者という点で前が総崩れなら台頭するでしょう。

 

一応印は打ちましたが、ドゥレッツァは、リアファルと同じ最悪の8枠17番。

反応が良い反面、スイッチが入りやすい血統イメージそのままの馬だけに、この舞台への適性も疑問なので、騎手分含めて来たらゴメンなさいの×印です。

 

明日は、ガルネリウスの20周年ライブの初日が熊谷のライブハウスで行われます。

当初は行かない予定でしたが、妻がツアー参戦出来るのがここが唯一なので、急遽チケットを購入し、参戦します。

 

周年ライブだけに、ベスト色の強い特別編性のセットリストが今から楽しみでなりません。

ヘブンズロックという400人弱の箱ですが、過去ガルネリで1回だけ行ったことがあり、その時も酒を飲み続けながら、1番後ろの壁際でも十分楽しみなので、明日もその位置でゆっくり楽しみたいと思います。

 

それでは。