この属性とは、ブロックとして図面に挿入された時
"ATTEDIT"[属性編集]コマンドによって編集できる文字となります。
■属性の作成方法
1.「ゼロからスタート」で新規作成図面を開きます。
※テンプレートや他の図面を使用しない方が良い
2."ATTDEF"[属性定義]コマンド(または"DDATTDEF")を実行すると

属性定義ダイアログが表示されます。
※各部の意味等については、ヘルプ参照のコト
3.「名称」に属性名称を半角英数字(例:TEST)で記入し
4.「値」のスペースに、既定値(最大256文字)となる値(例:*****)を記入します。
5.属性の「挿入点」を指定し
6.「文字オプション」の、位置合わせ・文字スタイル・高さ・角度を指定します。
必要に応じて、「モード」の非表示・一定・確認・プリセットにチェックを付け
【OK】ボタンを押し、属性定義ダイアログを閉じます。
すると、画面上に属性定義された文字が表示されます。
"DDEDIT"[文字編集 D]コマンドを実行し
作成された属性定義を選択してみると

「属性定義を編集」ダイアログが表示され
名称・プロンプト・値が表示されます。
この状態では、ただの文字列と変わりません。
では、どの様な用途で使用するかと言うと
この作成された属性定義を「ブロックとして呼び出す」のです。
例えば、今、属性定義を作成した図面を
検索パスの通ったフォルダに保存し
"INSERT"[ブロック挿入]コマンドで呼び出してみましょう。
すると、ブロックとして挿入された属性定義は
定義した属性値として表示されます。
この時、編集しようとしても"DDEDIT"[文字編集 D]コマンドでは
編集出来ません。
ブロック化された属性は、"ATTDEF"[属性定義]コマンドでしか
編集することが出来ませんので注意して下さい。
"ATTDEF"[属性定義]コマンドを実行し、挿入された属性を選択すると

属性編集ダイアログが表示され、値を編集することが出来ます。
この様に・・・
決まった文字列等をブロックとして挿入することで
ブロックのまま、編集することが可能な文字列を、属性と言います。
よく使用されるのが、図面枠です。

日付・尺度・図面番号・タイトル等の属性を、図面枠の図面に作成し
図面枠と一緒にブロックとして挿入すれば
いくつもの文字列を、ブロックのまま属性編集ダイアログにて
編集することが可能です。
ここで気を付けなければならない事は
属性はAutoCAD専用のモノです。
DXFに変換し、他CADで図面を開いた場合、
属性編集していた文字列が、必ずしも編集した状態で開けるとは限りません。
相手先のCADを確認の上、使用して下さい。
※他ソフトにて、属性を分解し文字列に変換するモノも有ります。
使用用途によっては、大変便利なモノですので
覚えておきましょう。
by totthi
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