【マクロ作成】■初級 4. 定常Oスナップと繰返し にて、簡単に説明しましたが
今回は、「一時Oスナップ」について、簡単に説明したいと思います。
「定常Oスナップ」は、作図補助設定ダイアログに、常時設定された「Oスナップ」です。
※「定常Oスナップ」の設定内容は、システム変数"OSNAPCOORD"に格納されます。
では、「一時Oスナップ」とは・・・
設定された「定常Oスナップ」に関係無く
その時のみ有効な、一時的な「Oスナップ」のコトを指します。
これは、AutoCADの画面上にて、[Shift]+[右クリック]を押すと

Oスナップのショートカットメニューが表示されます。
これらが「一時Oスナップ」です。
この「一時Oスナップ」を実行しても、「定常Oスナップ」は変更されません。
これは、あくまでも作図途中の一時的な「Oスナップ」です。
例えば、線分作成途中に「定常Oスナップ」に関係無く、交点のみ指定したい場合
[Shift]+[右クリック]にてショートカットメニューを表示させ
一時Oスナップの"交点"を選択すると
コマンド: line
1 点目を指定: _int どこの
コマンド途中に、"_int"が実行され、"交点"のみ指定するコトが可能です。
以前、説明した"_NONE(NON)"も「一時Oスナップ」です。
以下に、各一時Oスナップの内容を示します。
■一時Oスナップコマンド
トラッキング 基点設定 点フィルタ 端点 中点 交点 仮想交点 中心 四半円点 接線 垂線 点 挿入基点 近接点 解除 | TRACKING FROM .X/.Y/.Z/.XY/.XZ/.YZ ENDP MID INT APPINT CEN QUA TAN PER NOD INS NEA NON |
これらの「一時Oスナップ」を使用し、マクロを作成するコトが可能です。
■マクロ例(円に接線を作図するマクロ)
^C^C_line;\_tan;\;
また、「+」で結ぶ事で、いくつかの「一時Oスナップ」を指定する事も出来ます。
■マクロ例(円の中心もしくは接線を作図するマクロ)
^C^C_line;\_tan+_cen;\;
マクロで「一時Oスナップ」を使用する事は少なく有りません。
必ず覚えておきましょう。
by totthi
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