ケースは、うっかりすると鼠算のごとく増える。
申し訳ないけれど事実なので、
申し訳ないけれどどんどん断っている。

私の実践の質はさほど高くないけれど、
需要に対して供給が少なすぎるからこういうことが起こる。
私の場合じっくりゆっくり付き合う方針なので、
対応できる件数はさらに少ない。

こういう状況で何がきついかというと、
親御さんが勝手に親の会の集まりとかで
ケースを拾ってこようとすることである。
散々お願いしてもいまひとつ伝わって居ないようで、
しつこく拾ってこようとする人もいる。

自分と同じようにして困っている人をほうっておけないというのは、
当然かもしれないけど。
でも、親の会というのはかなり近似した集団のの集まりなので、
つまり1件ニーズがあるということは何件でもニーズがある。
そんなところで拾ってこられると、到底対応できない。
勘弁して欲しい。

ので、これまで、全部一括で断ってきた。

『1回会って話を聞くだけでも』
これも何度言われたか知らない。
実際そういう相談形態を取っている機関が殆どだし、
そういうものかもしれない。
でも私はそういう仕事の仕方はしない。
ていうかできない。
だからそういうのはとことん断っている。

ところが今回は断れなかった。その理由は何か?

親御さんが、勝手に、私が研究の籍を置いている大学を
しゃべってしまっている。
それについて、当該ケースのお宅がごく近くだということが判明している。
そして詳しく聞くと、大学よりもうちにさらに近い…。
というか、すぐ隣の地区、多分ちゃり5分圏内。

勘弁してくれよ…と思うけれど、
もはやこれは断れないの状況に陥ってしまい、
一旦会って、どこか適切な相談機関に繋ぐというところまでは、
引き受けてしまった。

そりゃね、市内のことであれば、
行政や学校の関係者にもツテがないわけじゃないからね…。
あーあーあー。

近所だから、楽といえば楽だし、
でも、うっかりスーパーとかでばったり会ったりするっていうようなことを考えると、
ものすごくいやだ。あーもう本当にいやだ。
いっそのこと引っ越してやろうか。

とかいうようなことで昨日からブルー。

そして、これは決して言ってはいけないことだけれど、
ときどき魔がさして、言ってしまいたくなる。

『私が支援している子どもの件数が増えれば、
 お宅のお子さんに割ける時間は自動的に減るんですよ』

こういうことは当事者同士の資源の奪い合いと対立という事実を
理解させることになるから言っちゃ駄目。
でも、悪気なく苦しめられてしまうと、
こっちもいい加減勘弁してといいたくなってしまう。
弱い狭いと罵られても何の反論もないけれど、
支援側だって人間だから、人間扱いはされたい。