"回転コピー"マクロを作ってみましょう。
まず、動作手順を考えてみます。
1.オブジェクト選択
2.オブジェクトを複写しつつ回転
こんな感じです。
ここで、COPY(複写)コマンドの流れを"テキストウインドウ"で確認すると
(キーボードのF2を押すと)
コマンド: COPY
オブジェクトを選択: 認識された数: 1 ←ココでオブジェクト選択
オブジェクトを選択: ←エンターを押し
基点 または 移動距離を指定 または [連続(M)]: ←基点を指定
目的点を指定 または <基点を移動距離として使用>: ←目的点を指定
↑この流れを考えつつ、マクロを作ります。
1)まずは、オブジェクト選択する為にSELECT(選択)コマンド実行
^C^C_select;\
2)次に、COPY(複写)コマンド実行
^C^C_select;\_copy;
3)直前に選択したのオブジェクトを選択
^C^C_select;\_copy;p;;
4)次に基点を指定
^C^C_select;\_copy;p;;\
5)コピーする場所は、先程指定した基点を指定
^C^C_select;\_copy;p;;\@;
ここまでで、コピーは完了!
次に、ROTATE(回転)コマンドの流れを"テキストウインドウ"で確認すると
(キーボードのF2を押すと)
コマンド: ROTATE
UCS の現在の正の角度: ANGDIR=反時計回り ANGBASE=0
オブジェクトを選択: 認識された数: 1 ←ココでオブジェクト選択
オブジェクトを選択: ←エンターを押し
基点を指定: ←基点を指定
回転角度を指定 または [参照(R)]: ←回転角度を指定
↑この流れを考えつつ、マクロを作ります。
6)ROTATE(回転)コマンド実行
^C^C_select;\_copy;p;;\@;_rotate;
7)直前に選択したのオブジェクトを選択
^C^C_select;\_copy;p;;\@;_rotate;p;;
8)コピー時に指定した基点を指定
^C^C_select;\_copy;p;;\@;_rotate;p;;@;
9)回転角度を指定する為に
^C^C_select;\_copy;p;;\@;_rotate;p;;@;\
これで、回転コピーマクロの完成!
ここで注意しなければいけないのが
7)直前に選択したのオブジェクトを選択
この部分で、"最初に選択したオブジェクトを選択する"コトです。
マクロ例)
^C^C_select;\_copy;p;;\@;_rotate;L;;@;\
↑この様にマクロを作成すると
最初に、複数(2個以上)のオブジェクトを選択した場合
コピーで作成されたオブジェクトを選択する為に
Last[最後(L)]で選択してしまうと
最後に作成された1つのオブジェクトを選択してしまうのです。
"Previous[直前(P)]"と"Last[最後(L)]"を、使い分けましょう。
by totthi
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