■初級 1.マクロ基本 | AutoCADマクロ屋本舗
LT2000では、コピーコマンドは1回で終了となってしまいますので
連続コピーをマクロで作ってみましょう。

※バージョンによっては、連続コピー機能が付いています。


まず、コピーコマンドを実行し
オブジェクトを複写してみてください。

その動作を"テキストウインドウ"で確認すると
(キーボードのF2を押すと)


コマンド: COPY
オブジェクトを選択: 認識された数: 1 ←ココでオブジェクト選択

オブジェクトを選択: ←エンターを押し
基点 または 移動距離を指定 または [連続(M)]:  ←基点を指定
目的点を指定 または <基点を移動距離として使用>: ←目的点を指定


↑この様な動作となりますね。



この動作の途中に

基点 または 移動距離を指定 または [連続(M)]:
と、あります。

基点を指定する前に、コマンドラインに"M"と記入し
エンターを押すと、連続でコピーが出来ます。

これをマクロにしてみましょう。


まずは、カスタマイズダイアログを表示させ
ツールバーの"コピー"ボタンを選択してください。

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マクロの部分(赤枠内)に、いろいろ書いて有りますが
一旦全て削除して、枠内にマクロを書いていきましょう。

^C =キャンセル(ESC)
でしたので
^C^C_copy

で、通常のコピーコマンドとなります。
コマンド前の"_(アンダーバー)" は、合っても無くてもOKです。

ここで・・・
マウスで画面上をクリックしたり
キーボードで数値を入力したり
エンターを押したりする状態を・・・
"ユーザ入力"と言います。

ユーザ入力を現す記号は、\ です。
また、; は、エンターの意味です。 (" "(半角スペース) や ^M も同意 )


コピーコマンド実行後、オブジェクト選択となりますので
^C^C_copy;\

としますが、これではオブジェクトを何個も選択する場合
^C^C_copy;\\\\\\\・・・・・

と、しなければなりません。

その為、選択(セレクト)コマンドを使用して
^C^C_select;\_copy;p;;

としないといけませんので注意して下さい。
selectコマンドは、オブジェクト選択~エンターを押すまでを
_select;\ と、書く事が出来ます。


また、selectコマンドには、色々な選択方法があります。
上記マクロには"p"が付いていますね。

ヘルプで「select」コマンドを検索すると・・・
Add
CPolygon
Last
SIngle
ALL
Crossing
Multiple
Undo
AUto
Fence
Previous
Window
BOX
Group
Remove
WPolygon
[追加(A)]
[ポリゴン交差(CP)]
[最後(L)]
[単一(SI)]
[すべて(ALL)]
[交差(C)]
[一括(M)]
[元に戻す(U)]
[自動(AU)]
[フェンス(F)]
[直前(P)]
[窓(W)]
[ボックス(BOX)]
[グループ(G)]
[除外(R)]
[ポリゴン窓(WP)]

"P"は、「直前に選択したオブジェクトを選択する」という意味です。

話を戻して・・・
^C^C_select;\_copy;p;;

ここまで書けたら簡単です。

あとは・・・
^C^C_select;\_copy;p;;M

連続を意味する"M"を書けば、連続コピーとなります。

※それ以降は、通常動作で連続となりますので、書く必要は有りません。
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