こんにちは。 

こころの翻訳デザイナーの菱田知子です。

 

「こころのブレーキ」シリーズ、4回目です。

今回は、 「完璧じゃないと動けないブレーキ」について、 一緒に見ていきたいと思います。

「もっとちゃんとしてからじゃないと……」 「完璧に準備できたら始めよう」 「失敗したらどうしよう」

やりたい気持ちはあるのに、 なかなか一歩が踏み出せない。

そんなふうに感じることはありませんか?

 

完璧主義は、"完璧にできる人"のことじゃない

 

もしかすると、 「私は完璧主義ではない」と感じる方もいるかもしれません。

完璧主義と聞くと、 仕事ができる人。 細かいところまできちんとできる人。 何でも高いレベルでこなせる人。

そんなイメージがあるかもしれません。

でも、ここでいう完璧主義は、 "完璧にできる人"のことではありません。

完璧じゃない自分を責めてしまうこと。 ちゃんとできないなら、最初から動けなくなること。

 失敗するくらいなら、やらない方がいいと思ってしまうこと。

そんなふうに、 自分の一歩に厳しくなりすぎている状態のことです。

だから、 

私は全然ちゃんとできていない」 

「いつも中途半端で嫌になる」 

「こんな自分が完璧主義なわけない」

そう思っている人ほど、 実はこのブレーキを踏んでいることがあります。

 

「完璧」は、いつまでも訪れない

 

何かを始めようとするとき、 心の中でこんな声が出てくることがあります。

「まだ早い」 「もっと準備しなきゃ」 「ちゃんと形にしてからじゃないと」

そう思うとき、 自分の中で"理想の完成形"を 思い描きすぎてしまっているのかもしれません。

でも、完璧って、 実はいつまでたっても訪れないものです。

知識が増えれば増えるほど、 足りないところが見えてくる。

準備をすればするほど、 もっと整えたくなる。

他の人のすごさを見れば見るほど、 「私なんてまだまだ」と思ってしまう。

そうしているうちに、 やりたかったことが、 ずっと「やりたいまま」で終わってしまうことがあります。

 

ブレーキの奥にあるもの

 

このブレーキは、 まじめで、真剣に向き合いたい人ほど 強く持っているのだと思います。

適当にやりたくない。 中途半端なものを出したくない。 誰かをがっかりさせたくない。

失敗したらどうしよう。 ちゃんとできなかったら、どう思われるだろう。 期待に応えられなかったら怖い。

その気持ちの奥には、 「自分を守りたい」という思いがあります。

傷つきたくない。 恥をかきたくない。 がっかりされたくない。

それは、弱さではありません。

それだけ真剣に、 物事に向き合ってきた証拠です。

でも、その守りが、 いつのまにか一歩を止めてしまうことがあります。

 

私も、完璧にしてから出したかった

 

私自身も、 「もっと整ってから出したい」 と思うことがたくさんありました。

肩書きも、ブログも、発信も。

もっと言葉がまとまってから。 もっと自信が持てるようになってから。 もっとちゃんと説明できるようになってから。

そう思っているうちに、 動き出すタイミングを 何度も逃してきたように思います。

でも最近、少しずつ感じるようになりました。

最初から完璧な答えを出さなくてもいい。 今の私の答えとして、まず出してみてもいい。

出してみるから、 違和感に気づく。

伝えてみるから、 もっとしっくりくる言葉が見えてくる。

動いてみるから、 自分に合う形がわかってくる。

完璧になってから動くのではなく、 動きながら整えていく。

それでもいいのだと思えるようになりました。

 

完璧じゃない自分にも、やっていい理由がある

 

ここで、ひとつだけ伝えたいことがあります。

完璧じゃない自分にも、 やっていい理由があります。

うまくいかないかもしれない。 思った通りに伝わらないかもしれない。 途中で変わるかもしれない。

それでも、 動いたからこそ見える景色があります。

勇気を出して動いた自分。 やってみたから感じられた違和感。 失敗したからわかったこと。 悔しかったから見えてきた本音。

その全部が、 あなたの経験になります。

完璧な自分になるまで待たなくてもいい。

今のあなたにも、 始めていい理由があります。

 

やさしく、ブレーキをゆるめていこう

 

いきなり 「完璧じゃなくても動ける自分」 にならなくて大丈夫です。

まずは、ほんの小さな一歩からでいい。

 

誰にも見せないメモを書いてみる。 

下書きだけ作ってみる。

 ひとつだけ調べてみる。

 信頼できる人に少しだけ話してみる。

 

それも、ちゃんと一歩です。

「うまくいくかわからないけど、少しだけやってみる」

そのくらいの温度で、 始めてもいいのです。

そして、こんな言葉を 自分にかけてあげてください。

「今の私でも、やっていいよ」

完璧じゃなくていい。

進もうとするその気持ちが、 もうすでに大切な一歩です。

だから、大丈夫。

ほんの少しだけ、 「今の私でも、始めていいよ」と、

 自分に許可を出してみませんか?🌿

 

次回は、 

「褒め言葉を受け取れないあなたへ」

をお届けします。

どうぞお楽しみに🌿