ぼんやり後から思い出すこと、出産を振り返って助産師さんに言われて印象的だったことなど徒然と。
胎盤、見る見ない問題
周産期センターで産んだので、バースプランなどといったものは皆無。
なので、事前に出産の希望を聞かれることもなく、胎盤についても特に触れられませんでした。
後陣痛が終わった後にオシモのお世話をしてもらっていた時、何となく助産師さんに「胎盤って見せてもらえるんですか」と聞いてみたところ快諾。
夫は悩んだ末にやめておくと部屋の隅に消えました
初めてみる胎盤は大きなレバーのよう。
へその緒はちゃんと胎盤の真ん中から出ていました。
へその緒のついてる場所が悪いと発育に問題が生じたり出産にも影響が及んだりするそうなので、よかったなぁと。
へその緒、胎盤、1つひとつ助産師さんが丁寧に説明してくださったのですが、一番印象的だったのは「卵膜」。
へその緒、胎盤、羊水、そして赤ちゃんが入っていた袋です。
へその緒によく似た色で、青みがかった半透明の袋が血液で赤くなっていました。
胎盤などを全て卵膜の中に入れて穴の空いた部分を右手でぎゅっと掴み、サンタさんが持つ白い袋ように持ち上げて見せてくれたのですが、
私の中に卵を抱いていたんだ
と何とも不思議な気持ちになりました。
妊娠出産を通して自分が「動物」なんだということを何度か感じることがあったのですが、自分も哺乳類の生き物の一種なんだなぁと。
出産時に泣くことはなかったのですが、卵膜を見た時に鼻の奥の方がツンと熱くなりました。
出産直後は赤さんの存在にまだ見慣れず、突然やってきた他人感が強くて、むしろ長い妊娠生活を一緒に過ごしてきた胎盤やへその緒、卵膜の方に強い気持ちがありました。
なんなら、それらを一緒に私のお墓に入れて欲しいとすら思ったくらい笑。
お別れして産業廃棄物として捨てられてしまうことに切なさを感じました。
グロテスクといえばグロテスクですが、私は見てよかったなと思います。
これを書きながら当時を思い出し「私の卵…」と涙がこぼれてきて自分でびっくりです笑。
そのくらい胎盤や卵膜を見たのはいい経験だったのだなと改めて。
へその緒の長さと分娩時間
生まれたとき、赤さんはへその緒がかなり体に巻き付いていたそうです。
私はその姿を見ていないのですが、助産師さんが「あーあーたすき掛けだ」と言っているのが聞こえ、夫はその様子をしっかりと見たそうです。
首を何周かしたあと、首と右脇、首と左脇にたすき掛け。
それまでの健診やエコーでそのことはまったく触れられませんでした。
そして後から聞いた話ですが助産師さんいわく、巻き付いているとへその緒が短くなるため、赤さんが降りたくてもなかなか降りてこられず、お産に時間がかかるものだとか。
そんなに巻き付いて2時間で出てきたのはすごいと言われました…。
苦しくなることなく(最後危なかったけれど)、上手に素早く降りてきた赤さんに拍手…。
カンガルーケア
何となくのイメージで、生まれた直後に胸の上に乗せられるのが「カンガルーケア」だと思っていました。
産み落としたあとはすぐに新生児用のお世話スペースに連れて行かれ、綺麗にしてもらうとそのまま身体測定に連れて行かれ…だったので
「あぁ、あれはないんだな」
くらいに思っていました。
というか、赤さんが出た後も痛いこと続きで、正直赤さんにまで気がまわらず。
縫合が終わってから随分たってようやく赤さんのほうみる余裕ができたときは「ようやく赤ちゃん見たわね」とベテラン助産師さんたちに笑われる始末。
手術着から自分のパジャマに着せ替えてもらったあと、胸を出してと言われ何かと思ったら左脇の下に赤さんを置かれました
これはなに?何タイム???っと慌てたのですが、これもカンガルーケアだそう。
出産から1時間半ほど経過してのことでした。
産後の処置の間、外に出ていた夫も戻って来て初めて家族3人の時間。
記念撮影もしてもらいましたが、私の顔が白くて疲れ切っていて門外不出にしています
素肌同士を触れ合い、何も出ないけどお乳を口に含ませてちゅぱちゅぱする姿がかわいかったです。
新生児はお猿さん
よく「新生児はお猿さん」といいますが、顔立ちとか赤いからだと思っていました。
まさかこんなに全身に毛が生えているとは
特に肩から二の腕、背中、太ももがフサフサしていて
うちの子こんなに毛深いの
と焦りましたが、新生児あるあると聞いてほっ…。
胎脂が皮膚から落ちないように胎毛が生えていると事前に読んではいましたが、まさかこんな感じとは驚きです。
抜け落ちるのが早い子は、ベビーバスに胎毛がふわ〜っと浮かぶと聞いたのですが、そのようなことはありませんでした。
生後2ヶ月半の現在、かなり薄くなってきましたがまだまだお猿さんです🐵
▼カンガルーケアで初対面の赤さん